ホンダ、使用済みFCシステムを定置電源として活用 米国でデータセンター非常用電源として実証実験

　ホンダは６日、アメリカン・ホンダモーター内の敷地内で使用済み燃料電池（ＦＣ）システムを定置電源として活用する実証実験を開始したと発表した。データセンターの非常用電源として使用する。ホンダは実証実験を通じてＦＣシステムの用途拡大を図る。

　「クラリティフューエルセル」に搭載していたＦＣシステムを再利用する。４基のＦＣシステムで構成する約２５０キロワットのユニットを２台接続することで出力約５００キロワットの定置電源として活用する。ユニットの追加接続による高出力化も可能だ。

　データセンターの非常電源システムは従来、ディーゼル発電が主流だったが、クリーンな電力を供給するＦＣシステムの今後の需要拡大を見込んで実証実験を進める。ホンダは２月、ＦＣシステムの外販を本格化し、システムの販売台数を２０３０年までに年間６万基に増やす目標を発表していた。

Comments

多方面での方向性は良いアイデアですね

多くデータセンターは重油を燃料にする発電機を用意してるが、せいぜい数日分しかタンク容量がない。実際に大地震が起きると、物流が滞って燃料の給油権の争奪戦となる。

東日本大震災の時には、首都圏では目立ったトラブルにはならなかったが、水面下で給油予約の争奪戦が起きてた。

水素は今のところは競争相手が少ないってメリットはあるが、そもそも備蓄量が限られるし、水素を生産、液体化にも、輸送のための超高圧充填も莫大な電力を要して停電による影響は油脂類の比じゃない。

非常用ってのは、普及より課題は多いだろうな。