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【パジェロ WRX STI FJクルーザー】 生産中止にも格差あり!!? 最期まで愛されたクルマ そうでもないクルマ

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【パジェロ WRX STI FJクルーザー】 生産中止にも格差あり!!? 最期まで愛されたクルマ そうでもないクルマ

 今年もあとひと月といったところだが、2019年はとりわけ生産終了車が多い年だったように思う。今回取り上げているスバル WRX STI、三菱 パジェロ、トヨタ マークXなどのほかにも、キューブ、ジューク、エスティマなど、華々しく活躍したクルマたちが表舞台から次々と去ってゆく印象が否めない。

 生産終了を迎えたクルマには、最期に「ファイナルエディション」などと銘打たれきらびやかな花道を用意してもらえるものがあれば、そのアナウンスもされずにひっそりと消えてゆくものもある。

【10月激売れで3位と5位獲得の真相】隠れヒット車ルーミー&タンクの実力はライバルより上か?

 そんな、幸せなクルマたち、ちょっと寂しいクルマたちを紹介するのが本企画。その「差」は、果たしてどこにあったのか? しんみり読み進めてほしい。

●【画像ギャラリー】記憶に残る1台から「そういえばそんなのも…」な1台まで!! 生産終了車たちをギャラリーでチェック!!!

※本稿は2019年10月のものです
文:ベストカー編集部/写真:萩原文博、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2019年11月26日号

■最後に華々しく送り出された最終仕様車たち 14選

●スバルWRX STI EJ20ファイナルエディション(2019年10月24日抽選販売申し込み開始)

555台のみ発売される最後のEJ20搭載車

 名機・EJ20エンジンの生産終了を受けて設定された最終仕様車。エンジンは主要パーツの重量を精査して組み上げられ、回転バランス良好。452万1000円~。

●三菱 パジェロ FINAL EDITION(2019年4月発表)


37年のご愛顧に感謝を込め、人気オプションを標準装備

 EXCEEDのディーゼル車をベースに700台限定で発売。ルーフレールに電動ロングサンルーフ、寒冷地仕様、リアデフロックを標準装備した。価格は453万600円だった(消費税8%込)。

●トヨタ FJクルーザー FINAL EDITION(2017年9月発表)

ハードなSUV好きなら買っておくべき1台だった

 特別設定色のベージュをボディやシート表皮に採用。20インチアルミやサイドステップなども装備した。349万2720円だった(消費税8%込)。

●トヨタマークX 250S FINAL EDITION(2019年4月発表)

半世紀以上という歴史の最後を飾るにふさわしい

 ダークメッキのフロントバンパーモールなどで上質感あふれる外観に、レッドとブラックを基調とした内装。おシャレ。339万3500~355万4100円。

●三菱 ランサーエボリューション ファイナルエディション(2015年4月予約受付)

ランエボは最後の最後まで走りにこだわった

 GSRの5MT車をベースに、出力を300psから313psへ引き上げ、より精悍な外観とされた1台。1000台限定、429万8400円で発売された(消費税8%込)。

●マツダ RX-8 SPIRIT R(2011年10月発表)

最後のRE車、最後の特別仕様車

 6MTのType RS、6ATのType Eをベースに、専用シートや専用ホイール、専用オーナメントを装備。312万~325万円(消費税5%込)。

●日産 R34型 スカイラインGT-R NUR(2002年1月発表)

今も中古車市場で高人気を誇る、第2世代GT-Rの最終限定車

 ピストンやコンロッドの重量バランスを取ったN1エンジンを搭載。より官能的な高回転域を実現した。1000台限定。610万~630万円だった(税別)。

●マツダ RX-7 スピリットR(2002年3月発表)

最も美しく、最も速い“7”の最終仕様

 BBS製ホイール、レッド塗装ブレーキキャリパー、ソフト塗装インテリアパネルを装備。最もハードな「タイプA」には専用の軽量バケットシートも奢られた。339万8000~399万8000円(消費税5%込)。

●ホンダ CR-Z a Final label(2016年6月発表)

ハイブリッドでもスポーツ可能と示したホンダが誇る意欲作の最終特別仕様車

 ブリリアントスポーティブルーメタリックを特別色として設定。専用マット塗装17インチアルミほか、ロゴ刺繍入り専用フロントシートなどを装備。280万円だった(消費税8%込)。

●プジョー RCZ R Final Version(2015年9月発表)

走りを追求した美しすぎるクーペの最終仕様

 270psを発生する1.6Lターボ搭載の「RCZ R」をベースに、カーボンルーフを追加装備した。30台限定。価格は550万8000円だった(消費税8%込)。

●フォルクスワーゲン ザ・ビートル“Meister”シリーズ(2018年10月発表)

最後を飾るにふさわしい、装備満載の特別仕様車

 今年ビートルの販売が終了することを受けて設定された特別仕様車で、豊富な特別装備が魅力。3グレードが用意され、価格は309万5000~405万5000円(消費税10%込)。

●メルセデスベンツ SLC Final Edition(2019年6月発表)


初代SLKを思わせるイエローボディが眩しい

 初代SLKをオマージュしたサンイエローの外板色ほか多数の特別装備が用意される。1.6Lターボ版(550万9260円)と3L、V6ツインターボ版(915万7408円)あり。 ※価格はともに税別。

●SMART スマート fortwo BlackSilver edition(2019年4月発表)

スポーティな外観に専用アルミ。内装もBRABUSの装備を多数装着

 ブラック基調にシルバーをアクセントとして取り入れた外観に、BRABUS sportsのエンジン(90ps)を搭載。50台限定。276万8519円(税別)。

●SMART スマート BRABUS cabrio the final(2018年11月発表)

外観、内装に専用デザイン&特別装備を多数採用

 スマートBRABUSの最終限定車。外観に通常では装備されないフロントスポイラー、サイドスカートなどを装備。10台限定。価格は400万円だった(税別)。

■生前葬ナシ!! いつのまにか消滅していたモデル 7選(2017~2019)

 こちらは誰に知られることもなく(ということは流石になかったと思うが)ひっそりと引退していったクルマたち。愛されていなかったわけではないと思うが、サミシイぜ…

●三菱 デリカD:3(2019年4月消滅)

 日産のNV200バネットのOEM車で、フロントバンパーやグリルデザインなどが異なる。本家のNV200は販売中だが、三菱版はヒッソリと消滅。

●スズキ アルトターボ RS(2018年11月消滅)

 シングルクラッチの2ペダルMT&ハデなカラーリングで登場したが、後にアルトワークスが出たことで、ビミョーな立場に……。

●トヨタ SAI(2017年11月消滅)

 プログレばりの小さな高級車を目指したハイブリッド専用車でレクサスHS250hの姉妹車。そのHS250hも、4カ月後の2018年3月に消滅。

●日産 ウイングロード(2018年3月消滅)

 先代の2代目はマイチェン後、そこそこヒットしたが、3代目はあまりパッとした印象を残せず消滅。商用車版の「NV150AD」は元気に販売継続中。

●トヨタ ウィッシュ(2017年10月消滅)

 初代は当時ヒットしていたホンダ・ストリームを過剰にリスペクトしたことで物議を醸した5ナンバーサイズミニバン。2代目になって消滅。

●そのほか、こんなのも……

アベンシス。スポーティな乗り味が魅力だったが昨年2018年4月に消滅

アイシス。2004年から販売されたが、2017年12月に消滅

*   *   *

 周囲に惜しまれつつ迎える最後も「そういえばあったねー」と言われるような最後も、モデルライフの終了という意味では同じ。そして、ヒッソリと消滅していくモデルのほうが圧倒的に多いというのも事実だ。多くの人に愛されるのが難しいのはヒトもクルマも同じコト。いや~、生きていくのってツライわ~。

【番外コラム】WRX STI、4月にスペインでも最終仕様車が設定されていた!

 EJ型エンジンを搭載する現行WRX STIの販売終了を惜しんでいるのは、日本だけではない。海の向こうのイギリスでも、そしてスペインでもファイナルエディションが設定され販売されているのだ。

 というわけでここでは、スペインでわずか8台のみ限定販売されたモデルをご紹介。

ボディカラーは8台のうち6台がWRブルーパール。残り2台がクリスタルブラックシリカだ

 ブラック仕上げのグリル+19インチのゴールドホイールが精悍なボディの心臓部に収まるのは、300psを発生する2.5LのEJ25ターボ。DCCD(センターデフコントロール)のチューニングは変更され、ブレンボ製大容量ブレーキも採用するという。

 価格は日本円に換算すると700万円超とのことだが、ファンはそれでも買うだろう。

【番外コラム】 最終仕様車は高く売れるのか?

(TEXT/萩原文博)

 そのモデルのフィナーレを飾る総決算的なモデルが、いわゆる「ファイナルエディション」と呼ばれるモデル。

 RX-7や8、ランサーエボリューションなどスポーツカー系の車種で設定されることが多かったが、最近ではマークXやパジェロなど一世を風靡したモデルにも設定されるようになっている。

 こういった最終モデルは人気の高いオプションなどがフル装備されることが多く、なかにはエンジンなどにも手が加えられるモノもあり、人気が高く中古車となっても高値で安定している。

 最終モデルで、カタログモデルには設定されていない特別専用品やボディカラーを採用し、エンジンやシャシー(足回り)、ブレーキなどにチューニングが施されていると、新車時価格を上回るプレミア価格になりやすい。


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