■ゴツゴツ仕様の「RAV-X」お披露目!
トヨタの米国法人は2024年11月5日、同日に開幕した「SEMAショー 2024」(米国・ラスベガス)で「RAV-X コンセプト(以下、RAV-X)」を世界初公開しました。
RAV-Xは、次世代RAV4の可能性を探るコンセプトカーとして登場。アクセサリーとパフォーマンスのアップグレードに特化した「トヨタ・サービス・パーツ・アンド・アクセサリー開発(SPAD)」の発案により誕生しました。
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ダカール・ラリーの過酷な耐久性をイメージして設計・デザインされたRAV-Xは、極限の環境を克服するためのオフロード走破性に加えて高速性能を重視したといいます。
通常仕様のRAV4 PHEV(2024年モデル)をベースとし、日常的なユーティリティを備えながら、ラムエアインテークを装着する前でも302hpのパワーを発揮。
バッテリーの配置により重心が低くなったため、オフロード性能に理想的なプラットフォームに仕上がりました。
さらに、特注の部品を使用してロングトラベルサスペンションを作り上げ、車高を2インチ(51 mm)上げ、トレッド幅を6.3インチ(160mm)拡大。フルアジャスタブルの2.5インチ・インターナル・バイパス・ショックをフロントとリアに装備しました。
加えて、デュアル スピード コンプレッション調整により、ショックアブソーバーを正確に調整してハンドリングと制御を強化。オフロード走行時にショックオイルの温度を保つために、フロントの外部リザーバーとリアのピギーバックリザーバーが追加されています。
高速で繰り返し砂漠の高い地形を走行できるように、鍛造アルミフロントロアコントロールアームと鍛造アルミリアアッパーサポートを開発しました。
また、クリアランスの高いフロントおよびリアのスキッドプレートがアンダーキャリッジを保護し、隆起したロッカーパネルがクリアランスの増加に貢献しています。
ダカール風のフロントバンパーには冷却ダクトが組み込まれたほか、特注のフェンダーフレアには前輪通気孔が付いており、効率的に空気を循環させます。
足元は、ホイールウェルを埋めるために、265/65R17タイヤを装着した17×8.5インチの鍛造アルミホイールを装着。
これらを組み合わせることで、アプローチアングルとデパーチャーアングルを強化するために必要なクリアランスが確保され、その結果、オフロードダイナミクスに優れた、クロスオーバーSUVの限界を超えたモデルが誕生しました。
RAV-Xのスタイリングは空力的にも優れており、アグレッシブなリアスポイラーを装備するほか、フロントマスクにはエンジンとフロントホイールウェルの圧力ゾーンを緩和するように設計された通気口を採用。
リアバンパーに組み込まれたデュアル排気口により、合理化されたパッケージを完成させました。
※ ※ ※
SPADのシニアエンジニアリングマネージャー、ジェイキン・ウィルソン氏は次のようにコメントしました。
「RAV-Xは、単なるコンセプトではなく、イノベーションとパフォーマンスの融合によって何が可能になるかを表現しています。
RAV-Xは、このような小型クロスオーバーがいかにクールで冒険的であるかという、まったく新しい可能性を示すものです」
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