David Brown Automotive Mini Remastered
デビッド・ブラウン・オートモーティブ ミニ リマスタード
クラシック ミニが現代技術で蘇る。レストモッド界の雄が日本国内での販売をスタート!【オートモビル カウンシル2020】
毎日ストレス無く乗れる往年の名車
クルマ好きなら誰しも一度は妄想するのではないか?
往年の名車が目の前にある。乗ってみたい、そう思う。買ってしまおうかとも考える。でも眺めるだけじゃなくって毎日ストレスなく乗りたい。だから姿カタチはそのまんまがいいけど、メカやパフォーマンスや快適性なんかは現代基準であって欲しい。できたらエアコンもよく効いて、ブルートゥースも使えて・・・。
「ミニ リマスタード」はそんな妄想を叶えてくれる1台だ。
2013年3月に英国で設立したデビッド・ブラウン・オートモーティブ(David Brown Automotive)は、初代ミニを現代最新の技術で蘇らせている「21世紀のコーチビルダー」。いわゆるresto-mod(レストモッド=レストアしたうえで、現代のパーツやテクノロジーでモディファイする)ムーブメントの一翼を担っている。
名車を21世紀に蘇らせるレストモッド界
SingerやMechatronik、Eagleなど、実力派のファクトリーにより、ナローポルシェ 911やメルセデス・ベンツW111やジャガー Eタイプといったかつての名車が不死鳥のように現代へ蘇っている。そのレストモッド界でひとかどの存在感を放つデビッド・ブラウンが、日本のホワイトハウスとパートナーシップを結んだ。
名古屋を拠点に輸入車・自動車関連用品を販売しているホワイトハウスは、そのパートナーシップを記念した第一弾の販売モデル、「ミニ リマスタード」を2020年7月31日~8月2日に千葉県・幕張メッセで開催された「オートモビル カウンシル2020」でジャパンプレミアした。
英国職人が1000時間かけて製作
全長3055mm、全幅1470mm、全高1330mmのボディは剛性や遮音性を考慮した継ぎ目のないパネルで構成。手作業で4週間かけてペイントする鏡のような肌合いや、アルミニウム製のライト回りやグリル、キラキラと輝くLEDテールライトにインジケーターはまさに新車のそれ。1台の完成までには1000時間以上を費やすという。
オリジナルのエンジンは、完全に分解した上で必要に応じて新品パーツを投入。最適なチューニングを経て、30%強のパワーを上乗せし再搭載している。
USBポートやスマホ対応のインフォテインメントも
キャビンもオリジナルのミニに忠実なデザインとしつつ、Apple CarPlayやAndroid Auto対応の7インチタッチスクリーンやUSBポートを完備。英国原産のレザートリムを採用するうえ、スイッチ類にはアルミ加飾を施すなど、室内には上質な空気が一貫して流れている。
ミニ リマスタードの注文は基本的にビスポークスタイルを取り、外装色やホイール、シートなどには多彩な選択肢が用意されている。今回展示されたのは、マットホワイトのボディに光沢のあるブルーのアッパーを組み合わせたツートンモデル。電動のファブリックルーフを備えた爽やかな仕様だった。25台の限定生産で、車両価格は1600万円。
排気量1275ccの直列4気筒ユニットは最高出力71hp/4700rpm、最大トルク87Nm/3100rpmを発生する。最高速度は145km/hで、0-100km/h加速は11.7秒。トランスミッションは4速MTが標準だが、5速MT、4速ATもオプションとして用意している。
古典の再生を促す先進テクノロジー
自ら継続生産や復刻に身を乗り出す自動車メーカーは近年続々と増えている。レストモッド界にも実力派が続々登場してきた。その背景にあるのは、3Dプリンターやデジタルスキャンといった先端技術の活用だ。
その時代、その時代に先端のテクノロジーを駆使して、古典を再生するのは人類にとっての常なる挑戦であった。いまや自動車も絵画や彫刻と並ぶ人類の文化遺産のひとつなである。
PHOTO/平塚直樹(Naoki HIRATSUKA)
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みんなのコメント
ぶっちゃけ160万円の軽ターボの方が使い勝手はよいだろうに。
サマージャンボが当たったら考えます。