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新型セレナe-POWERは弱点が見つからない 加速感あり、燃費良し、自動ブレーキも世界トップ

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新型セレナe-POWERは弱点が見つからない 加速感あり、燃費良し、自動ブレーキも世界トップ

■新型セレナのフルハイブリッド車は充電しないEV「e-POWER」搭載

 日産の新型セレナにハイブリッドモデルが登場しました。その名も「セレナe-POWER(eパワー)」。「e-POWER」を搭載した新型セレナe-POWERの公道試乗する機会がやってきたので、早速試乗してみました。

日産、新型セレナe-POWERついに登場! 電気で走るハイブリッドが試乗で魅せた“いいクルマ感”

 ブレーキペダルを踏み、スタートボタン押すとエンジンはかからずに、走行可能なスタンバイが完了。一般的な電気自動車(EV)やハイブリッド車と同じく、何の音もしません。

 シフトレバーをDレンジにセレクトし、ゆっくりアクセルペダルを踏むとモーターの動力だけでクルマは動き始めます。タイヤが2~3回転したタイミングでエンジン始動して発電を開始します。

 セレナe-POWERに搭載されるエンジンは100%発電だけに使い、作った電気でモーターを回します。したがって速度が上がり、必要な出力も高くなれば、普通のエンジン車のように回転数も上がっていきます。アクセルを全開にすれば、エンジンも全開で発電機を回しにいきます。

 大半の回転域でエンジン音は気にならないレベルでしたが、唯一ゆっくり走っているときのみ気になりました。

 速度が上下してもエンジン回転数は同じ。これまで普通のエンジン車に乗っていた方は、少し違和感があるかもしれません。

 逆にセレナe-POWERに乗っていて「あれ?」と感じたのは、この速度域だけと言っていいです。普通に走っているかぎり、特殊なシステムだという感覚もありません。

「ハイブリッドシステムとして、とても良く出来ている」と言い換えてもよいでしょう。

 また、深夜や早朝など自宅付近でエンジン音を出したくない場合など、任意で『マナーモード』を選べば、モーターだけで1km少々走ることが可能(モーターのみの走行距離はバッテリー残量で変わります)です。

 事前に『チャージモード』を選び、走行用バッテリーへ電気をためておくことにより最大で2.7km程度まで、エンジンを回さずにモーターだけで走ることができます。

 そういった使い方をするケースは少ないでしょうから、セレナe-POWERの「余興」のようなものだと思ってもらえばよいでしょう。

■フル加速時は136馬力も発揮し、ストレスは皆無

 セレナe-POWERは高速道路などの追い越し加速する際、84馬力というエンジンで発電した電力に加え、チャージされた走行用バッテリーからの電力も上乗せします。合計すると136馬力となり、ミニバンとしては十分な加速ができます。

 しかし、バッテリーからの電力には限りがあるため、最大の136馬力を出せるのは1分以内になります。通常の使い方ではそんなに長い時間、アクセル全開にすることなどないので、問題ないでしょう。

 様々な道路事情を知っている方であれば、「だったらフル乗車状態で関越道の渋川伊香保から赤城まで約10kmの連続した長い登り坂を走ったらどうなのか?」と思うことでしょう。

 私もそう思って、セレナe-POWERの開発者の方に聞いてみたところ、「まだそこの区間を実際に走ったことがないので解らないです。計算上なら制限速度は維持出来きるはずです」とのことです。機会があったらぜひ試してみたいです。

■気になる実燃費も早速チェック

 今回試乗した横浜周辺の道路(高速道路も含む)を走ってみるかぎり、パワー不足感などはありませんでした。

 むしろ追い越し加速は、パワフルなエンジン積むステップワゴンハイブリット(2リッターで2モーターのハイブリッド)にこそ届かないが、アクセル踏んでからのタイムラグが大きいトヨタのノア3兄弟(ノア・ヴォクシー・エスクァイア)のハイブリッド車より優れていると感じました。セレナe-POWERの購入を考えているならぜひ試乗することをオススメします。

 ハイブリッドということで、燃費はどうでしょうか?

 セレナe-POWERの車種カタログに記載されているJC08モード燃費値ではクラスTOPです。実際、短い距離でしたが街乗りでの燃費をチェックしてみたら、リッター18kmくらい走っていました。

 同じような乗り方で過去にチェックしたトヨタ・ノア3兄弟のハイブリッド車だと、燃費はリッター16kmくらいでした。ホンダ・ステップワゴンハイブリットの街乗り燃費は、ノア3兄弟より若干セレナに近い感じです。

 ただ、セレナe-POWERも、高速道路走行で時速80から100キロ以上の速度域になると、前述のライバル車にも負けるケースが出てくる場合もあるとのことです。

 総合して考えれば燃費対決は引き分けかもしれません。

 今や燃費以上にユーザーニーズが高い自動ブレーキ機能は、このミニバンクラスでは圧倒的に優れていました。ノア3兄弟の場合、歩行者の検知機能は無し。ステップワゴンについても、遮蔽物から出てくる歩行者を認識出来ていません。  新型セレナセレナe-POWERの自動ブレーキなら自動車に対しても、遮蔽物から出てくる歩行者に対しても世界TOPの性能を持ちます。この点だけを持ってしても新型セレナを選ぶ意味が大きいと思います。

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