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29歳、フェラーリを買う──Vol.81 あるべき“穴”がない!

掲載 更新 9
29歳、フェラーリを買う──Vol.81 あるべき“穴”がない!

『GQ JAPAN』の編集者・イナガキ(29歳)が、ひょんなことから中古のフェラーリを購入した! 勢いで買ってしまったフェラーリのある生活とは? 今回は、フェラーリ・クラシケ取得にかんするアンダーカヴァー交換の話。

約6万円のアンダーカヴァー

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フェラーリ・クラシケ取得に向けた、最後の大掛かりな作業がフロントのアンダーカヴァー交換だ。

前話:Vol.80 クラシケ取得費用に納得

あらためてフェラーリ社の公式認証プログラムであるフェラーリ・クラシケについて記すと、認証対象となるのは、生産から20年以上経過した個体。オリジナル状態を保っている車両に対して、フェラーリ社が有償で、純正フェラーリである旨の鑑定書を発行する。鑑定は日本のフェラーリ正規ディーラーが代行するので、わざわざイタリア本社にクルマを持ち込む必要はない。
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Hiromitsu Yasuiわが360モデナは、オリジナル状態に戻すべく社外品のリップスポイラーなどを取り外した。このとき、アンダーカヴァーの前端部分が切り取られていることがわかったのだ。

フェラーリ・クラシケ取得のためには交換が必須だ。価格は約6万円だった。もし数十万円要したら……と、ビクビクしていたが、約6万円におさまってホッとした。
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Hiromitsu YasuiHiromitsu Yasuiちなみにフェラーリ・クラシケ取得時に、新品部品に交換することは、よくあることという。むしろ、申請料と鑑定書の発行料のみで取得出来たケースは稀れだそうだ。担当するフェラーリ横浜サービス・センターの高橋忠久工場長は「もしかすると、想定外の出費が発生するかもしれません。もっとも、イナガキ様の個体はおそらく大丈夫と思いますが……」と、述べていたっけ。

前にも記したが、たとえばボンネットダンパーが社外品に換装されているケースは多いらしい。幸いボクのは純正品だった。

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あるべき“穴”があいていない!

12月上旬、アンダーカヴァー交換作業を取材するため、フェラーリ横浜サービス・センターに向かった。

これほど早く交換出来るとは思わなかった。なんと、1点だけ日本に在庫があったのだ! 
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在庫がない可能性も十分にあったという。高橋工場長によれば、「あまり交換されるような部品ではないからですね」とのこと。なお、日本に在庫がある場合は、センターに発注すると、翌日にはディーラーに届くそうだ。

Hiromitsu YasuiHiromitsu YasuiHiromitsu Yasuiもしない場合は本国から取り寄せるという。本国に在庫がある場合、約2週間で日本に届くという。

ちなみに、本国にない可能性もゼロではなかったという。もし本国に在庫がなかったら? 高橋工場長に訊くと「世界中から一定数の注文が集まれば作られます」とのことで、その場合は、いつつくられることになるか見当もつかないという。それでも、、注文さえ集まれば、再度作ってくれるのは安心だ。世界中にクラシック・フェラーリが多数生存しているのも納得である。
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Hiromitsu Yasui早速、新品のアンダーカヴァーを箱から出し、取り付けていく。もとのアンダーカヴァーを外し、取り付けていくだけだから簡単だろう……と、思いきや、ハプニング発生!

本来、穴のあいている部分がふさがっていたのだ。しかも複数箇所である。穴がふさがっていたら、ネジが通らないのでマズい……。ということは、このアンダーカヴァーは使い物にならないのか!?
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Hiromitsu YasuiHiromitsu YasuiHiromitsu YasuiHiromitsu Yasui高橋工場長は「大丈夫ですよ。穴をあけますので」とのこと。担当するテクニシャンがドリルを使って慎重にあけていく。「ドイツ車でも、穴があいていないケースはあるのでしょうか?」と、高橋工場長に訊くと「あまりないですね」と、教えてくれた。「穴があいていなくてもそれほど問題ではないですよ」とのことだ。

無事にアンダーカヴァーの交換作業が終了し、これにてフェラーリ・クラシケ取得に向けた整備はすべて完了した。はたして、無事に鑑定書は発行されるのか? 今後に注目だ。

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Hiromitsu Yasui文・稲垣邦康(GQ) 写真・安井宏充(Weekend.)

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