ミドシップに 新型コルベット、新たな写真を入手 発表は遅れ気味か

もくじ

ー コルベット、正式発表は遅れている？
ー C8発売後、現行型C7も併売か
ー エンジン／ギアボックスを予想

コルベット、正式発表は遅れている？

シボレーはアイコニックなスポーツカー、コルベットに史上最も大きな改革を行う準備をしているところだ。完全新設計でミドシップのC8は、今年中に発表される。

コルベット66年の歴史において、初めてフロント・エンジンのレイアウトを捨て去る新型は、ボディに様々なカモフラージュを施し、異なる付加パーツを取り付けた複数のプロトタイプが目撃されている。

動画では、ポルシェ911のライバルとなる新型コルベットがニュルブルクリンクをハードに攻めている。期待通りのV8エンジンのサウンドを聞くことができる。



C8コルベットのプロトタイプを見ると、明らかに長いリアデッキと、キャブフォワードのプロポーションから、噂通りミドシップであることがわかる。最大の謎は正式発表される日付だ。米国からの報道では、シャシーと電気系に重大に問題が見つかり、開発が遅れているとの情報が伝えられている。

C8発売後、現行型C7も併売か

それらの技術的な問題が解決したかどうかは明らかではないものの、C8コルベットの公開は近いという推測が広まっている。

最初に考えられるのは、来月のニューヨーク・モーターショーだ。だが、今年のもう少し後に、シボレー自身がイベントを催し、そこで公開するということも考えられる。

ニュージャージーのとあるコルベット・ディーラーは、既に1000ドルの予約金を受け付けているという。そのことからも、C8の発表が遠くないことがうかがえる。

伝統を打ち破り、C8コルベットは現行モデルと併売される見込みだ。ゼネラル・モーターズ内部でシボレー・ブランドを担当している情報提供者は、現行型のC7コルベットがわずかな改良を受け、エントリー・モデルとして、C8発売後も販売されることをほのめかしている。

C8コルベットはフロント・エンジンのC7よりも高価になるが、他メーカーが販売するジュニア・スーパーカー・クラスのモデルに比べたら、依然としてかなりお買い得な価格設定になるだろう。

エンジン／ギアボックスを予想

発売当初に用意されるエンジンは、現行のGM製LT型6.2ℓV8を改良した物になるだろう。しかし、米国メディアの報道によれば、新開発のV8DOHCエンジンが遅れて追加されるという。

これは自然吸気とターボの2種類があり、後者の最高出力は少なくともスーパーチャージャー付き現行コルベットZR1の755psを超えるはずだ。さらに前輪を電気モーターが駆動するハイブリッド・バージョンも登場する予定で、こちらはシステム合計で1000psに近づく。

もう1つの大きな変化は、トレメック社が開発した新しいツインクラッチ式トランスアクスル・ギアボックス（おそらく8速）の採用だ。これによって実質的にマニュアル・トランスミッションは廃止となる。現行モデルのオーナーの多くがクラッチ式ペダルを選んでいることを考えれば、これは大胆な方針変更といえるだろう。

ライバルのフェラーリやランボルギーニ、マクラーレンと同様、新型コルベットはミドシップに搭載されたエンジンが見えるように、透明なエンジン・カバーを採用するようだ。

C8は間違いなく速いクルマになるが、コストは抑える必要があるため、カーボンファイバーのような高価な素材の使用は控えめになる。シャシーはアルミ製のスペースフレームで、これに従来と同じグラスファイバー製のボディが組み合わされるだろう。

C7コルベットにはタルガトップ式ルーフが採用されているが、C8はクーペと遅れて登場するコンバーチブルに二分される見込みだ。