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クウェート王室が購入したブガッティ「ヴェイロン」がオークションに! 新車価格2億円オーバーだった個体の現在の価値は…? サブネームは「白夜」でした

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クウェート王室が購入したブガッティ「ヴェイロン」がオークションに! 新車価格2億円オーバーだった個体の現在の価値は…? サブネームは「白夜」でした

グランスポーツベースのワンオフモデル

2024年7月22日~24日にRMサザビーズがドイツ・バイエルンアルプスで開催したオークションにおいて、ブガッティ「ヴェイロン 16.4 グランドスポーツ ソレイユ・ドゥ・ニュイ」が出品されました。中東のカスタマー向けに特別に製作された「ソレイユ・ドゥ・ニュイ」は、2009年のドバイ・モーターショーで発表された経歴を持つ1台でした。

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150台しかないヴェイロン 16.4

1998年にVWに商標権と製造販売権を譲り渡し、2000年に正式なスタートを切ったブガッティ・オトモビル社。1999年の東京モーターショーでコンセプトカーの「EB18/4 ヴェイロン」が披露され、翌年のパリ・サロンでは搭載エンジンをW型18気筒からW型16気筒へとあらためたほぼ生産型の「ヴェイロン 16.4」が発表された彼らのファーストモデルは、1001psの最高出力や407km/hの最高速など、これまでのスーパースポーツの常識を書き換える、まさに歴史的な作として大きな話題を呼んだ。

じっさいにヴェイロンの販売が始まったのは2006年6月からのことで、その生産台数は300台に限定されていた。そのヴェイロンにタルガトップ仕様の「16.4 グランスポーツ」が追加設定されたのは2008年8月のことだった。16.4 グランスポーツの生産枠は、クーペの16.4とは別に150台分が確保され、したがってヴェイロンはトータルで450台がモルスハイムのアトリエ(ブガッティは本社工場のことをこう呼ぶ)から出荷されたことになる。

今回RMサザビーズが、テーゲルンゼー・オークションに出品したモデルは、この150台のヴェイロン 16.4 グランスポーツの中の1台であった。

2009年のドバイ・モーターショーで発表されたモデル

中東のカスタマー向けに特別に製作され、「ソレイユ・ドゥ・ニュイ」、すなわち「白夜」というサブネームを与えられて2009年のドバイ・モーターショーで発表された経歴を持つこのモデルは、ブラックブルーメタリックとポリッシュドアルミニウムのツートーンペイントと、バーントオレンジのレザー・インテリアを施した、じつに見事なフィニッシュを見せる1台である。

リアウイングの下面がイタリアンレッドで仕上げられているのも特徴だ。クーペをベースに15台が生産されたサンノワールと同一の、ダイヤモンドカット・ホイールとのマッチングも素晴らしく、その華やかさはこのショーでも特別なものだった。

それを証明するかのように、ドバイ・モーターショーのブガッティ・ブースには、連日のようにこのソレイユ・ドゥ・ニュイを求めるカスタマーが訪れることになるが、結果的にそれを227万ドル(当時のレートで約2億1792万円)で購入したのはクウェート王室だった。納車は翌2010年の2月。サービス・ヒストリーによると、このモデルは2014年まで毎年メンテナンスを受けており、2016年5月にはモルスハイムの本社工場で大規模な点検とタイヤの交換も行っている。

その後2人の所有者を経て2016年、現在のドイツ人オーナーの手へと渡っている。その後も定期的なサービスは欠かさず実施されているが、これはブガッティ・サービス・プランによるもの。現在までの走行距離は1万1624kmを表示しており、純正のアクセサリーボックス、最高速を達成するための有名なスピードキー、オリジナルの取扱説明書、サービスブック等々はすべて備わっている状態だ。

参考までに、RMサザビーズがソレイユ・ドゥ・ニュイに掲げたエスティメート(推定落札価格)は、150万ユーロ~200万ユーロ(邦貨換算約2億5080万円~3億3440万円)。グランスポーツをベースとしたワンオフのモデルであることを考えれば、これも妥当な評価といえるのかもしれない。注目のオークションの結果は、残念ながら流札となってしまったのだが、RMサザビーズによればオークション後に、個別の応談でこのモデルは販売されたとのこと。したがってその価格は謎のままである。 

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みんなのコメント

2件
  • tun********
    ヒエラルキーの頂上なクルマはわかるけど、デザインが良いとは思えない。個人的にラフェラーリとか
    がいい。
  • osm********
    デザインがダサい
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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