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昭和のスターにふさわしいド派手なアメ車がズラリ! 西郷輝彦さんが惚れた愛車たち

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昭和のスターにふさわしいド派手なアメ車がズラリ! 西郷輝彦さんが惚れた愛車たち

ハタチで「クーガー」を皮切りに毎年アメ車を乗り換えた

 1960年代から1970年代にかけて、日本車とアメリカ車には越えられない大きな差があった。流麗なボディに大排気量のV8エンジン。アメリカ車は、一般の日本人に手の届くような存在ではなく、スターが乗るような高嶺の花だったのだ。そんなアメリカ車をこよなく愛し、何台も乗り継いできた元祖「御三家」のひとり、故・西郷輝彦さんのアメリカ車遍歴を紹介しよう。

熱狂的なスポーツカー愛好家の「石原慎太郎さん」が溺愛した2台の名車とは

西郷輝彦さんが20代前半に矢継ぎ早に乗り継いだ4台のアメリカ車

 橋 幸夫さん、舟木一夫さんとともに「御三家」と呼ばれた西郷輝彦さん。近年はガンと戦っていることをSNSなどで公表しており、海外での最先端治療などにもチャレンジしていたが、今年2月20日に逝去された。75歳だった。

 そんな西郷輝彦さんは、若いころにアメリカ車を多数乗り継いできたアメリカ車好きとしても知られている。というよりは1960年代は高級な自動車といえば、ドイツのクルマより戦勝国であるアメリカのクルマというイメージが強かったのだ。また映画俳優や歌手などのスターが乗るのは、アメリカ車というイメージも根強かった。

 そこで今回は西郷輝彦さんが20代のころに愛した懐かしのアメリカ車を紹介しよう。ちなみにこの4台はすべてフォード社製であることも興味深いが、いずれも自分で運転するのが楽しいパーソナルカーであることも注目に値する。

マーキュリー・クーガー:フォードの中級ブランドのパーソナルカー

 1967年、西郷さんが20歳のときに購入した最初のアメリカ車が、「マーキュリークーガー」だ。フォードの中級車ブランドであるマーキュリーブランドから、「マスタング」の兄弟車として同年に発売されたクーガーは、マスタングのようなシンプルなデザインではなく、グリル内にヘッドライトが格納される凝った意匠と、V8のみというエンジンラインアップによって、コンパクトなプレミアムパーソナルカーという立ち位置を確立した。

 1970年代には「マスタングII」でコンパクトに回帰したマスタングとは袂を分かち、クーガーは大型車へと進化していくことになる。その後クーガーは通算8回のモデルチェンジをしつつ生産を続けていたが、2011年のブランド終焉を待たずに、2002年に生産を終了する。

フォード・サンダーバード:フォードのフルサイズオープンカー

 続けて21歳のとき、1968年に購入したのが「フォード・サンダーバードだ」。元々は「シボレー・コルベット」に対抗する2シーターのスポーツカーとして1955年にデビューしたが、時代のニーズに応えるべく徐々に車体は大型化し、1958年のモデルチェンジでは4シーター化。フォードブランドを代表する大型2ドアオープンモデルとなった。その後1970年代からは2ドア・ハードトップクーペがモデルの主流となる。

 ちなみに1968年式は5代目モデルにあたり、歴代モデルで唯一4ドアボディがラインアップされている。またこの時代のサンダーバードのボディデザインは過激なものが多く、5代目モデルは通称「グラマー・バーズ」の愛称で知られている。

フォード・マスタング:モデルT以来の大ヒットモデル

 続けて西郷さんは22歳のときには「マスタング」を購入する。マスタングは1964年に登場。「ファルコン」のユニボディプラットフォームをベースとした若者向けのコンパクトなスポーツカーで、豊富なオプションと比較的安価な価格設定によりアメリカでも人気のモデルとなる。

 西郷さんが所有していた車両の詳細は不明だが、新車で購入していれば1969年式となる。1969年式は初代から続くホイールベース108インチの最終年式で、エンジンも351ci(5752cc)のV8からサンダーバード用の390ci(6391cc)、ハイパフォーマンス版の302ci(4949cc)、ビッグブロックの428ci(7014cc)など豊富な選択が可能となっていた。

フォード・マスタング・マッハ1:大排気量エンジンを搭載したホットモデル

 西郷さんは翌1970年、23歳になると同じマスタングのスペシャルモデルである「マッハ1」に乗り換える。1969年にマスタングのスペシャルモデルとして登場したマッハ1は、エンジンに428ci(7014cc)のコブラジェットを搭載し、市販車ベースのドラッグレースでタイトルを総なめにするなど、当時の水準としては驚くほど速かったという。それもそのはず、428コブラジェットは表向きには335psと発表されていたが、実際には400psを軽くオーバーしていたと言われている。

 ちなみに当時の日本では「マッハ1」と紹介されていたが、現在ではより現地の発音に近い「マック1」と発音するのが主流となっている。

文:Auto Messe Web 『Auto Messe Web編集部』
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みんなのコメント

5件
  • 大学の時同級生が中古のファイアーバードトランザムを買ったのよ。ボンネットにデカール貼ってあるアレな。
    燃費2.8/ℓとか言ってた。
    その時はアホとしか思わなくて、オレはKP61とか探してわけ。

    それが今、じじいになってコンビニに飛び込まないように、エコカー減税とか乗ってるとさ、
    アメ車も乗れる時に乗っときゃよかったって思うのよ

    国産車は性能で世界一になり、クルマの大きさも当時のアメ車並みになったけど、どこまでも真面目過ぎちゃう気がするよ
  • 近年の西郷さんの
    愛車を知りたいです。
    遠山の金さん
    よく見てました
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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