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アウディが推し進めるEV戦略―日本国内での最新動向と課題を解説

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アウディが推し進めるEV戦略―日本国内での最新動向と課題を解説

輸入車 [2023.03.04 UP]


アウディが推し進めるEV戦略―日本国内での最新動向と課題を解説
AUDI VISION 2023【グーワールド コラム/イベント】

アウディ 新型「Q8 e-tron」発表 デザイン&性能を大幅刷新

文●大音安弘 写真●ユニット・コンパス、アウディ
問い合わせ:アウディコミュニケーションセンター TEL:0120-598-106 URL:https://www.audi.co.jp
(掲載されている内容はグーワールド本誌2023年4月号の内容です)


加速するアウディのEV戦略 充電ネットワークも大幅に強化
 アウディは、23年1月20日の年頭記者会見で、電動レーシングカー「S1 Hoonitron」を日本初公開。故ケン・ブロック氏による同車を用いた迫力の動画で、EVが秘めた可能性を示した。
 アウディがEVに熱心なのは、近未来のEVシフトの決断にある。26年以降の新車はすべてEVになりエンジン車の選択を限定。そして、33年には一部を除きエンジンの生産も終了する計画だ。その未来に向けてEV比率を高めていく必要があるわけだ。23年の日本戦略としては、EV普及の土台となる急速充電ネットワークの拡充を掲げる。
 昨年には、全国のe-tron店に52基の最新式150kW急速充電器を設置したが、さらに設置済みの50基の50kW~90kWの急速充電器も150kW出力のものに更新し、23年内に全国102基の独自の高出力急速充電ネットワークを構築するとした。急速充電器の高出力化にこだわる背景には、店舗での短時間のちょい足し充電を行える環境を整え、EVの利便性を高めることにある。ちょい足しを強調するのは、今後予測される店舗ごとのEVの管理台数の増加にある。そうなれば、おのずと充電器の利用率は高まり、待ち時間などの問題が生じる。しかし急速充電器はコスト高なため、複数台設置することは難しい。そこで高性能化で時間当たりの充電量を増やしつつ、短時間利用で台数をさばこうというのがねらいだ。やはりEV普及のカギは、自宅での普通充電の定着にある。
 しかし、都市部となれば、集合住宅も多いためすべての人が充電インフラの確保が難しいのも現実だ。そこで「Audi charging hub」と名付けた急速充電施設の設置にも乗り出す。またVWグループのスケールを活かし、アウディ、VW、ポルシェの店舗にある急速充電器を共有する「プレミアムチャージングアライアンス」というサービスも開始。利用可能な急速充電器の数を増やしている。
 ただすべてのアウディユーザーのスムーズなEVシフトには、まだまだ課題がある。現時点では、600万円台からのQ4 e-tronがエントリーで、エンジン車よりも高価なことや日本で望まれるコンパクトなモデルがないことが挙げられる。今後の商品展開を含め、EVシフトには時間の流れだけでなく、相応の商品戦略が必須となるだろう。輸入車の定番のアウディだけに、いち早い日本で愛され続けるための新EVの登場に期待したい。


故ケン・ブロック氏のために生み出された驚異のEV「S1 e-tron quattro Hoonitron」。最高出力500kW、最大トルク65.3kgmの4WDマシンによる迫力満点の走りは、YouTubeで視聴可能だ。

大型蓄電池や充電インフラを手掛けるパワーエックス社との提携を発表。同社の超急速充電器のe-tron店への導入や「Audi charging hub」の設置運営を検討していくという。

EVシフトで新たなアウディ像も模索される。最新コンセプトカー「activesphere concept」は、クーペSUVとピックアップトラックのクロスオーバーEVで、ラゲッジが荷台へと早変わり。

「アウディ浜松」は、ソーラー発電とCO2フリー電力を使用し、国内自動車店舗初のカーボンニュートラルを実現。店舗の急速充電器を利用するアウディEVのCO2削減にも貢献する。

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みんなのコメント

1件
  • 充電器の設置のサポート
    駐車場を追尾ソーラー
    ミズ→カメ
    小さな発電所
    を電気スタンド
    38が9に
    べつに売れなくてもいいんだケド
    高い電気を買うのはイヤかも?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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