F1第16戦イタリアGPの予選も、マクラーレン勢が速さを見せる結果となった。ポールシッターのランド・ノリスは、マクラーレンのマシンがモンツァで前年よりもストレートスピードが20km/h上がっていると語った。
ここ数戦はレッドブルのマックス・フェルスタッペンを凌ぐ速さを見せているノリス。スペインGP以降の7戦では4度目となるポールポジションを獲得し、チームメイトのオスカー・ピアストリも2番手につけた。一方でフェルスタッペンは大苦戦し、7番グリッドに沈んだ。
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カレンダー随一の高速サーキットであるモンツァは、直線における空力効率やDRSの効率が重要となってくる。2022年にグラウンドエフェクトカーとなって以来、レッドブルはそれらを強みとしてきただけに、今回の苦戦はショッキングなものであった。
モンツァでマクラーレンが好結果を残したのは、トウ(スリップストリーム)を使う戦術が鍵だったのかと尋ねられたノリスは、チームが空力効率を向上させたことによって、自分たち単独でも十分速さがあったと説明した。
昨年のマクラーレンは後半戦から上位の常連となっていたが、イタリアGPでは苦戦。予選ではピアストリが7番手、ノリスが9番手に沈み、ノリスは決勝レースでウイリアムズのアレクサンダー・アルボンをパスするのに苦労した。曰く、昨年の中でも最悪のレースのひとつだったというが、今年は見違えるような速さを見せた。
「去年と今年を比較すると、ストレートでは20km/h以上速くなっている」
ノリスは記者会見でそう語った。
「相当なことだ。去年はストレートでかなりショックを受けたから、ちょっと驚いたけど、レースに対する準備が整っていない時と整っている時、つまり去年の僕たちと今の僕たちとの違いを示している」
ただ一方でノリスは、先日のオランダGPの際に行なわれた大幅なアップグレードがモンツァでのパフォーマンスに大きく影響したとは考えていない。ピアストリもこれについて「マシンのベースラインは今年の早い段階で決まっていて、それを少しずつ改善することができた」と語る。
ノリスはさらにこう続けた。
「確かにそうだ。少しずつ前進してきた。僕たちは間違いなく小さなステップを踏んで前進を続けてきたけど、あのアップグレードのいくつかはサーキットに特化したものだった。だから、あそこで完璧に機能したものがここでも機能するというわけではない」
「とはいえ先週末のアップグレードのメインだったリヤウイングは、ここでも装着した。でもそれがマシンに革命を起こしたとか、フィーリングが格段に良くなったとか、そういうことではないんだ」
「ただ少し効率が良くなっただけ。小さなことだけど、その積み重ねが最終的には大きな差になっていくんだ。1周の間の1回か2回の小さなスナップ(を減らせること)で、タイヤのコンディションが良くなったり、温度が下がったりして、コンマ1秒をすぐに稼ぐことができる」
「間違いなく(アップデートが)プラスになったけど、みんなが期待していたほどではなかったと思う。パーツはたくさんあるけど、いきなりコンマ3秒速くなるといったようなものはないんだ」
「一歩前進したけれど、まだまだ足りない。僕たちはもっとできると思っているし、ミーティングなどでは、僕やオスカーが不満に思っていること、改善したいと思っていることがたくさん出てくると思うから、これからもハードに仕事を続けていきたい」
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サイドポンツーンで 得ているな、第三のウィングだw