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【カスタムカー】こんなクルマがあったの、覚えていますか?<その9>ウエストスポーツ S IV(1993年)

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【カスタムカー】こんなクルマがあったの、覚えていますか?<その9>ウエストスポーツ S IV(1993年)

モーターマガジン社のアーカイブから、ちょっと懐かしく珍しいクルマを紹介する連載企画。今回は、リプロダクション・スーパーセブンのメーカーであるウエストフィールド社の「ウエストスポーツ S IV」だ。

スーパーセブンをベースにしながら、高性能かつラグジュアリーに
1957年に発表されたロータス・セブンは、公道を走れるクラブマンレーサーだった。高性能エンジンを搭載した「スーパーセブン」も登場し、イギリスではキットカーとしても発売された。

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1973年にロータス社は販売代理店だったケータハム社へ製造販売権や部品、製造設備などを売却し、その後はケータハム社が現在もスーパーセブンを製造し続けている。

セブンのリプロダクションモデル、いわゆるレプリカは世界各国で生産されており、ここで紹介するイギリスのウエストフィールド社もそのひとつだ。取材車はウエストスポーツ S IV。先に発売されていたS IIやS IIIをベースに、高性能かつラグジュアリーな装備をしつらえたモデルだった。

万が一の衝突衝撃の吸収を考慮し、しかもコクピットまわりの居住空間を広げるために、ボディサイズはS II/S IIIに比べて90mm長く、65mm幅広く、30mm高くなった(幌を上げた状態)。

FRP製のカウルは仕上げが良く、ボンネットリッドはパワフルなエンジンを搭載するためパワーバルジが設けられていた。

この手のモデルとしては本革張りのシートの座り心地は良く、長距離ツーリングでも疲れにくい。レザーで覆われたインパネにVDO製のメーターが並ぶインパネまわりの仕立てにも上質感があり、眺めているだけでも楽しい雰囲気がしっかり備わっており、大人のためのインテリアのようだ。

パワーユニットは、当時シエラなどに搭載されていたフォード製の1.8L 直4DOHC。電子制御燃料噴射装置を備えて、130psと16.5kgmを発生した。ちなみにS IIは1.6Lの直4SOHCで110ps/14kgmだった。

ボディの大型化やエンジンの排気量アップなどで車重は110kgほど重くなっているが、ボディフレームは強化されており、ドライバビリティの向上が図られていた。

ロックtoロック2.5回転のステアリングはクイックだが、高速直進性は悪くない。ハンドリングも想像するよりは安性サイドに振られてコントロール性は良い。

峠のワインディングを攻めまくるのではなく、休日の小旅行の道すがらにワインディングを親しむような、クルマ好きの粋な大人のためのスポーツカーといえるだろう。

ウエストスポーツ S IV(1993年) 主要諸元
●全長×全幅×全高:3702×1625×1054mm
●ホイールベース:2335mm
●重量:690kg
●エンジン種類:直4 DOHC
●排気量:1796cc
●最高出力:130ps/6250rpm
●最大トルク:16.5kgm/4250rpm
●トランスミッション:5速MT
●タイヤサイズ:205/50ZR15

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