アウディeトロン/eトロンSBの後継
アウディ・ジャパンは、電気自動車アウディeトロン/eトロン・スポーツバックを大幅にアップデート。モデル名にクロスオーバーラインナップの頂点に立つ「Q8」を付け、新型アウディQ8 eトロン/Q8スポーツバックeトロンとして発表した。
【画像】Q8の名を冠す【Q8 eトロン/Q8スポーツバックeトロンを詳しく見る】 全20枚
1充電走行距離と急速充電性能を向上させるとともに、フロントとリアのエクステリアデザインを刷新。リサイクル素材を積極的に採用した。新モデルは、全国のアウディeトロン店(110店舗)を通じて、2023年夏以降に発売される予定。
Q8 eトロン/Q8スポーツバックeトロン両モデルともに、ひとめでアウディの電気自動車「eトロン」とわかる開口の少ないシングルフレームグリルを、ブラックのマスクで囲む新しいフロントデザインを採用。
新しいコーポレートアイデンティティとして、エクステリアに採用された2次元デザインのアウディのフォーリングスや、Bピラーにモデル名を記した。
パーツには、ペットボトル由来のリサイクル原料などを使用するダイナミカを素材とするシートや、自動車の混合プラスチック廃棄物を再利用したシートベルトバックルカバーを採用することで、環境にも配慮。
このシートベルトバックルカバーはアウディが安全関連コンポーネントに初めて採用するリサイクル素材となる。
Q8 eトロンには、リサイクル素材を使用することで、コンポーネントに使用される資源の量を削減し、効率的かつ持続可能な循環型社会の実現を目指す。
1充電走行距離は大幅アップ
Q8 eトロン/Q8スポーツバックeトロンは、アウディ初の電気自動車として、世界全体で約16万台を販売したアウディeトロン/eトロン・スポーツバックの後継モデル。
Q8 eトロンは「50」と「55」、 Q8スポーツバックeトロンは「55」を設定し、50 eトロン・クワトロSラインは総容量は95kWh(先代比+24kWh/正味エネルギー容量は89kWh)のバッテリーを搭載し、WLTCモードで424km(先代比+89km)の1充電走行距離を達成。
一方、55 eトロン・クワトロSラインは、総容量114kWh(先代比+19kWh/正味エネルギー容量106kWh)のより大きなバッテリーを搭載し、WLTCモードで1充電走行距離501km (先代比+78km)を達成した。
50 eトロン・クワトロ/55 eトロン・クワトロの両モデルともに、バッテリーの総容量に対して使用可能な正味エネルギー容量を増加させ、さらに空力性能やモーターの効率アップすることにより1充電走行距離が向上している。
55 eトロン・クワトロSラインでは、従来のバッテリー製造工程で生まれる電極材の隙間をスタッキング方式と呼ばれる、折り重ねるように配置する方法に変更することで隙間を極力なくし、先代モデルよりバッテリー寸法やモジュール数を変更することなくエネルギー密度の向上を可能としたことでバッテリー容量が増加。また、同時にセル内の化学物質の配合を変更し、エネルギー密度の向上をおこなっている。
充電性能においては、両モデル共通して150kWまでの急速充電に対応することにより、ユーザーに高い利便性を提供するとともに、アウディ・ジャパンがポルシェ・ジャパン、フォルクスワーゲン・ジャパンと事業展開しているPremium Charging Alliance(PCA)のサービスや、アウディeトロン店が設置を進めている150kW急速充電器が利用できる。
また、今夏以降の発売に先駆けて、3月4日より東京・大阪を起点として、アウディQ8 eトロン・ロードショーを開催。
このイベントのために、日本仕様に先駆けて欧州仕様を空輸。いち早く実車を見ることができる機会となっている。
価格(消費税込)は、Q8 eトロンが1099万円~1275万円。Q8スポーツバックeトロンが1317万円。
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