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マツダが2019~2020年に勝負をかける!! カギを握る新車3台

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マツダが2019~2020年に勝負をかける!! カギを握る新車3台

 マツダといえば今年、2018年に新車を1台も出さない。CX-5、アテンザ、ロードスターRFと大きめのマイナーチェンジは実施したが、型式が切り替わるフルモデルチェンジの予定も、新規車種の発売予定もない。

 しかしそんなマツダも来年から再来年にかけて、社運をかけるような大きめな新型車の発売を用意している。

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 本稿ではそんな、勝負を仕掛ける新車3台の情報をお届けしたい。

文:ベストカー編集部、ベストカーWeb編集部

■次期アテンザ 2020年春登場

本誌予想CGの次期アテンザ、それもハードトップモデル。マツダのフラッグシップ車として、ぜひとも現行型よりさらにスポーティな路線を目指し、日本のアストンマーティンとなってほしい

 今年ビッグマイチェンを敢行したばかりのアテンザは、次期型で直6クリーンディーゼルエンジンを搭載したプレミアムFRサルーンに生まれ変わる。

「選択と集中」――。マツダは少数精鋭のラインアップで付加価値を高めたクルマ作りに邁進しているが、その象徴的存在となるのが次期型アテンザだ。次期型の登場は2年後の2020年とみられるが、新たにFRの上級Dセグメントサルーンとして発売される。

 そのカギとなるのが昨年8月、米国特許商標局に申請された電動スーパーチャージャーに関する特許。そこで公開されたレイアウトでは、エンジンに電動スーパーチャージャーとツインターボがコンパクトに装着されているのだが、肝心なのは直4エンジンが縦置き、つまりFR車用のパワートレーンとして設計されていたことだ。

 現在の潮流を見てもベンツが今年3月、20年ぶりに直6エンジンをSクラスに復活させたように、(かつて直6レイアウトは「スペース効率が悪く、衝突安全で不利になるので採用できない」とされていたが)いまは従来のV6なみにコンパクトに作れるようになっている。

 そもそもマツダでは、同じ気筒数でエンジンに過給器をつけて排気量を下げるよりも、排気量ではなく気筒数そのものを減らす考え方が主流。

 であるならば、直6で8気筒なみのパフォーマンスを持つ過給エンジン、すなわち次期アテンザは直6のクリーンディーゼルモデルとして登場すると考えるのがマツダの方向性に合致する。

 ライバルとなる欧州のプレミアムDセグメント車は直4、2L直噴ターボや同PHVなどが主流となるが、そこにマツダは電動スーパーチャージャーとツインターボ化した直6の3L、SKYACTIV-Dを積んだアテンザで挑む。

 また、この次期型アテンザをベースに4ドアクーペが派生モデルとして登場する可能性もある。欧州ではBMWのグランクーペなど4ドアクーペ市場が活況。そこにマツダがアテンザベースの4ドアクーペモデルを投入するのは充分に考えられる。

 デザインは昨年の東京モーターショーで公開した「VISION COUPE」がベースとなり、FRらしい伸びやかなプロポーションを纏って登場することになるだろう。

2017年の東京モーターショーに出品されたコンセプトカー「VISION COUPE」。その流麗なデザインは世界中から絶賛された。その特徴的なロングノーズデザインはFRレイアウトの証。これがデザインモチーフとなる以上、次期アテンザもFRとなる…という予想が成り立つ

■次期アクセラ 2019年秋登場

次期アクセラの予想CG。日本および欧州市場ではマツダ車の中心的販売車種になる

 2019年秋に登場予定なのが次期アクセラ。昨年の東京モーターショーに出品された「魁CONCEPT」がデザインベースとなり、ライバルのVWゴルフ、ベンツAクラス、そしてカローラスポーツに対抗する世界戦略ハッチバックとして発表される。

 東京モーターショーで会場中の注目を集めたデザインも気になるが、最大の特徴は新世代エンジン技術。マツダらしく内燃機関にとことんこだわった、次世代SKYACTIV技術「SKYACTIV-X」だ。

 このエンジンはガソリンエンジンとディーゼルエンジンの利点をともに備えた「夢の技術」と言われており、すでに昨年、現行アクセラのボディを使った次世代プラットフォームを組み合わせたプロトタイプ車の試乗も実施している。

 このエンジンは2019年登場予定の次期型アクセラに初搭載される見込みで、2Lで2.5Lなみのパフォーマンス、燃費は20%以上向上という。

こちらも昨年の東京モーターショーで会場中の人気を集めたマツダのコンセプトカー「魁CONCEPT」。次期アクセラのデザインベース車となることは確実

■新型CX-4 2019年冬登場

2016年4月の北京ショーで世界初公開され、同年6月に市販開始されたマツダCX-4。来年にも日本にも導入が予想されている。プラットフォームはCX-5と共通

 すでにマツダはコンパクトクラスのCX-3、ミドルクラスのCX-5、ラージクラスのCX-8、海外専用モデルのCX-9といったラインアップを持つが、世界的なSUVブームを受け、ここにもう一枚、布陣を厚くする手段を講じているという。

 それが2016年に中国市場専売車として発売されたCX-4だ。マツダのクロスオーバーSUVのなかで最も背の低い流麗なボディシルエットが最大の特徴で、日本導入なら2.2Lディーゼルが用意されるだろう。

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