マツダのフラグシップSUV「CX-8」の改良モデルのうち、最上級仕様である「エクスクルーシブ・モード」に小川フミオが試乗した。印象は?
贅沢なレザーシート
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マツダの3列シートのSUV「CX-8」が豪華になった。2021年1月25日にマイナーチェンジを受けて登場したのが「エクスクルーシブ・モード」なる仕様。英国車を思わせるクロスステッチ付きのレザーシートを備えている。同時にていねいな改良で、運転の楽しさが増している。パワー感が堪能できるガソリンターボ「25Tエクスクルーシブ・モード」に試乗した。
私は、CX-8に好感をもってきた。SUVというより、ステーションワゴン的な流麗さを感じさせるスタイルのボディでありながら、おとなも乗れる3列目シートがうまく組み込まれている。
家族や友人で出かける機会が多いひとには、たいへん使い勝手のよいクルマだ。仕様によっては実用的な2列目から3列目へのウォークスルー機構もそなわり、あたらしいかたちの“マルチパーパスビークル”として、ほかでは得がたい特徴を発揮しているのだ。ミニバンの初代「MPV」にも通ずる使い勝手の良さがある。
そういえば「あのデザインは巧みです。なかなかマネできません」と、国内自動車メーカーのデザイナーが評していた。“ゴツく”ならず、かつ3列シートのパッケージを実現しているからだ。面の張り方をはじめ、細部にいたるまでの気の配りかたは近年のマツダ車ならでは。
ひさしぶりに実車に接してみて、2017年11月の登場でありながら、エクステリア・デザインも、まったく古びて見えない。かつ丹念に改良を重ねている。今回、「ユーザーからCX-5とのより明確な差別化をしてほしい、という要望が寄せられた結果」(マツダ広報担当者)としてエクスクルーシブ・モードが誕生した。
さきにも触れたとおり、シートのデザインは凝っている。ドアを開けたときに「こりゃあ凝っているなぁ」と、私は思わず口にしてしまったぐらいだ。ベントレーとまではいかないにしても、ぜいたくな見かけである。
乗員のからだが触れる部分は孔を空けたパーフォレーテッドタイプにしつつ、むしろからだが触れず、あまり動きに影響を受けない部分のみ、クロステッチを採用している。機能性と審美性の両立をはかっている。
ただし座面のサイドサポートは硬めで、後席の乗り降りに、高齢者のかたはちょっと苦労するかも? と、思った。
“エレガントな走り”
2488cc直列4気筒ガソリンターボ・エンジンは、とても自然な加速フィールだ。これも私がCX-8の「25T」を気に入っている点である。169kW(230ps)の最高出力と420Nmの最大トルクを発生するが、とりわけ最大トルクは2000rpmで発生する設定だけあって、追い越し加速などは2000rpm前後で済ませられる。まるでディーゼルエンジンのように低回転域での使い勝手がよい。
もちろんその気になってアクセルペダルを強く踏み込めば、瞬時に加速して、かつ速度域も高いところまで突入する。なにはともあれ、市街地で、2930mmのホイールベースに4900mmの全長をもち、車重は1.8tというボディを意識する場面はほぼない。ターボチャージャーの効きもじつに自然な設定で、このクルマに求められているであろう、“エレガントな走り”がまったく損なわれていない。
CX-8の今回の改良点のひとつが、2.2リッター直列4気筒ディーゼルターボ・エンジン搭載車のアクセルペダルにあるという。踏んだときの反発力を生むバネを少し硬めにした。つまり感覚的には重くなっている。私を含めてふつうのひとには、それがわかりにくい。ただし従来とくらべ、無意識的に踏みこみ量が少なくなるという。
そのことによって、アクセルを踏み込みすぎて速度を思った以上に上げてしまい、次に焦って戻しすぎて……というぎくしゃく感が少なくなったそうだ。それがクルマのスムーズな動きを生む、と、マツダではパワートレーン開発本部(走行・環境性能開発部)の井上政雄氏の考えを紹介している。
たしかにアクセルペダルが軽いクルマは、運転に気をつかう。元気なときは適切なコントロールを右足でおこなうのも楽しい。でも疲れていたりすると、どうしてもぞんざいになる。結果、マツダの井上氏が指摘するとおりのことが起こる……そういうおぼえは我が身にもある。
足まわりもしっかりとしていて、ボディは適度にロールするけれど、前後左右に揺すられることはない。これにもアクセルペダルによる踏みこみ量の抑制が貢献しているだろうか。市街地でも高速でも、硬すぎると思うこともなく、快適だ。
さらに居心地のいいクルマへ
軽くて、ややダイレクト感にとぼしいステアリング・フィールが、操縦の楽しさをやや削いでしまっている。もう少し径も太くなって、ドライバ−とクルマとの一体感がステアリングホイールを通じてより強く感じられると、とてもいいのだけれど、と、思った。
オーディオの音もよい。「エクスクルーシブ・モード」には、音場を自動調整する機能をもったノイズキャンセリング機構付きの「Audiopilot2」と2チャンネルの音をマルチチャンネルに再構成する「Centerpoint」サラウンドテクノロジーを備えたBOSEの10スピーカーシステムが標準装備される。どの音域もことさら強調せず、うまくバランスさせたかんじの、音の鳴らせかたは私の好み。
CX-8は、乗員にとってさらに居心地のいいクルマとして進化した。
2.5リッターガソリンターボの「エクスクルーシブ・モード」の価格は、試乗した6人乗りの前輪駆動車が476万3000円。2列目にセンターコンソールなどそなえない7人乗りでは459万8000円だ。全輪駆動車はそれぞれ、499万9500円と483万4500円となる。ディーゼルエンジン車の設定もある。
文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.)
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