現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 生活にすっと溶け込む感じが心地いい!ボルボのBEV「C40 リチャージツイン」の魅力

ここから本文です

生活にすっと溶け込む感じが心地いい!ボルボのBEV「C40 リチャージツイン」の魅力

掲載 9
生活にすっと溶け込む感じが心地いい!ボルボのBEV「C40 リチャージツイン」の魅力

2025年までにグローバルでの販売車両の半数を電気自動車(BEV)にし、2030年にはBEV専業メーカーになることを掲げているボルボ。その意欲的な目標に向かっての第一歩となる新型BEV「C40リチャージツイン」が日本に上陸した。

 世界規模で叫ばれるCO2の削減。美しい地球を未来に残すために、世界中の企業が責任を持って取り組んでいくものであり、もちろん自動車業界も積極的な施策を講じている。そのひとつが走行時にCO2を排出しないBEVの拡充だ。特に環境意識の高いボルボは率先して企業としての姿勢を明確にし、BEV専業メーカーへの転身を掲げている。そんなボルボの具体策、つまりBEVの第1号がC40リチャージツインというわけである。

乗ってわかったフォルクスワーゲンの8代目「ゴルフ」の○と×

 もっとも、オールニューのBEVとはいってもそのスタイルを見ればわかるとおり、C40リチャージツインは既存のXC40をベースに仕立てられている。ルーフラインがリアに行くに従って絞り込まれた、クーペライクなクロスオーバーSUVとされたところが外観上の大きな違いであり、C40リチャージツインの特徴だ。この点は最近とみに洗練度を増しているボルボ・ブランドの、象徴的な佇まいともいえるものだろう。

 そんなスマートさは内装にも貫かれていて、内張をはじめとしたインテリアトリムなどにはリサイクル素材を用いるいっぽうで本革は採用しないなど、サステナビリティを強く意識した仕立てとなっている。もちろんそこにはチープさなどはなく、天然素材のような素朴ささえ感じられる。こういったところの作り込みはボルボは本当に巧い。スイッチ類の配置もXC40に準じたわかりやすいものだから、このクルマからボルボ・オーナーになる人でも扱いやすいと感じるだろう。

 さてこのC40リチャージツイン。スタイルからしてもアーバンツアラーとして活躍してくれそうな雰囲気を持つが、実際の振る舞いはどうなのだろう。横浜近辺の一般道を中心に、その走行マナーをチェックしてみた。試乗の起点となったホテルから踏み出した第一歩は、すでにして洗練度が高いなと思わせるものだった。車道に出る前の歩道との段差を踏み越えたときのショックの角は丸められているのがその一番の理由だ。

 そう感じた直後のアクセルペダルを少し踏み込んだときの力強さはさすが前後にモーターを配した電動四駆と思わせるものだった。ボルボのこれまでの内燃機関車で言えば、スロットル操作に対するパワーのつきはマイルドなものが多い印象だったから、それと比べるとC40リチャージツインはかなりアグレッシブな雰囲気を漂わせている。BEVの第1号ということを考えれば、そんな勢いの良さがあってもいいのかもしれないが、個人的にはもう少しマイルドな味付けでもよかったのではと思う。同じことはBEVならではのワンペダル操作にも言えて、ペダルを話した際の回生ブレーキの強さ、立ち上がりは鋭く、狙いどおりの制動を得るまでは少しギクシャクした。

 もっとも、そんなファーストコンタクトの印象を除けばC40リチャージツインは至極真っ当なボルボであり、巧くまとめ上げられたEVだった。駆動用バッテリーは床下にきっちり敷き詰められたおかげで車体は安定し、乗り心地も重厚。元が近年のベストセラーであるXC40ということもあって車両感覚が掴みやすく、街中でも扱いやすいのがいい。最初は違和感を覚えたワンペダル操作も、1時間もすればコツをつかめるようになる。そんな馴染みの良さはなによりボルボらしい。そこに決して堅苦しさはなく、これからの季節に打ってつけなリネンのシャツを羽織るかのようだ。手触りや肌触りが良く、スマートに着こなせる一台というわけである。仕立ての巧さはもともとボルボにはあったが、EVでもさらりとやってのけるところはさすがというべきか。そうやって、いつの間にかにEVを我々の生活に馴染ませていくに違いない。C40リチャージツインはそんなふうに思わせる一台だった。

ボルボによる量販の純電気自動車第1号となるC40。顔つきはベースとなったXC40のそれに似通ったものだが、BEVらしくフロントグリルの通気口はなく、グリルレスの印象的な顔つきとなった。

縦型のセンターモニターなど、最近のボルボでは見慣れたレイアウトの室内。ステアリングやシートの素材に本革は用いず、合成素材のレザーフリーとした点はボルボ初となる。

シートももちろんレザーフリー。フィヨルドブルーカラーのカーペットやドア内張りはサステナビリティを意識した再生素材を採用する。

通常のエンジンルーム部分はに浅めのストレージ(容量31ℓ)が設けられ、充電ケーブルなどの収納ができる。C40リチャージツインはこの直下とリアアクスルにモーターを備えた電動四駆となる。

クーペライクなルーフラインのため、テールゲート(荷室上部)部分は絞り込まれているものの、ラゲッジ容量は413ℓを確保。分割可倒式リアシートを前倒しすれば、最大1205ℓまで拡大できる。

満充電時の走行可能距離は437kmを確保(WLTPモード)。左フロントフェンダー(写真)の給電口は普通充電用で、11kWの充電では満充電まで約8時間。CHAdeMO規格の急速充電にも対応する。

まずはサブスクリプションでの販売が開始されたC40リチャージツイン。さる3月には弟分となるシングルモーター仕様が追加された。このエントリーモデルの価格は599万円である。

<SPECIFICATIONS>
ボルボ C40 リチャージ ツイン
ボディサイズ:全長×全幅×全高:4,440×1,875×1,595mm
車重:2,160kg
駆動方式:4WD
フロントモーター最高出力:150kW(204PS)/4,350~13,900rpm
フロントモーター最大トルク:330Nm(33.7kgm)/0~4,350rpm
リアモーター最高出力:150kW(204PS)/4,350~13,900rpm
リアモーター最大トルク:330Nm(33.7kgm)/0~4,350rpm
システム最高出力:300kW(408PS)
システム最大トルク:660Nm(67.3kgm)
価格:7,190,000円(2022年モデル。税込み)

問い合わせ先:ボルボ 0120-55-8500

TEXT:桐畑恒治(AQ編集部)

文:@DIME
【キャンペーン】第2・4金土日は7円/L引き!ガソリン・軽油をお得に給油!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

天然の恵みを肌で感じる。飲泉・自家源泉かけ流しの宿「観音温泉」【心を満たす温泉宿24選】
天然の恵みを肌で感じる。飲泉・自家源泉かけ流しの宿「観音温泉」【心を満たす温泉宿24選】
グーネット
子どもとのドライブも安心!後席の様子をリアルタイムに映す、新モニタリングデバイス登場
子どもとのドライブも安心!後席の様子をリアルタイムに映す、新モニタリングデバイス登場
グーネット
BMW「M2 CS」が“フル装備”!東京オートサロン2026でしか見られない特別仕様とは
BMW「M2 CS」が“フル装備”!東京オートサロン2026でしか見られない特別仕様とは
グーネット
300台のキャンピングカーが集結!ユーザー同士のつながりが広がった交流イベント
300台のキャンピングカーが集結!ユーザー同士のつながりが広がった交流イベント
グーネット
ジムニー車内をスタイリッシュに。フロント専用シートカバーに新色が登場 ビヨンドジャパン
ジムニー車内をスタイリッシュに。フロント専用シートカバーに新色が登場 ビヨンドジャパン
グーネット
「格安」なのに見栄はしっかり張りたい! だったら輸入中古車を狙え!!
「格安」なのに見栄はしっかり張りたい! だったら輸入中古車を狙え!!
ベストカーWeb
次世代ホンダを占う「次の一手」【石井昌道の自動車テクノロジー最前線】
次世代ホンダを占う「次の一手」【石井昌道の自動車テクノロジー最前線】
グーネット
ヴィンテージ感あふれるダイバーズウォッチをリッチな“ブラック&ゴールド”で再構築――スピニカーが挑む新境地とは
ヴィンテージ感あふれるダイバーズウォッチをリッチな“ブラック&ゴールド”で再構築――スピニカーが挑む新境地とは
VAGUE
カワサキ「斬新4脚モビリティ」製品化! 本格悪路性能×「バイク技術」が融合した「スゴいマシン」35年にデビュー! 2030年「サウジアラビア・リヤド万博」会場で採用目指す
カワサキ「斬新4脚モビリティ」製品化! 本格悪路性能×「バイク技術」が融合した「スゴいマシン」35年にデビュー! 2030年「サウジアラビア・リヤド万博」会場で採用目指す
くるまのニュース
SUBARU公認“六連星”マリッジリング登場! クルマ好き夫婦に響く特別な指輪
SUBARU公認“六連星”マリッジリング登場! クルマ好き夫婦に響く特別な指輪
ベストカーWeb
タグ・ホイヤー、オメガ、ブライトリング──黒の表現がユニークな定番時計3選
タグ・ホイヤー、オメガ、ブライトリング──黒の表現がユニークな定番時計3選
GQ JAPAN
荒々しさと静寂と――浅草発のウォッチブランド“KIWAME TOKYO ASAKUSA”「IWAO(巌)」は、巧みに作り上げたダイヤルの表情に注目
荒々しさと静寂と――浅草発のウォッチブランド“KIWAME TOKYO ASAKUSA”「IWAO(巌)」は、巧みに作り上げたダイヤルの表情に注目
VAGUE
両端が離れすぎて、これじゃ見えない!? いえいえ、眼鏡ではありません!! 工具の一種『メガネレンチ』とは?
両端が離れすぎて、これじゃ見えない!? いえいえ、眼鏡ではありません!! 工具の一種『メガネレンチ』とは?
バイクのニュース
メルセデス・ベンツ新型「GLB」世界初公開! 全長4.7mに進化した3列7人乗りの大人気“コンパクトSUV” まずEVモデルが登場
メルセデス・ベンツ新型「GLB」世界初公開! 全長4.7mに進化した3列7人乗りの大人気“コンパクトSUV” まずEVモデルが登場
VAGUE
じつはイメージと全然違う物流倉庫! 「じつは静か」「ガテン系のノリじゃない」謎の施設の真実をご紹介!!
じつはイメージと全然違う物流倉庫! 「じつは静か」「ガテン系のノリじゃない」謎の施設の真実をご紹介!!
WEB CARTOP
8年ぶり全面刷新! 日産新型「流麗クロスオーバー」に問合せ“殺到”!? 全長4.4m“ボリューミーボディ”に「700km超え航続」も実現! 新時代の“日産の要”「リーフ」が販売店でも話題に
8年ぶり全面刷新! 日産新型「流麗クロスオーバー」に問合せ“殺到”!? 全長4.4m“ボリューミーボディ”に「700km超え航続」も実現! 新時代の“日産の要”「リーフ」が販売店でも話題に
くるまのニュース
ハイエース200系専用「LEDコンソールボックス」が進化! 収納・充電・照明を1台で実現する理由
ハイエース200系専用「LEDコンソールボックス」が進化! 収納・充電・照明を1台で実現する理由
ベストカーWeb
【メルセデス・ベンツ】アウトドアで使い倒す! ルーフラゲッジとスペアタイヤホルダーを純正装備した「AMG G63」
【メルセデス・ベンツ】アウトドアで使い倒す! ルーフラゲッジとスペアタイヤホルダーを純正装備した「AMG G63」
Auto Prove

みんなのコメント

9件
  • 試乗会で乗りました。
    最新鋭の機器に囲まれているのに、穏やかな気持ちにさせるインテリアはボルボならではですね。
    背中がシートにめり込むような加速も凄かったです。
  • この色、癒されるいい色ですね
    ボルボのカラーは優しくて好きです
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

699 . 0万円 739 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

248 . 0万円 621 . 0万円

中古車を検索
ボルボ C40の買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

699 . 0万円 739 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

248 . 0万円 621 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村