現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > TWINCAMから冷房車まで、ステッカーで高性能をアピールした昭和のクルマ

ここから本文です

TWINCAMから冷房車まで、ステッカーで高性能をアピールした昭和のクルマ

掲載 更新
TWINCAMから冷房車まで、ステッカーで高性能をアピールした昭和のクルマ

環境問題に配慮したシール類も

 自動車に貼られるシール。いまや車検と定期点検、排ガス基準がある程度で、あとはディーラーのステッカーやエンブレムぐらいだろう。その昔は、ガラスやボディにいろいろと貼られていたのに、ずいぶんと見かけなくなった。

【国産旧車 全120台】令和時代に輝きを増す日本のクラシックカー集結~OlldsMeet 2019~

 時代といってしまえばそれまでだが、なんだか寂しい気もする。いわゆるステッカーチューンとは違う、自動車メーカーが性能を誇示するため”真面目”に貼ったシールやステッカーに注目してみた。

・OK

 クルマの完成検査に合格(出荷時の検査をパス)したことを表すもので、リヤやリヤドアなどのガラスに貼られていた。しかし、検査が当たり前になった現在(昔も同じ)では、ステッカーの意味がなくて廃止。貼っているクルマに旧車が多いのはそのためだ。

・有鉛/無鉛/高速有鉛

 かつては”鉛”が混ぜられていたハイオクガソリン。環境問題から次第に無くなっていったのだが、昔は”鉛なし(無鉛)”と併売されていたので、使用指定を表すステッカーが貼られていた。ただ、鉛入りのほうがパワーは出せたこともあり、高速道路に乗るときだけは”有鉛ガソリンを入れろ”という高速有鉛というクルマもあった。また有鉛を混ぜる、混合という表示のものも少ないが存在したのだ。

・点火時期調整/アイドルHC特殊/排出ガス対策済/排出ガス51年規制適合車など

 昭和48年から始まり、昭和50年代にかけて排ガス規制がどんどんと厳しくなっていったのだが、それらに対応していることを示すステッカーをリヤウインドウに貼っていた。ちなみに街頭でも排ガスの取締りをやっていた時代。大気汚染問題が深刻化していたなか、公害を防止するために行なわれた対策のひとつだった。

 ここまでは基準などによって、自動車メーカーが貼っていたもの。ここからは、メーカーが貼ってはいたけど、高性能をアピールしていたものを見てみよう。

・冷房車

 フルオートエアコンが当たり前の現在では考えられないが、1960年代から1970年代まではエアコンが一般的ではなく「クーラー」だった時代。そんなクーラーにしても、当時はとても豪華な装備で、付いていないのが当たり前だった。逆を言えば、装備されているのは凄いことだけに、「冷房車(クーラー)」のステッカーを貼ってアピールしたのである。よく見るとデンソーやサンデンなどのメーカー名が小さく入っているのもポイント。

・TWINCAM

 いまやDOHC(ツインカム)や4バルブではないクルマを探すのは至難のワザ。逆に、1970年代から1980年代にかけては夢の技術であり、高性能の証だったのも事実。フロントグリルやボディサイド、リアウインドウの下に貼られていたものだ。

・TURBO

 ツインカム同様、1980年代における夢の技術。こちらもよくサイドに貼られていたが、シートバックにも刺繍が入っていたりもした。日産スカイライン(RS-TURBO、GTS-X TWINCAM TURBO)やホンダ シティII ブルドッグ(TURBO II)が代表的。

・4WD

 クロカンRVやワンボックスカーのボディ側面に大きく貼られていたのが「4WD」の文字。現代から見ると”だからどうした?”という感じたけど、当時はヨンク(四駆)というだけで、どこかカッコよく、ありがたかったのだ。

・EFI

 インジェクション(電子制御式のガソリン噴射システム)のことで、いまや自動車には欠かせない存在。キャブレターに代わる最新技術だっただけに、採用しているクルマは誇らしげにアピールしたものである。

・番外 ウッド調の外板パネル

 日産のサニーカリフォルニアなど、ボディ側面がウッド調になっているクルマがけっこうあった。もちろん本木目を使っているわけではなく、ウッド柄シートで装飾したもの。考えようによっては巨大なステッカーと言ってもいい。同じようにウッドパネルを採用してたアメ車への憧れがあったのかもしれない。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

都内の“旧式小型バス大活躍”路線ついに廃止へ 「リエッセ」と運命を共に 西武バス
都内の“旧式小型バス大活躍”路線ついに廃止へ 「リエッセ」と運命を共に 西武バス
乗りものニュース
ディーゼルトラックをEVへ改造、国内初の量産予定車が完成 ヤマトモビリティが発表
ディーゼルトラックをEVへ改造、国内初の量産予定車が完成 ヤマトモビリティが発表
レスポンス
FIAがフロア摩耗に関する取り締まりを強化。フェラーリ、メルセデス等に加え、抜け穴を指摘したレッドブルも修正
FIAがフロア摩耗に関する取り締まりを強化。フェラーリ、メルセデス等に加え、抜け穴を指摘したレッドブルも修正
AUTOSPORT web
頭文字Dの次なる遠征先は豊田市駅前? ラリージャパン2024はイベント盛りだくさん/WRC写真日記
頭文字Dの次なる遠征先は豊田市駅前? ラリージャパン2024はイベント盛りだくさん/WRC写真日記
AUTOSPORT web
優れたラリードライバーならF1でもきっと戦える! 8度のWRC王者オジェは確信「ファンも見たいと思っているはず」
優れたラリードライバーならF1でもきっと戦える! 8度のWRC王者オジェは確信「ファンも見たいと思っているはず」
motorsport.com 日本版
新車150万円台で「5速MT」あり! イチバン安い「普通乗用車」どんなモデル? 「国産ダントツ安価」でも装備は必要十分! めちゃ“リーズナブル”な「トヨタ車」とは
新車150万円台で「5速MT」あり! イチバン安い「普通乗用車」どんなモデル? 「国産ダントツ安価」でも装備は必要十分! めちゃ“リーズナブル”な「トヨタ車」とは
くるまのニュース
“熊本~東京1300km” 電気自動車でも快適に移動できる「裏ワザ」とは? 新型「タイカン クロスツーリスモ」で体感! ポルシェらしい走りと遊び心に触れる旅
“熊本~東京1300km” 電気自動車でも快適に移動できる「裏ワザ」とは? 新型「タイカン クロスツーリスモ」で体感! ポルシェらしい走りと遊び心に触れる旅
VAGUE
[15秒でニュース]メルセデスAMG、初の電動SUVを市販化へ
[15秒でニュース]メルセデスAMG、初の電動SUVを市販化へ
レスポンス
軽自動車の6MT!! 2020年登場ホンダ[N-ONE RS]の中古ってどうなん
軽自動車の6MT!! 2020年登場ホンダ[N-ONE RS]の中古ってどうなん
ベストカーWeb
車両火災対策で「消火器」を積むなら「種類」に注意! 場合によっては人体に有害なものも存在する!!
車両火災対策で「消火器」を積むなら「種類」に注意! 場合によっては人体に有害なものも存在する!!
WEB CARTOP
エンツォフェラーリへ通じる「DNA」 マセラティMC20 長期テスト(2) 車重を測ったら1710kg
エンツォフェラーリへ通じる「DNA」 マセラティMC20 長期テスト(2) 車重を測ったら1710kg
AUTOCAR JAPAN
アプリリアの新型スポーツバイク『RS 457』、日本上陸 85万8000円
アプリリアの新型スポーツバイク『RS 457』、日本上陸 85万8000円
レスポンス
100kg軽い車重580kgのベーシック軽[新型アルト]が2026年に登場!? 軽量化と48Vスーパーエネチャージで勝負!!! 燃費は30km/L到達か!?
100kg軽い車重580kgのベーシック軽[新型アルト]が2026年に登場!? 軽量化と48Vスーパーエネチャージで勝負!!! 燃費は30km/L到達か!?
ベストカーWeb
レクサス新型「小型スポーツカー」がスゴい! “テンロクターボ”×初の6速MTを搭載! 最小SUV「LBX MORIZO RR」どんなモデル?
レクサス新型「小型スポーツカー」がスゴい! “テンロクターボ”×初の6速MTを搭載! 最小SUV「LBX MORIZO RR」どんなモデル?
くるまのニュース
ルーミーって…なんでこんなに売れてるの? どこがいいの???
ルーミーって…なんでこんなに売れてるの? どこがいいの???
ベストカーWeb
間違えると最悪車両火災の原因に! クルマのヒューズが切れたら「同色=同数値」のものに交換が必須!!
間違えると最悪車両火災の原因に! クルマのヒューズが切れたら「同色=同数値」のものに交換が必須!!
WEB CARTOP
トヨタWRC代表、勝田貴元にいよいよ“攻撃命令”。同点で並ぶヒョンデとのメーカー対決に向けて「攻めに転じる時がやってきた」
トヨタWRC代表、勝田貴元にいよいよ“攻撃命令”。同点で並ぶヒョンデとのメーカー対決に向けて「攻めに転じる時がやってきた」
motorsport.com 日本版
ローソン、ラスベガス予選はQ2敗退15番手「大きくスライドしてしまった。まあそれがなくてもQ3は無理だったけど……」
ローソン、ラスベガス予選はQ2敗退15番手「大きくスライドしてしまった。まあそれがなくてもQ3は無理だったけど……」
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

456.9948.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19.02050.0万円

中古車を検索
スカイラインの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

456.9948.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19.02050.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村