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ホンダ N-BOXがマイナーチェンジ。王者らしい改良内容の全貌とは?

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ホンダ N-BOXがマイナーチェンジ。王者らしい改良内容の全貌とは?

3年連続四輪車総合ナンバー1!

2017年に現行の2代目が登場して以来、3年連続で四輪車総合ナンバー1に輝き、売れに売れている軽スーパーハイトワゴン「N-BOX」。同車が2020年12月24日に現行モデルで初となるマイナーチェンジを実施した。価格は標準系が142万8900~202万2900円、カスタム系は176万9900~223万3000円。

【画像ギャラリー】N-BOXマイナーチェンジで内装がオシャレに!

2011年に登場した初代モデルは、センタータンクレイアウトや低い床面高を基本に軽自動車の枠内ながら広い室内空間を生み出し、大きなインパクトを与えた。使い勝手のよさや高い走行性能とともに、軽の概念を一新して同市場のなかでのゲームチェンジャーになった。

17年にフルモデルチェンジを実施して現行の2代目に進化。プラッフォフォームも一新され、先進安全装備のホンダセンシングを採用するなど安全性能を軸にしながら、スロープ仕様も取り込んで同時開発し、日常使いできる福祉車両として展開。じつはN-BOX、福祉車両としても2年連続で四輪車ナンバーワンを獲得している。

ホンダによるとN-BOXの強みは、デザイン性、安全性、室内空間、走行性能といったすべての領域で“質の高いクルマ”として評価されている点。今回のマイナーチェンジは王道の強みを伸ばす進化を行い、外観、内装、安全性能といった部分をさらに一段磨き上げるとともに、より多くのユーザーに選ばれるようにこだわりの個性を刷新したという。

ホンダセンシングは高速道路120km/hに対応。でもACCは全車速タイプにならず。なぜ?
ホンダセンシングは、最新の機能にアップデート。路外逸脱抑制機能、標識認識機能、アダプティブクルーズコントロール(ACC)、車線維持支援システムといった各機能を高速道路の120km/h対応を実施。さらに後方誤発進抑制機能を新たに追加した。これに伴い、後部のセンサー数を2→4センサーへ増やし、パーキングセンサーとしても使えるようにしている。

なお、ACCは全車速追従タイプではなく、従来どおり約30km/hからの設定だが、これは電動パーキングブレーキの非搭載と関連している。今回、電動パーキングブレーキの採用を見送った理由について、ホンダでは同じプラットフォームを持つN-WGNやN-ONEではフルモデルチェンジということで十分な開発期間があったが、N-BOXのマイナーチェンジ(の開発期間)では開発が間に合わなかったと説明している。

CVTに2つの新制御を追加

加速性能の向上についてはCVTに2つの新たな制御を採用。1つ目は「Gデザイン制御」で、従来のCVTに比べてより早くG(重力加速度)が立ち上がり、それをさらに持続。アクセル開度にリニアに反応する。また、ブレーキ操作によりシフトダウンする「ブレーキ操作ステップダウンシフト制御」を採用。坂道でのエンジンブレーキや、減速からの再加速といった場面で、安心・快適かつダイナミックな運転が体感できるという。

さらにシフトのL(ロー)レンジ→S(スポーツモード)レンジ化を実施。Lは駆動力を一番発揮し、きつい坂道や積載が多い状況向けの設定だったが、走りの面では思い切り走るようなモードではなかった。今回駆動力は少し下がるものの、きびきびとスポーティな走りができるSレンジ化を実施し、N-WGN、N-ONEとともにSレンジ化を達成した。

振動と静粛性の改善もポイントで、フロントドライブシャフトやプロペラシャフト(4WD車)の振動に対するチューニングや、CVTのギヤ歯面研磨工程の追加によって低振動・低騒音化を図った。

環境性能の向上では、エバポ規制(燃料蒸発ガス規制)への対応を実施。ジェットポンプの追加と既存部品の形状変更で、タンクから出るガソリン蒸気が車外に逃げる量を抑制。併せてキャニスターなど燃料タンクまわりの部品を改良することで、ガソリン蒸気を吸着できる量を増加させた。

装備面ではリヤシートリマインダーを追加。リヤドアを開けた履歴を記憶して、降車する際に、リヤ席に置いた荷物などの置き忘れに対してメーターで注意を促すという機能である。

カスタムのカスタム感が増した! ナンバープレートも中央に

さて外観について。標準系とカスタム系の違いをさらに明確化することを狙いとして、カスタムグレードの表情を一新。ヘッドライト、グリル上部以外の顔まわりを変更して、高級感・存在感を高めることで“誇れる所有感”を進化させた。改良前に、一部市場の声で「カスタムグレードにカスタム感が少し弱いのでは?」という指摘があり、今回カスタム系の顔をより精悍な顔つきに変えた。従来は運転席側にオフセットしていたナンバープレートを中央に配置したのは、軽自動車らしく見せないための工夫である。

標準系は従来のニュートラルで親和性のある個性を際立たせた。ヘッドライトはエクステンションの表面処理を1トーン暗くし、より親しみやすいヘッドライトに。また、フロントグリルはメッキを下方配置させて「重心を下げる」ことによって、さらに端正で落ち着いた顔つきとした。ロワグリルには品のあるワイド基調のメッキバーを配置することで充実感を演出している。

ホイールやインテリアも専用に仕立てられる「コーディネートスタイル」

内装は、標準系が室内色を明るいブラウンからダークブラウンに変更(ベージュ×クレージュのシート表皮は継続)。カスタム系は定評のあるブラック内装とシート表皮(中央部のラインをバーガンディからガンメタに変更)は継続するものの、今回は加飾を刷新。漆黒の中に青みを帯びる高発色のパールを使用し、深みのある奥行き感を与えるマルチブラック塗装を施している。使い勝手では、シートバックテーブルを新たに設定した。

グレード展開では、こだわりの個性をアピールするため、新シリーズの「コーディネートスタイル」を標準/カスタムの両シリーズに設定したのがニュース。従来の2トーンカラーに加えて、ホイールやインテリアも専用に仕立てて、さらなる高級感を演出。車両全体をコーディネートすることでN-BOXの世界観を広げている。

コーディネートスタイルの標準系は、ブラウンルーフへと統一(3色を設定)して、新たにN-ONEと同形状のスチールホイールを採用。内装はブラック×ダークブラウンの内装色に、ブラウンの塗装加飾とシート表皮を設定した。

カスタム系はフロントグリル、アウターハンドル、リヤライセンスガーニッシュなどにダークメッキを施して、ブラックのホイールを採用。2トーンの外板色に軽初となるプレミアムクリスタルレッドメタリックを導入するなど3色を用意。内装はブラック内装にフル合皮シートを採用。加飾パネルは偏光パールを用いた格調あふれるマルチボルドー塗装を施している。

〈文=ドライバーWeb編集部〉

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みんなのコメント

6件
  • 先進の安全システムって高いんだなぁ
    昔MH22SワゴンRスティングレーを新車で買った時はターボ付き、HIDプロジェクターヘッドライト、スマートキーが標準で付いてて120万円だったなぁ
  • 電動パーキング無いんかい
    噂を信じて期待してたからガッカリ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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