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「伝説の1999年ニュージーランド最高速アタックを振り返るPart.2」エボIIIが! GC8インプが! 大台突破を目指してアクセル全開!【Play Back The OPTION】

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「伝説の1999年ニュージーランド最高速アタックを振り返るPart.2」エボIIIが! GC8インプが! 大台突破を目指してアクセル全開!【Play Back The OPTION】

2台のスーパーチューンドが200マイルオーバーを達成!

ウエット路面+強風の中での最高速アタック!

「伝説の1999年ニュージーランド最高速アタックを振り返るPart.2」エボIIIが! GC8インプが! 大台突破を目指してアクセル全開!【Play Back The OPTION】

1999年11月、ニュージーランドの公道最高速レース『ラリーニュージーランド1999』に挑んだ日本のトップチューナー達。公道を閉鎖して行われるこの競技、現地へ行ってみると路面は“うねり”があって100キロでもハンドルを取られてしまうレベル。しかもアタック当日は、小雨+強風という最悪のコンディションだったのだ。Part.1では全7台中の3台を紹介したが、今回は残る4台を紹介していく。(オプション本誌2000年2月号より抜粋)

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●フェニックスパワー ランエボIII

小野ビット瞬間値300.7km/h

ノーマルのギヤリングでは240km/hくらいが限界のエボIII。そこでファイナルを4.7に変更し、5速7600rpmで300km/hに到達する予定だったが、ファーストアタックで稲田が「フロントの接地感が無くてフラフラする」と指摘。角度を付けたリヤスポイラーの影響でフロントのダウンフォースが足りなくなったことと、フルピロ化されたサスアーム類がダイレクト過ぎるフィーリングを作り出してしまったのだ。

そこで、フロントのスタビを柔らかくした上でフロントの車高をダウン。アライメントも取り直し、リヤウイングも寝かすなど大きくセットを変更。それらがプラス方向に作用し、再アタックでは全開で踏めるマシンへと生まれ変わり、8000rpmまで回して見事に大台を突破した。

エンジンはヘッドを加工し、IN/EXともに272度のカムを投入。タービンはRX6TCW77タービンを装備した仕様。燃調が濃く8000rpmまでなんとか回るという状態であったが、無事に目標としていた300km/hを達成した。

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●JUNオートメカニック インプレッサ

小野ビット瞬間値:309.1km/h

インプレッサという、最高速には不向きとも思える車種で挑戦したJUNオートメカニック。アタックドライバーは稲田ではなく、製作を担当したJUN小山氏。同社は谷田部やボンネビルで様々な記録を打ち立ててきた最高速の名門、マシンのセットアップには抜かりなしだ。

エンジンはオリジナルのピストンを使った2.5LのEJ20にT88タービンの組み合わせ。水平対向ということでタービンをエンジン後ろに持ってこなければならず、逆転インマニなどの配管を製作して対応していた。

1回目のアタックでアッサリと300km/h突破に成功したが、気温の低さとウエット路面にこのマシンが装着しているSタイヤが機能せず、小山氏も「この道は本当に怖い」とビビり気味。それでも2回目のアタックで309.1km/hまで記録を伸ばし、貫禄を見せつけたのだ。

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●スクートスポーツ FD3S

小野ビット瞬間値:327.3km/h

今回、唯一のロータリーでの最高速チャレンジ。スクートのFD3Sは、空力もサスペンションもレースフィールドからのフィードバックが満載だ。ニュージーランド到着後に、燃料をレース用ガスに変更。天候に恵まれなかった影響でセッティングを取りきれなかったものの、稲田は「今回のマシンの中で一番安定している」と絶賛した。

エンジンは13Bペリフェラルポート仕様。内部にはスクートが開発したNBアペックスシールを奢り、タービンには大型のT51Rをセット。また、足には独自のライドハイトシステム(左右のダンパーを連結して中間部に減衰力調整バルブを配したもの)を搭載し、驚異的な操安性を実現しているのもポイントだ。

ファーストアタックでいきなり321.4km/hをマークしたスクートのFD3Sは、さらにECUとサスセットを煮詰めて再アタックを敢行。そこでチューンドロータリーとしては異次元レベルとも言える、327.3km/hを叩き出したのだ。

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ヴェイルサイド BNR34GT-R

小野ビット瞬間値346.2km/h

往復区間平均記録341.296km/h(イベント公式記録)

ファーストトライでは、様子見で本来2.7キロとしている最大ブースト圧を2.3キロに落としてアタック。しかし「フロントが浮いている」と稲田はコメント。ギヤ比的には350キロも狙えるセッティングなので、問題はこのバッドコンディションの中でどこまで踏めるように煮詰めるか、だ。

心臓部は、NHRAドラッグ仕様のフルチューンRB26だ。GT3540ツインターボで1460ps/118kgmという怒濤のパワーを発揮。ステージ次第では時速400キロも狙える至宝のスペックだ。

稲田のコメントを聞いたヴェイルサイド横幕代表は、フロントのふらつきの原因が前後トルク配分にあると分析。フロント3:リヤ7としていたトルク配分を、フロント2:リヤ8に変更した。完全な後輪駆動としたいところだが、そうすると1400psオーバーを活かせないというジレンマがあるのだ。

迎えた2本目。横幕代表の読みは当たり、安定した走りを見せるBNR34は最高速346.2km/h、往復区間平均341km/hという大記録をマーク。ポルシェの記録(区間平均348キロ)は更新できなかったが、それでも5000cc以下のカテゴリーでのレコードを樹立。最速の称号を手にしたのだ。

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みんなのコメント

10件
  • 車両価格500万前後。もしくはそれに満たない車達が平気で時速300キロという大台を突破する。

    そんな基礎体力の高い車が90年代の日本にはゴロゴロしていた。
    そりゃチューニングにかかった費用を考えるとお高くなってしまうが、それでもこの時代の車には夢を感じずにはいられない。

    やっぱり90年代こそ日本車最強の時代だ。
  • 1460馬力とかどんだけ金掛かってるんだ、このR34GT-Rは…
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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