■メルセデス・マイバッハとしては初のEVが登場
ドイツ・ミュンヘンにて開催された「IAAモビリティ2021」にて、メルセデス・ベンツから「コンセプト メルセデス・マイバッハEQS」が発表されました。
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メルセデス・マイバッハとは、「究極の」「洗練されたラグジュアリー」を追求する威厳と風格を備えたメルセデス・ベンツの最上級ブランドです。
今回のコンセプト メルセデス・マイバッハEQSは、同ブランド初のEVとなるモデル。名称にはありませんが、写真を見てもわかるようにコンセプト メルセデス・マイバッハEQSはSUVでした。
ベースとなるのは、2022年に量産開始を予定するメルセデス・ベンツ「EQS SUV」となります。詳細なスペックは公開されていませんが、非常にスムーズで静かな走りで、室内にこれまでにない落ち着きと寛ぎを提供すると説明されています。航続距離はWLTPモードで約600kmの予定です。
ちなみにセダン版の「EQS」は、すでに2021年4月から欧州で発売されており、このセダン版の電気自動車用モジュラー・アーキテクチャーがこのSUV版にも採用されています。
この「メルセデス・マイバッハ」ブランドは、常に最先端の技術と手づくりならではのゴージャスさ、そして独自性を追求してきました。
今回の「コンセプト・メルセデス・マイバッハEQS」も、そんな伝統にのっとり、最先端の電動化技術とデジタル技術、ゴージャスかつエレガントなインテリアが見事に融合します。
インテリアでとくに目を引くのが、巨大な湾曲スクリーンからなるMBUXハイパースクリーンでしょう。また、ツートンのボディカラーや個性的なグリルデザインは、このクルマがマイバッハ・ファミリーの一員であることを、見る人にすぐにわからせてくれるものです。
■高級ブランドなのになぜEV? なぜSUV?
では、そんなマイバッハから、なぜ、SUVのEVが登場したのでしょうか。伝統を大切にするブランドであれば、トラディショナルなセダンであっても良かったのではないでしょうか。
そんな疑問の答えは、9月5日に発表されたリリースで、以下のように示されています。
「メルセデス・マイバッハのお客様は、特別なものを求めています。そのため、最高水準のエクスクルーシブ性と個性、エレガントなデザイン、完璧なクラフツマンシップ、そして最先端の技術により、お客様の期待を超えることを目的としています。
中核市場である、中国、ロシア、韓国、アメリカ、ドイツの顧客は平均的に若くなっており、ラグジュアリーの定義も変化しています。メルセデス・マイバッハのお客様は、デジタル接続率が高く、当社のデジタル・ソリューションに最高のものを求めています。また、選択したブランドが、持続可能な価値観を支持し、環境に責任を持つことを期待しています」
つまり、「若年化したお客様のラグジュアリーの定義が変化している」「持続可能性と環境への責任を求める」というユーザーのニーズに応えるのが、EVでSUVであるコンセプト メルセデス・マイバッハEQSであるというのです。
伝統的な価値観でいえば、「V型12気筒エンジンが良い」とか「やはり最高にフォーマルなのはセダン」ということが優先されたはずです。しかし、若くて新しい価値観を持つ顧客は、別のものを求めているというのです。
また、EVとSUVは親和性の高い組み合わせです。
高性能なEVには大量のバッテリーが必要となります。バッテリーをたくさん搭載するほど、高出力化と航続距離の延長が可能となるからです。
そうしたとき、SUVはセダンよりも車体が大きいため、そうした要望に応えやすいのです。また、大量のバッテリーは車体価格を押し上げますが、高級ブランドであれば、そうしたコスト増にも強くなります。
さらに近年は、世界的大ブームであったSUVトレンドの波が、超プレミアム・ブランドにも押し寄せています。最先端を謳うプレミアム・ブランドが人気のSUVジャンルに、先進のEVを投入するのもおかしな話ではないでしょう。
ちなみにEVのSUVは、まさに旬のジャンル。メルセデス・ベンツはEQブランドから、SUVのEVである「EQA」「EQB」「EQC」「EQS SUV」を発表していますし、アウディも最初のEVはSUVの「e-Tron」でした。
また、VWの「ID.5」はデビュー間近。アメリカでは、軍用車にルーツを持つ「ハマーEV」が話題を集めています。トヨタからは、「bZ4X」、日産からは「アリア」が登場しています。近年の話題のEVといえば、その多くがSUVとなっているのです。
メルセデス・マイバッハのような超高級ブランドでも、やはりトレンドは重要。そういう意味で、今回のEV SUVの導入は、旬を狙った当然の選択だったといえるのではないでしょうか。
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みんなのコメント
大きく広く流行のSUVにするのは当然の選択。
約300キロ以上重くなる。
これは体重60キロの成人なら既に5人乗った状態で
更に定員分乗ろうとすれば、もはや足回りは
ミニバン以上の重さに耐えないと通用しない。
そうするともはや伝統のセダンでは成立せず、
あのマイバッハでさえ消去法でSUVにならざるを
得なかったということ。
つまりメルセデスベンツにとって、
EVによる重量増はイヤがっているという証拠。