時代に合わせて、自転車を取り巻く環境も変化
自転車に乗ってちょっと遠いところまで出かけたときのこと。30分ほどで用事を済ませて戻ろうとしたら、後輪のタイヤがパンクするトラブルが発生。自宅までは自転車で20分ほどの距離で、重たい電動アシスト自転車(e-BIKE)を押して歩くには大変な労力です。近くに自転車屋はないかと検索したところ……。
じつはこれが原因? 自転車のタイヤのパンクはちょっとの手間で予防できる!
徒歩圏内にはたった1軒!? これは東京都23区内で、最寄り駅前には区役所もある地域での話です。もちろん人口も住宅も密集しており、自転車屋のニーズは高そうに思えます。
検索結果に出てきた店に歩いて向かったところ、そこはロードバイクの専門店でe-BIKEの修理には対応していませんでした。結局、自宅へ向かう途中にある自転車屋まで、重い自転車を引きずりながら30分以上歩いて向かう羽目になりました……。
はて、外出先でのトラブルに対処してもらえないほど、街の自転車屋はこんなにも少なかったのでしょうか?
自転車屋の数を調べてみたところ、総務省統計局の経済センサスによると、2016年には1万1207件あった自転車小売業の事業者数が、2021年には9552件まで減っていることが分かりました。
たった5年で85%にまで減っているであれば、体感として「減っているなぁ」と思っても不思議ではなさそうです。
さらに、自動車産業振興協会発表の「自転車国内販売動向調査 年間総括 2022年」で業態別の販売台数を見ると、「街の自転車屋さん」すなわち小売店で買われた自転車は全体の3割程度で、ほとんどが量販店や通販で購入されていることが分かります。
人々の生活スタイルの変化によって自転車を買い求める方法も変わり、また小売店の後継者不足や技術者不足が自転車屋の減少を後押ししてしまっているという現状が見えてきます。
ただコロナ禍で、運動不足の解消や手軽なレクリエーション、密を避ける移動手段として再び自転車が注目されたことや、手ごろなシティサイクルよりも高価なe-BIKEが普及したことで、自転車の販売金額はそれほど減少していないとのこと。
このように、街の自転車屋は残念ながら減少傾向にありますが、前述のような外出先でのトラブルに対応してくれる「出張サービス」を実施している自転車屋や、修理専門の自転車屋もあるようです。パンクはもちろん、鍵の紛失やチェーン外れなどのアクシデントに電話1本で駆けつけてくれるとのこと。
このようなサービスは自転車屋が減少している状況のなか、自転車ユーザーにとって非常に心強いものです。いざというときのために、自分が住んでいる街の近くで対応してくれる店を調べておくと良いかもしれません。
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みんなのコメント
チェーンカバーの付いたママチャリだとリアタイヤの交換で
6千円とか取られると もう安売りのママチャリを買ったほうが良いってなるみたいだし
街の自転車屋はそこで買った自転車でないと修理してくれないって
ところも多みたいで しょうがないかもですね
チェーン店は持込修理歓迎