フォードと共同開発
フォルクスワーゲンが新型「トランスポーター(Transporter)」を発表した。内外装を刷新し、種類豊富なパワートレインとボディスタイルを備えている。
【画像】大人気の商用車シリーズがついにフルモデルチェンジ!【フォルクスワーゲンT7トランスポーターを写真で見る】 全9枚
トランスポーターはフォルクスワーゲンで最も人気のある商用車で、第7世代(T7)となる新型はフォード・トランジット・カスタムとプラットフォームを共通化している。
3種類のディーゼルエンジン、1種類のプラグインハイブリッド(PHEV)、3種類のバッテリーEVが用意される。
ディーゼル(TDI)はすべて2.0L 4気筒ターボで、最高出力110ps、150ps、170psの3種類が設定される。前輪駆動と四輪駆動があり、上位モデルには8速ATが標準装備される。
PHEV(eハイブリッド)は、2.5Lガソリンエンジン、電気モーター1基、16.5kWhのリチウムイオンバッテリーを組み合わせ、合計出力232psを発生する。現時点では前輪駆動のみが確認されている。
バッテリーEVはすべて、リアアクスルに1基の電気モーターを搭載する後輪駆動で、最高出力136ps、218ps、286psの3種類が設定される。いずれも64kWhのバッテリーを使用するが、航続距離はまだ公開されていない。参考までに、兄弟車フォード・トランジット・カスタムの場合、航続距離は最長336kmで、最大125kWの急速充電が可能だ。
ボディタイプは3人乗りまたは5人乗りのパネルバン(貨物)仕様、6人乗りのダブルキャブバン(貨物+乗用)仕様、9人乗りのミニバス(乗用)仕様が用意される。
先代まではキャンピングカー仕様の「カリフォルニア」もあったが、新型では設定されない。代わりに、乗用に特化したマルチバンが次期カリフォルニアのベースとなる。
電子式パーキング採用
新型トランスポーターのボディサイズは、全長5050mm(先代T6.1から146mm延長)、全幅2032mm(同128mm増)、ホイールベース3100mm(同97mm延長)。ロング車では全長5450mm、ホイールベース3500mmとなる。
荷室長は2602~3002mm、荷室容量は5800~9000L(ハイルーフ車)、最大積載量は1330kgで、最大牽引能力は2800kgとされる。
全車、LEDヘッドライト、LEDテールライト、オートホールド機能付き電子式パーキングブレーキ、キーレススタート、レインセンサー、レーンアシスト、自動緊急ブレーキを標準装備する。
インテリアはトランジット・カスタムと同じ12インチのデジタル・インストゥルメントパネルと13インチのインフォテインメント・タッチスクリーン(アップル・カープレイ、アンドロイド・オート搭載)を装備する。USB-AおよびUSB-Cポートが標準装備され、外部機器に最大2.3kWを供給可能な230Vコンセントもオプションで用意されている。
使いやすさを重視し、オーディオの音量調整には物理ノブが割り当てられた。電子式パーキングブレーキの採用と、AT車のシフトレバー廃止により、助手席や荷室スペースへの移動が容易になった。
ドイツでは今春より先行販売が始まっており、価格は3万6780ユーロ(約590万円)からとなっている。
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みんなのコメント
日本ではムリだ。遊びはともかく、仕事にも使いたいからね…。