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BMW「R1250GS」インプレ(2021年)電子制御システムを強化した新型を徹底解説

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BMW「R1250GS」インプレ(2021年)電子制御システムを強化した新型を徹底解説

アドベンチャーカテゴリーの頂点に君臨するBMWのR1250GSが、2021年モデルでさらなる熟成を果たした。新型はライディングモードの選択肢が増え、新たにダイナミック・トラクション・コントロールも標準装備した絶対王者に注目だ。
文:宮崎敬一郎、木川田ステラ、オートバイ編集部/写真:南 孝幸

BMW「R1250GS」インプレ・解説(宮崎敬一郎)
ライディングモードも進化したアドベンチャーの絶対王者

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40年の歴史を持つBMWのGSはこのジャンルの頂点に君臨するモデル。世界が認めるアドベンチャーバイクのキングだ。世界中で大ヒットしている理由は、圧倒的な扱いやすさだと思う。車重250kgを越える巨大な車体だが、これでダートもやすやすと走ってしまう。しかも、ビックリするほど身軽で人に優しく、従順。冒険バイクとしてこれほど頼もしいことはない。

RシリーズのGSは水平対向エンジンのレイアウト、マスバランスを利した個性的な車体構成が全ての原点だと言っていいだろう。

構造的にはかさ張るが高剛性なフロント懸架方式・テレレバーを実用化し、路面からのキックバックに強いハンドリングを実現した。

ソフトボール大の石が転がる林道でも、ハンドルを多少強く抑える程度で踏破してしまう。オンでもオフでもロングランでストレスなく走れて、身のこなしもすこぶる軽い。

エンジンも力強く、滑らかで扱いやすい。特定の回転数でカムが切り換わるシフトカム付きだが、その繋がりは滑らかで、見事にリニアに力を増す。

もっと強力なスペックのライバルはいるが、静粛性と常用域での自在性では右に出るライバルはいない。

そしてこのGSはライディングアシスト群も最高レベルだ。セミアクティブサスのダイナミックESA、クイックシフトにIMUと連動したトラクションコントロール、ABS…さらに、この2021モデルではエンジンブレーキの強度制御までできる。

そのぶん、価格は高くなってしまってはいるが、乗れば納得の高品位。これらを7つのモードにパッケージして、状況に応じて使い分けられたりする。もちろん任意にセッティングもできるが、全てにおいてすばらしく調教されているのが魅力だ。

今回加わった「エコ」モードは「レイン」に近いレスポンスで快適な乗り心地。「ロード」は万能快適モード。「ダイナミック」はスポーツモードで、バネのプリロードと減衰力が強くなって車高を上げつつピッチングを抑制。

アナキーアドベンチャーというロード寄りオンオフタイヤのままフルバンクもこなす。「エンデューロ」は前後ともソフトになり、リアの車高が落ちる。フロントの安定性が増し、切り返しはスゴく軽快。衝撃吸収力も高く、この巨体で普通に林道を走る。

このGSは、迫力いっぱいの大きな車体をあらゆる場所で「操ること」に特化させたスポーツバイク。ただのツアラーではないのだ。

BMW「R1250GS」カラーバリエーション
カラーバリエーションは「ブラックストーム・メタリック/アガットグレー」、「ライト・ホワイト」、「スタイル・ラリー」、「GS40周年記念カラー ブラック・ストーム・メタリック」の4タイプがある。

ブラックストーム・メタリック/アガットグレー

ライト・ホワイト

スタイル・ラリー

GS40周年記念カラー(ブラック・ストーム・メタリック)

【アンケート】あなたはどのカラーが好きですか?
お好きなカラーをポチっとお選びください。投票後、集計結果をご覧いただけます。

元サイトで投票・回答BMW「R1250GS」ライディングポジション・足つき性
シート高:870/890mm
ライダーの身長・体重:176cm・68kg

日本仕様は薄手のシートで高さ調整が2段階。それを低くしてサスプリロードを弱めると両足が余裕で着くが高くしてサスにプリロードをかけると片足はつま先がやっとで、片足は完全に浮く。足着きは辛いが安定性がさらに良い。

BMW「R1250GS」タンデム(2人乗り)チェック
パッセンジャー 木川田ステラの感想

握りやすいグラブバーと肉厚で幅広いシートは体をリラックスさせやすく、視界は街を見下ろしているかのような感覚。車体がとても安定しているのがタンデムでも分かるほど、振動や揺れを全く感じない、上質な乗り心地でした。

BMW「R1250GS」各部装備・ディテール解説
BMW「R1250GS」主なスペック・価格
※諸元はエンデューロパッケージ

[ 表が省略されました。オリジナルサイトでご覧ください ]

[ アルバム : 【写真14枚】BMW「R1250GS」 はオリジナルサイトでご覧ください ]

文:宮崎敬一郎、木川田ステラ、オートバイ編集部/写真:南 孝幸

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