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フェラーリの新型オープン2+モデル「ローマ スパイダー」国内初公開

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フェラーリの新型オープン2+モデル「ローマ スパイダー」国内初公開

フェラーリ・ジャパンは2023年5月18日、今年3月にモロッコで顧客限定の発表会を行なった新型オープン2+モデルの「ローマ スパイダー」を日本で初公開した。

発表会場で登壇したフェラーリ・ジャパンのフェデリコ・パストレッリ社長のコメント
「私たちは、オープンカーを愛する人、そして初めてオープンカーを試してみたいと思うお客様のために、特別なクルマを作りました。ローマ・スパイダー はドライビング・スリルを最大限に楽しめるクルマです。都会を離れ、美しい道を走ることで、週末を最高のものにすることができます。あらゆるシチュエーションに対応する完璧なドライバビリティを追求したスーパーカーです」

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フェデリコ・パストレッリ社長タイムレスで、エレガントさと優れたパフォーマンスを兼ね備えたこのモデルは、1950~60年代の喜びにあふれた「ドルチェ ヴィータ(甘い生活)」をイメージした、シックなイタリアン・ライフスタイルを現代的に再解釈して生まれた。

V8 の2+(フロント2座席と極狭のベンチシート・スペースを意味する)クーペとして成功を収めたローマのプロポーション、フォルム、スペックを受け継いでいるが、スパイダーならではの装備がソフトトップだ。このソフトトップを備えたフロントエンジン・モデルが跳ね馬のラインアップに復活するのは、1969年の365 GTS4 以来、実に54年ぶりとなる。

スパイダーの個性を強調するソフトトップには現代的で斬新なデザインが採用され、洗練された専用ファブリックやアクセントのステッチを含め、顧客のカスタムオーダーに応えるオートクチュール・オプションが豊富に用意されている。機能面では、ソフトトップは13.5秒で開閉し、最高60km/hで走行中でも稼働できる。

またこのソフトトップは極めてコンパクトなため、十分なトランク容量が確保されている。特許取得の自動ウィンド・ディフレクターは、リヤのベンチシートのバックレストに組み込まれており、センタートンネルのボタンひとつで作動し、車内のスペースをまったく無駄にせず、快適なオープン走行を楽しむことができる。

なお、ソフトトップの採用に合わせて空力特性を最適化するため、可動スポイラーに新たなジオメトリーを採用。ボディに作用する前後・左右の加速度や車速に応じて展開・格納されるが、スパイダー専用のキャリブレーションが施され、3種類のポジションはルーフオープン時の走行に特別に合わせたものとなっている。このため高速走行ではクーペに匹敵するダウンフォースを発生する。

ローマ スパイダーはローマ・クーペと同様の動力性能を受け継いでおり、クラス最高のパワーウェイトレシオを誇る。これにはソフトトップだけでなく、総アルミニウム製のシャシーと、最高出力620psのV型8気筒エンジンも貢献している。このエンジンは4年連続で「インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー」を獲得したエンジンファミリーに属し、これと組み合わされるフェラーリの8速DCTは、信じられないほどの素早い変速と伝達効率の高さを実現している。

排気量3855ccのV型8気筒ツインターボ・エンジンは620ps/7500rpmを発生し、リッター当たり出力は161ps/Lに達している。また1900rpmで最大トルクの80%を発生するフレキシブルな特性を実現。このエンジンはオイルポンプが最新型になり、コールドスタートでの油圧上昇時間が70%短縮され、中回転域での流量も増加。

すべてのフェラーリと同様に、瞬時のスロットル・レスポンスが実現されている。これを実現するため、フラットプレーン式クランクシャフトは、サイズの縮小で回転質量を減少させており、タービンの小型化で慣性モーメントを低減し、各気筒からの排気ガスを別々の流路に導くツインスクロール技術で、排気脈動の圧力を高めてパワーを最大限に得ている。さらに、エグゾースト・マニホールドは一体鋳造の等長パイプとし、タービン内の圧力波を最適化している。

また過給圧は可変圧制御を採用し、選択したギアに合わせてトルク・デリバリーを調整する制御ソフトウェアを備えている。回転数の上昇に合わせてより力強いピックアップを実現すると同時に、燃費も最適化する。エンジンから伝達されるトルクはシフトアップするにつれて増大し、7速と8速で最大の760Nm に達する制御となっている。これによって、高速ギアに高めのギアレシオを採用することが可能となり、燃料消費量と排出ガスの抑制につながっている。その一方で、低速ギアでは全回転域でより急角度のトルクカーブを採用して、スムーズで安定したピックアップを実現している。

シャシー制御では、サイドスリップ・コントロール(SSC)システム・バージョン6.0搭載。これにより車両のビークル・ダイナミクス・システムをすべて統合している。その中でも特筆すべきなのがフェラーリ・ダイナミック・エンハンサー(FDA)で、マネッティーノの「Race」ポジションでのみ作動する。FDAは横方向のダイナミクス制御システムで、制御を必要とする動的状況に合わせて、4輪すべてのブレーキキャリパーの自動油圧ブレーキ制御が行なわれる。これによって、コーナリングから立ち上がりまで、横方向のダイナミクスの変化が予測しやすくなるので、ドライバーはステアリングやスロットルのコントロールに集中することができる。

ボディは、ローマ・クーペをベースに、リヤ・セクションは強化され、重要な構造エレメントであるサイドシルは、このスパイダーのために特別に開発された。また、ソフトトップを搭載するための変更、A ピラーおよびウィンドスクリーン周囲も変更されている。

ローマ スパイダーは、扱いやすいだけでなく、極めてダイナミックでレスポンスも優れているため、より長距離のドライブにも最適だ。いうまでもなく、胸が高鳴るフェラーリのV8サウンドが常にBGMとなり、また抜群の汎用性をもたらす数多くの装備が充実している。

トランク容量は同カテゴリー最大で、リヤシートのバックレストが開閉し、大きな荷物も収納できる。また、標準でAndroid Auto、Apple CarPlayによるWi-Fi接続ができる。デジタル・メーターディスプレイ、左右席の中央には8.4インチのセンター・ディスプレイが配置されている。

ステアリング・ホイール上の操作系は、スポークにタッチコントロールを装備。左スポークには、各タッチコントロールを示す刻み目が付いており、ドライバーは使いたいものを感覚で確認できる。右スポークのタッチパッドも進化し、刻み目が付いてスワイプしやすくなっている。。エンジン・スタートボタンも、このモデルでは赤いバックライトが付き、アイコニックなフェラーリのツインターボ・エンジンが目覚めたときの高揚感を強調している。

価格

フェラーリ ローマ・スパイダー:3280万円(税込み)

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