現在位置: carview! > ニュース > イベント > 【D1グランプリ第3&4戦】RE雨宮K&N RX-7が2連勝!「馬力で劣るロータリーがなぜ勝てたのか!? 」チーム関係者に話を聞いた

ここから本文です

【D1グランプリ第3&4戦】RE雨宮K&N RX-7が2連勝!「馬力で劣るロータリーがなぜ勝てたのか!? 」チーム関係者に話を聞いた

掲載 更新
【D1グランプリ第3&4戦】RE雨宮K&N RX-7が2連勝!「馬力で劣るロータリーがなぜ勝てたのか!? 」チーム関係者に話を聞いた

馬力で劣るロータリーがなぜ勝てたのか!?

「RX-7には数字では現れない高いトラクション性能があると思う」ドライバー松井有紀夫

【D1グランプリ第3&4戦】RE雨宮K&N RX-7が2連勝!「馬力で劣るロータリーがなぜ勝てたのか!? 」チーム関係者に話を聞いた

D1グランプリ2019シリーズ第3&4戦(デュアルファイナルズ)が7月27日~28日の2日間、十勝スピードウェイで行われ、チームRE雨宮K&Nの松井有紀夫(RX-7)が両ラウンドを制し、完全勝利を成し遂げた。

現在のD1グランプリ車両は、大半がトヨタの2JZ-GTEを換装して1000馬力近いパワーを発揮するモンスターばかり。一方のRE雨宮RX-7は、20Bベースの3ローターターボでMAX700馬力。300馬力の差は計り知れず、これまで何度も悔しい思いをしてきた。それにも関わらず、パワーがモノをいう高速サーキットで勝てた理由は一体なんなのだろうか。チーム関係者に話を聞いた。

「まずひとつは、ファイナルギヤやサスペンションなどのセットアップが十勝の審査基準にハマッていたことですね。ちなみにファイナルは4.1、足はエンドレスジールファンクションです。レシプロとのパワー差については、う~ん、ロータリーって高回転域のパワー追従性が良いんです。ウチのは8300rpmまで回してますけど、その領域でもしっかりとパワーが付いてくる。それこそがロータリーの強みだと思ってますし、レシプロ勢とのパワー差を埋める要素なのではないでしょうか」とは、RE雨宮の工藤メカ。

ドライバーの松井選手は、RX-7と他のレシプロ勢の走りについて「良くも悪くも、ロータリーエンジンは瞬発的なパンチ力がないんです。でも、それがドリフトだと良い面に働くことがある。瞬間的にトルクが立ち上がるようだと、荷重がかかる前にタイヤが空転してしまいますから。高回転までちゃんとパワーを使える特性も強みですよね。それと、RX-7には数字では現れない高いトラクション性能があるんじゃないかなって思います」と分析する。

最後に、チーム監督であるRE雨宮の雨さん(雨宮勇美氏)にRX-7の強さについて話を伺ったところ「今のD1は、ドライバーのレベル差はほとんどないと思うんです。その中で勝つためには、マシンのセットアップだったりチームの結束力だったりが重要。今回はそういった要素がうまくいった結果かな。それと、やっぱりセブンはコーナーが速い。ちゃんとバランスよく作ればグリップでもドリフトでもバツグンに速いんだ。お台場のような特設コースではなく、純粋なサーキットならパワー差なんて関係ないくらいだよ」と嬉しそうに語ってくれた。

トップチューナーによるバランス重視のボディメイクと、高回転域でもパワーが追従するチューンドロータリーエンジン、そしてそれらの特性を理解して走らせることができるドライバーの技量が組み合わさることで、レシプロ勢との馬力差を帳消しにできるほどRX-7の戦闘力は高まるというわけか。

次戦は、チームRE雨宮K&Nが得意とするエビスサーキットだ。現在開発中の4ローターターボ仕様をどのタイミングで投入するのか非常に気になるところ(戦略的に今シーズンは投入しない可能性もある)だが、今回の2連勝でシリーズチャンピオンも十分射程距離だ。孤高のチューンドFD3Sがどこまで登りつめるのか、この先の戦いには注目していきたい。

(PHOTO:Daisuke YAMAMOTO)

●取材協力:RE雨宮 千葉県富里市七栄439-10 TEL:0476-90-0007

関連タグ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ルノーがハイブリッド車に使ったF1直系の技術……って聞くとなんかたぎる! 「ドッグクラッチ」ってそもそも何?
ルノーがハイブリッド車に使ったF1直系の技術……って聞くとなんかたぎる! 「ドッグクラッチ」ってそもそも何?
WEB CARTOP
F1ラスベガスFP3速報|赤旗で消化不良に。ラッセルがトップタイム、RB角田裕毅は16番手
F1ラスベガスFP3速報|赤旗で消化不良に。ラッセルがトップタイム、RB角田裕毅は16番手
motorsport.com 日本版
ホンダ新型「プレリュード」まもなく登場? 22年ぶり復活で噂の「MT」搭載は? 「2ドアクーペ」に反響多数!海外では“テストカー”目撃も!? 予想価格はいくら?
ホンダ新型「プレリュード」まもなく登場? 22年ぶり復活で噂の「MT」搭載は? 「2ドアクーペ」に反響多数!海外では“テストカー”目撃も!? 予想価格はいくら?
くるまのニュース
WRCラリージャパン、SS12キャンセル原因は“無許可の車両によるステージ侵入”とFIA発表
WRCラリージャパン、SS12キャンセル原因は“無許可の車両によるステージ侵入”とFIA発表
motorsport.com 日本版
山脈貫通!「新潟‐福島」結ぶ国道が建設着々 “延長21km・トンネル15本”におよぶ大規模道路いつ開通?
山脈貫通!「新潟‐福島」結ぶ国道が建設着々 “延長21km・トンネル15本”におよぶ大規模道路いつ開通?
乗りものニュース
昭和の名車とワーゲンがぎっしり…茨城県の江戸崎商店街でホコ天イベント
昭和の名車とワーゲンがぎっしり…茨城県の江戸崎商店街でホコ天イベント
レスポンス
ドゥカティ現行車では唯一!? 空冷Lツインを搭載する第2世代スクランブラー「アイコン」の魅力
ドゥカティ現行車では唯一!? 空冷Lツインを搭載する第2世代スクランブラー「アイコン」の魅力
バイクのニュース
ホーナーの言うことは「信用できない」とウォルフ。妻に対するFIAの調査の際に不信感を募らせたことを明かす
ホーナーの言うことは「信用できない」とウォルフ。妻に対するFIAの調査の際に不信感を募らせたことを明かす
AUTOSPORT web
バスドライバーを疲れさせる「プルプル運転」とは何か? 自動運転時代の落とし穴! 過剰な安全対策が招く危険とは
バスドライバーを疲れさせる「プルプル運転」とは何か? 自動運転時代の落とし穴! 過剰な安全対策が招く危険とは
Merkmal
46台の輸入EVが丸の内に集結!「JAIA カーボンニュートラル促進イベント」リポート
46台の輸入EVが丸の内に集結!「JAIA カーボンニュートラル促進イベント」リポート
LE VOLANT CARSMEET WEB
【プロカメラマン】が大量画像で記録!「腐っていたKLXが終に熟成!四国MSBR撮影後の修理と詰めの改良!」(最終回)  
【プロカメラマン】が大量画像で記録!「腐っていたKLXが終に熟成!四国MSBR撮影後の修理と詰めの改良!」(最終回)  
モーサイ
ホンダが全固体電池のパイロットラインを初公開。一連の生産工程を再現しながら徹底検証
ホンダが全固体電池のパイロットラインを初公開。一連の生産工程を再現しながら徹底検証
Webモーターマガジン
「運転席の横に“クルマが踊っている”スイッチがありますが、押したら滑りますか?」 謎のスイッチの意味は? 知らない「使い方」とは
「運転席の横に“クルマが踊っている”スイッチがありますが、押したら滑りますか?」 謎のスイッチの意味は? 知らない「使い方」とは
くるまのニュース
【東京オートサロン2024】アルピーヌ A110 R Turini A110 GT ジムカーナチャンピオンマシンなどを出展
【東京オートサロン2024】アルピーヌ A110 R Turini A110 GT ジムカーナチャンピオンマシンなどを出展
Auto Prove
ランボルギーニ、WEC参戦“休止”を発表。ハイパーカー、LMGT3共に撤退……IMSAとテメラリオGT3開発に専念か
ランボルギーニ、WEC参戦“休止”を発表。ハイパーカー、LMGT3共に撤退……IMSAとテメラリオGT3開発に専念か
motorsport.com 日本版
EVの充電がプラグを接続するだけに! Terra Chargeがプラグアンドチャージ対応EV充電器を2025年度から設置開始
EVの充電がプラグを接続するだけに! Terra Chargeがプラグアンドチャージ対応EV充電器を2025年度から設置開始
THE EV TIMES
世界最高峰のラリーストが日本に集結した! ラリージャパンのオープニングは2台同時走行のSSバトル!!
世界最高峰のラリーストが日本に集結した! ラリージャパンのオープニングは2台同時走行のSSバトル!!
WEB CARTOP
マツダが「超凄いロードスター」公開! 2Lで200馬力×幌仕様で登場!? こだわり“リアスポイラー”にも注目!? 限定で明かされた内容とは
マツダが「超凄いロードスター」公開! 2Lで200馬力×幌仕様で登場!? こだわり“リアスポイラー”にも注目!? 限定で明かされた内容とは
くるまのニュース

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

139.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

14.089.9万円

中古車を検索
Kの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

139.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

14.089.9万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村