現在位置: carview! > ニュース > イベント > ポルシェの75周年とグッドウッド・スピードの30周年、ダブルで祝うダイナミックなイベント

ここから本文です

ポルシェの75周年とグッドウッド・スピードの30周年、ダブルで祝うダイナミックなイベント

掲載
ポルシェの75周年とグッドウッド・スピードの30周年、ダブルで祝うダイナミックなイベント

ポルシェが最初のスポーツカー356の登録から75年。グッドウッドの会場中央を駆け抜ける1.16マイルの難関ヒルクライムにも登場!

2023年の「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」の名誉あるブランドとして、ポルシェはさまざまなアクションを披露した。「ポルシェ・カーズ・グレート・ブリテン」CEOのクリシャン・ボダーニ氏は、「グッドウッドが、私たちの情熱を、英国のエンスージアスト、ポルシェファン、オーナーと分かち合う素晴らしい機会を与えてくれたことを嬉しく思います。

タイからシンガポールまで29時間15分! 「ポルシェ・タイカン」で記録にも記憶にも残るロードトリップ

ポルシェは、1995年からフェスティバル・オブ・スピード、2010年からリヴァイヴァルをサポートしており、最も忠実で熱心なパートナーのひとつです」と、フェスティバル・オブ・スピードの主催者である11代目リッチモンド公爵は述べた。

【写真68枚】伝説の名車と最新モデルが一堂に会した貴重なイベント 

ポルシェ718スパイダーRSのグローバルダイナミックデビュー
ポルシェファンやオーナーは、会場中央を駆け抜ける1.16マイルの難関ヒルクライムを中心に、数々のアクションを楽しんだ。グッドウッドの有名なヒルクライムを駆け上がった数多くのポルシェモデルの1台は、ポルシェ初のスポーツカー「1948年型 356 No.1」だった。また、ポルシェ75周年を記念して発表された「718 スパイダーRS」は、グッドウッドの丘で世界的なデビューを飾った。

そのほか、最新の「911 GT3 RS」「911ダカール」、サーキットに最適化されたマンタイキットを装着したミッドエンジンの最新バージョン「718 GT4 RS」、そして新型「カイエンS」など、フェリーが夢見たモダンのロードゴーイングカーが登場した。また、ポルシェはグッドウッドの会場のあちこちで、他に類を見ない静的展示や臨場感あふれる展示を行った。


フェスティバル・オブ・スピードの名誉ブランド
今回で4回目となるポルシェは、フェスティバル・オブ・スピードの名誉ブランドとして、グッドウッド・ハウスの外に特注の彫刻を設置した。ロンドンを拠点に活動するジェリー・ジューダのデザインによる今年の彫刻は、50トンの鋼鉄で作られ、ポルシェの75年間を代表する6台の車が展示された。1951年の「356」、1960年の「718 フォーミュラ2」、1990年の「962C」、2009年の「911タイプ997 スポーツクラシック」「963」、そして最新の「911タイプ992」である。

ポルシェ・エクスペリエンス・ブースでは、ポルシェの最新モデルが展示される中、ル・マンスタイルのドアが上方に開き、高性能で効率的な電動パワートレインを搭載した、ハイパーカーを華麗に再解釈した「ミッションXコンセプト」を見ることができた。ポルシェブースで世界デビューを飾った「ヴィジョン357 スピードスター」は、356からの影響を受けたルーフレスのオールエレクトリックマシンである。

また、356の影響を受け、フェリーの夢の本質と実現を表現したフローラル356「アートカー」も展示された。デジタル・アーティストのリュージョンは、フェリー・ポルシェの独創的なビジョンを3つの段階を通して表現する没入型デジタル・アートワークを制作した。

ランダムに自由な発想が飛び交う冒頭のシーンから、思考が形になり始める段階へと速やかに移行する。アートワークは、一粒の種から何百もの花が咲き乱れ、ポルシェ356の輪郭が形作られるところでクライマックスを迎えます。この色彩豊かなメタファーに対するアーティストの解釈を、ポルシェブースでカラフルに表現したのが「Flower 356」である。

ポルシェブースの様々な見どころ
このほかにも、ポルシェ クラシック、ポルシェショップ、カフェ、子供用プレイエリア、DJなど、ポルシェブースの見どころは多岐にわたった。ポルシェブースの後方には、ポルシェクラブGBの会員専用の広い駐車場が設けられ、「ラビリンス」と呼ばれるポルシェ75周年のロゴがカラフルに再現された中を来場者が歩くことができるようになっていた。

グッドウッドのクリケット場には、アーティストのクリス・ラブロイによる個性的なアートインスタレーション「ドリームビッグ」が設置された。レーシングドライバーのヘルメットをかぶった大柄な人物の手に握られた911カレラをフィーチャーしたこのクーペは、地面に沿って押されるとまるでおもちゃの車のように見える。


ポルシェ車のパレード
1970年のル・マン優勝者であるリチャード・アットウッドがドライブした「917」から、「935/76」、ティモ・ベルンハルトがドライブした「919 ハイブリッド」まで、ポルシェの過去75年間の偉大なレーシングカーも丘に登場した。ツッフェンハウゼンからは、ポルシェ・ヘリテージ&ミュージアムチームによって、約20台の車両がグッドウッドに送られた。

また、919ハイブリッドで2015年のル・マンを制したポルシェのファクトリーレースドライバーであるニック・タンディ、現在のポルシェ963ドライバーラインナップからケヴィン・エストレとミハエル・クリステンセン、そしてポルシェのアンバサダーである2015年WECドライバーズチャンピオンで元グランプリウィナーのマーク・ウェバーもグッドウッドの祝賀会に参加した。

356 No.1を先頭に、1983年の実験的なレーシングバージョン928「トリゲマ」「カイエン・トランスシベリア」「959」「911タイプ993 ターボS」、そして1963年の登場以来100万台目の911として生産された特別な「911タイプ991」が、フェスティバルの木曜日にゴルファーでありポルシェ・アンバサダーでもあるポール・ケーシーによって丘を登った。

フェスティバルの外で行われた即席フェスティバル
史上初となる強風の中での開催だったため、フェスティバルは土曜日(通常は木曜日から日曜日まで開催)に中止となったが、日曜日には全プログラムが再開された。ポルシェのゲストとして世界各国から約70名のメディアが参加したため、土曜日にはクリエイティブな発想で新たなアクティビティを考案する必要があった。ポルシェ ヘリテージ&ミュージアムとポルシェカーズ グレイト ブリテンのPR部門が協力して、一晩で新しいプログラムが完成した。

約15台のクルマ(そしてポルシェのトラクターも!)がフェスティバル会場から5kmほど離れたウェスト・ディーン・カレッジにあるメディアベースへと運ばれた。953、911ダカール、新型カイエン、カイエン・トランスサイベリアの場合は道路を外れて。917/30を含むレースカーは、ヘリテージチームがデモンストレーションを行った。

ポルシェ・カーズ・グレート・ブリテンのゲストとして参加したモデルラインのエキスパートがウェストディーンにやってきてインタビューに応じ、デザイナーのインゴ・バウアー=シャインヒュッテがカーデザインに関するワークショップを行った。また、地元のコーヒー焙煎業者Cast Ironのバリスタによる完璧な一杯の淹れ方教室も開催された。すべての車両は一晩で再びフェスティバルに戻され、ゲストは日曜日にフェスティバルで一日中楽しめるように準備された。

こんな記事も読まれています

フェルスタッペン予選5番手「ベガス用リヤウイングを作らないという方針がハンデに」タイトルには有利な位置を確保
フェルスタッペン予選5番手「ベガス用リヤウイングを作らないという方針がハンデに」タイトルには有利な位置を確保
AUTOSPORT web
佐藤万璃音、2025年もユナイテッド・オートスポーツからWEC世界耐久選手権にフル参戦
佐藤万璃音、2025年もユナイテッド・オートスポーツからWEC世界耐久選手権にフル参戦
AUTOSPORT web
やっぱたまらんなV型エンジン!! [スカイラインNISMO]とレクサス[IS500]の[パンチ力]にひれ伏した件
やっぱたまらんなV型エンジン!! [スカイラインNISMO]とレクサス[IS500]の[パンチ力]にひれ伏した件
ベストカーWeb
【角田裕毅F1第22戦展望】ファクトリーと現場の連携で活きたレッドブル製リヤサスペンション。改善の継続が7番手に繋がる
【角田裕毅F1第22戦展望】ファクトリーと現場の連携で活きたレッドブル製リヤサスペンション。改善の継続が7番手に繋がる
AUTOSPORT web
エバンスとの実質的な一騎打ちもタナクはトップ譲らず。ヌービルは7番手に挽回【ラリージャパン デイ3】
エバンスとの実質的な一騎打ちもタナクはトップ譲らず。ヌービルは7番手に挽回【ラリージャパン デイ3】
AUTOSPORT web
メルセデス・ベンツCLE 詳細データテスト 快適で上質な走りが身上 動力性能と燃費効率はほどほど
メルセデス・ベンツCLE 詳細データテスト 快適で上質な走りが身上 動力性能と燃費効率はほどほど
AUTOCAR JAPAN
WRCラリージャパンSS12恵那での車両進入事案について実行委員会が声明。被害届を提出へ
WRCラリージャパンSS12恵那での車両進入事案について実行委員会が声明。被害届を提出へ
AUTOSPORT web
2024年も記録保持中!? カローラ ロードスター…… ギネスブックに登録された「日本のクルマの世界一」【10年前の再録記事プレイバック】
2024年も記録保持中!? カローラ ロードスター…… ギネスブックに登録された「日本のクルマの世界一」【10年前の再録記事プレイバック】
ベストカーWeb
80年代バブル期に日本で人気だったMG「ミジェット」に試乗! 英国ライトウェイトスポーツの代表格はいまもビギナーにオススメです【旧車ソムリエ】
80年代バブル期に日本で人気だったMG「ミジェット」に試乗! 英国ライトウェイトスポーツの代表格はいまもビギナーにオススメです【旧車ソムリエ】
Auto Messe Web
【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP予選
【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP予選
AUTOSPORT web
角田裕毅が予選7番手「大満足。アップグレードへの理解が改善につながった」努力が報われたとチームも喜ぶ/F1第22戦
角田裕毅が予選7番手「大満足。アップグレードへの理解が改善につながった」努力が報われたとチームも喜ぶ/F1第22戦
AUTOSPORT web
勝田貴元、木にスピンヒットも間一髪「メンタル的に難しい一日。明日はタイトル獲得を最優先」/ラリージャパン デイ3
勝田貴元、木にスピンヒットも間一髪「メンタル的に難しい一日。明日はタイトル獲得を最優先」/ラリージャパン デイ3
AUTOSPORT web
クラッシュで50Gを超える衝撃を受けたコラピント。決勝レースの出場可否は再検査後に判断へ/F1第22戦
クラッシュで50Gを超える衝撃を受けたコラピント。決勝レースの出場可否は再検査後に判断へ/F1第22戦
AUTOSPORT web
胸を打つ「上質な走り」 アウディQ6 e-トロン・クワトロへ試乗 優秀なシャシーを味わえる388ps!
胸を打つ「上質な走り」 アウディQ6 e-トロン・クワトロへ試乗 優秀なシャシーを味わえる388ps!
AUTOCAR JAPAN
オーテック&ニスモ車が大集合!「AOG湘南里帰りミーティング2024」で見た「超レア車5台」と「中古車で狙いたいクルマ5台」を紹介します
オーテック&ニスモ車が大集合!「AOG湘南里帰りミーティング2024」で見た「超レア車5台」と「中古車で狙いたいクルマ5台」を紹介します
Auto Messe Web
なぜ潰れた? 名車と振り返る「消滅した自動車メーカー」 32選 後編
なぜ潰れた? 名車と振り返る「消滅した自動車メーカー」 32選 後編
AUTOCAR JAPAN
ラリージャパン3日目、SS12がキャンセル…一般車両が検問を突破しコース内へ進入、実行委員会は理解呼びかけると共に被害届を提出予定
ラリージャパン3日目、SS12がキャンセル…一般車両が検問を突破しコース内へ進入、実行委員会は理解呼びかけると共に被害届を提出予定
レスポンス
【F1第22戦予選の要点】苦戦予想を覆すアタック。ラッセルとガスリーが見せた2つのサプライズ
【F1第22戦予選の要点】苦戦予想を覆すアタック。ラッセルとガスリーが見せた2つのサプライズ
AUTOSPORT web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1356.02024.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1034.83750.0万円

中古車を検索
718 スパイダーの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1356.02024.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1034.83750.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村