ワークス復帰の第一歩は耐久レースのWECから
グッドイヤー・タイヤは、2019-2020年シーズンのFIA世界耐久選手権(WEC)用の新たなタイヤ開発を行い、国際スポーツカーレースに再び参戦することを発表した。WECは4大陸で開催される長距離レースで構成されており、ル・マン24時間レースはシーズン最終戦に予定。グッドイヤーは過去、ル・マンにおいて通算14勝を上げている。
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グッドイヤーは、国際レースへの復帰にあたり、最初のステップとしてこのWECを選択。様々なプロトタイプスポーツカーやGTカーのタイヤ技術を実証するための理想の舞台になると考えている。グッドイヤー モータースポーツディレクターのベン・クローリーは、国際的モータースポーツへの本格復帰について以下のように説明した。
「4時間から24時間という長時間にわたる耐久レースの特性上、タイヤの選択と戦略が重要視されます。それは、我々の欧州イノベーションセンターの技術チームにとって、今後のレースに挑戦していく大きなモチベーションとなります」
ル・マン24時間用タイヤ開発はすでに1年前からスタート
グッドイヤーはドイツ・ハナウとルクセンブルグ・コルマーベルグにあるイノベーションセンターで、すでに1年以上にわたりル・マン用のプロトタイプタイヤを開発。このレース用タイヤはグッドイヤーの最新フラッグシップ、Eagle F1 SuperSport(イーグル エフワン スーパースポーツ)と並行して開発・製造される。
これにより市販用タイヤとレース用タイヤそれぞれの開発上で得られる技術と知識が融合し、双方のタイヤのパフォーマンスが向上することが期待できるという。グッドイヤーのレースタイヤはイギリスのシルバーストンで開催される、2019-2020 WEC開幕戦でデビューする予定だ。
そしてWECを足がかりに、他のカテゴリーへの供給を考えていることをクローリーは明らかにした。
「モータースポーツは、今でも世界で最も人気のあるスポーツのひとつであり、それは、レースシーンでのグッドイヤーの物語を形成するブランドの伝統、情熱、革新、技術を持って、お客様と関わることができる理想の舞台だと考えています。我々は、これまでに培ってきた知識と経験を、まずは耐久レースに注力します。その後の展開として、耐久レースやその他のレースカテゴリーに取り組んでいきます」
日本グッドイヤーは、すでにレースタイヤ開発チームにより開発されたEAGLE RS SPORT V3を今シーズンから「TOYOTA GR 86/BRZレース」プロフェッショナルクラス用に販売している。
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