4ナンバーと言えば商用車だけど、荷室をユーティリティスペースとして活用した、レジャーにも使って楽しい新感覚の「4ナンバー軽自動車」がぞくぞく登場している!! 注目の3モデルを徹底チェックしたぞ!!
※本稿は2022年10月のものです
文/国沢光宏、ベストカー編集部、写真/ベストカー編集部、撮影/池之平昌信
初出:『ベストカー』2022年10月26日号
レジャーに使って楽しい! 車中泊もOK!! なんなら移動オフィスにもなる!!! 「4ナンバー軽自動車」のススメ
■4ナンバー軽自動車がいま面白い!!
2022年8月に登場したスズキ スペーシアベース。スペーシアシリーズ初の4ナンバーとなる
4ナンバーということで、乗用車ではなく「貨物車」。
車検は新車時も3年ではなく2年となるけれど、その後は乗用車と同じく2年ごとなので、そんなに気になることはない。
軽自動車税は自家用の場合、5ナンバー(乗用車)が1万800円なのに対し4ナンバーは5000円でほぼ半額。これは大きな差となる。
いろいろと細かい規定があるのだが、軽4ナンバーの場合、後席を収納した状態の床面積が0.6平方m以上でなければならない。
また、後席を起こした状態での荷室スペースが、後席スペースよりも広くなければならないといった規定もある。
2018年7月登場のホンダ N-VAN。よりスタイリッシュな「N-VAN +STYLE」を用意するなど、4ナンバー車のレジャーユースを早くから意識していた
このため、軽4ナンバー車は、後席が前方に配置されていることが多く、また、後席の座面も小さい。
現実的に後席の居住性を犠牲にしていることが多いので、後席を日常的に使う、ファミリーユースだったら、正直言って4ナンバー軽はオススメできない。
その一方、通常は最大でも2名で使うことが多く、ほとんどは自分一人でホビー活動でクルマを使う、なんて人には4ナンバー軽スーパーハイトは、かなり魅力的な存在となる。
2021年に6代目が登場したダイハツ アトレー。初代は1981年登場と非常に息の長い車だ
先頃スズキから『スペーシアベース』が登場した。スペーシアをベースに、後部荷室を車中泊や移動オフィスなどに使うことを主に狙った、レジャー&ホビー仕様の4ナンバーだ。だが、このカテゴリーにはホンダの『N-VAN』、ダイハツの『アトレー』といった先駆者がいる。
ってことで、このちょっと魅力的なオシャレ系4ナンバー軽3モデルの使い勝手や走りの性能などを徹底チェックしていこう!! 遊びにも仕事にもメイッパイ力を入れて取り組む国沢光宏が斬る!!
(TEXT/編集部)
■使い勝手を検証!!
3モデルの各所サイズ計測表
今回実際に乗って、使ってチェックしたのはスズキスペーシアベース、ホンダN-VAN、ダイハツアトレーの3台だ。
もちろん全車「4ナンバー」の貨物車なのだが、スペーシアベースだけ最大積載量を200kgに抑えているのがポイント。ほかの2車の最大積載量は軽貨物最大の350kgとなっている。
スズキによれば、最大積載量を200kgに抑えたことで、リアサスをソフトにセッティングすることができ、乗用車仕様のスペーシアと同等の乗り心地、操安性能を実現できた、ということだ。
アトレーは前席の下にエンジンが搭載されるセミキャブオーバー型で後輪駆動。他の2台は軽乗用車と同じフロントエンジンを採用する点が大きく異なっており、アトレーの荷室前後長はほかの2台を圧倒する。もっとも商用バンらしいパッケージングだ。
N-VANが個性的なのは、左側スライドドアにBピラーがビルトインされ、大開口するという点。ダイハツのお家芸で、乗用車のタントで採用するが、4ナンバーではダイハツにはなく、ホンダのN-VANが唯一採用する。また、助手席まで床下収納できるのもN-VANのユニークポイントだ。
(TEXT/編集部)
■遊びも仕事もメイッパイ楽しむ国沢光宏は3台をどう評価!?
最近の軽商用車の進化に国沢氏もぶったまげた!
久しぶりに軽商用車のハンドル握ったら、いい意味でぶったまげました! 私も軽トラックを持っているのである程度理解はしていたのだけれど、思っていたよりずっと乗り心地よくて快適でございます!
私を含め多くの人は荷物を運ぶべく硬いバネと渋いダンパーを組み合わせた乗り心地イメージするだろうけれど、そんなことない。これなら毎日の相棒としてもそのまんま使えますワな。
もうひとつ驚く。競合する3モデルということもあり、乗り味や特徴も似ているのかと思いきや、まったく違う!
意外にも一番商用車っぽいのがホンダで、ほとんど乗用車の乗り味がスズキといった具合。実際スペーシアベースでコーナー走ると「こんな柔らかくて大丈夫なのか?」とさえ思うほど。以下、ジックリ比較してみよう。
最初に書いておくが、エンジンとミッションの印象は3モデルほぼ同じ。アトレー、N-VANについちゃターボ付きのためパワフルだけれど、車両価格高い分の強烈なアドバンテージを感じるほどじゃなかった。
サスペンションも前述のとおりN-VANが最も硬め。スペーシアベース柔らかめ。だからといって、購入を決める際の決定的なポイントにはならないと思う。走行性能はイーブンです。
徹底的に違うのが使い勝手だ。まずスペーシアベースは背高ミニバンと同じだと考えていい。
フルフラットにしても床面デコボコだからそのまんまじゃ寝られず。それでいて後席にヘッドレストが付かず、追突されたらキビシイ。レッグスペースも絶望的に狭い。基本2人までしか乗らず、デイキャンプくらいまでのライトニーズ向け。私のなかじゃ魅力薄い。
実用性の高さで選ぶならアトレーだろう。フラットにすれば余裕で車内泊可能。オートキャンプの時は寝室として使える。荷物だってタップリ積めるから、アウトドアの相棒として使うならバッチリ!
個人的な「う~ん」が自動ブレーキに代表されるADAS性能。JNCAPの試験結果を見てもダイハツはホンダに届かない。私の優先順位は「安全」。ここが気にならなければいいと思う。
ということでイチオシはN-VANだ。普通乗用車と同等のADAS性能&衝突安全性を持っており、使い勝手でも助手席をダイブダウンできる点が素晴らしい!
バイクのような長尺物だって積めちゃいます。ただ助手席のシート形状イマイチ。モンクの多い人を隣に乗せる機会多いなら、買う前に試乗してもらうことをすすめておく。軽商用車も大進化してます。
(TEXT/国沢光宏)
■国沢光宏 軽4ナンバー採点チェック(すべて5点満点)
「車中泊ならN-VANだね」とくつろぎまくる国沢氏。体を伸ばして横になってもご覧のとおり!
●ホンダ N-VAN
・室内の使い勝手:4.0
・後席の実用性:4.0
・車中泊のしやすさ:5.0
・荷室の広さ:4.0
・乗り心地:3.5
・操縦安定性:4.0
・動力性能:3.0
「原稿書くならスペーシアベース!」と筆も進む国沢氏。その調子でよろしくお願いします!
●スズキ スペーシアベース
・室内の使い勝手:3.0
・後席の実用性:1.0
・車中泊のしやすさ:2.0
・荷室の広さ:3.0
・乗り心地:5.0
・操縦安定性:3.5
・動力性能:3.0
「積載性ならアトレーだな」と荷物を積みまくる国沢氏。たっぷり積めてご満悦だ
●ダイハツ アトレー
・室内の使い勝手:5.0
・後席の実用性:3.0
・車中泊のしやすさ:5.0
・荷室の広さ:5.0
・乗り心地:4.0
・操縦安定性:3.0
・動力性能:4.0
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