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キムコ、Ionex(アイオネックス)プラットフォームを採用した最初のEVスクーターを発表

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キムコ、Ionex(アイオネックス)プラットフォームを採用した最初のEVスクーターを発表

KYMCO(キムコ)は2018年6月12日に台湾台北において、画期的なEVスクーターを2車種発売すると発表した。美しくレトロなスタイルの「New Many 110 EVスクーター」は若い世代を対象に設計されており、 一方の「KYMCO Nice 100 EV」はより幅広い年代の二輪車ユーザーを対象としたモデル。

 今後KYMCOは数々のEVスクーター・シリーズを発売する予定であり、両新型車はその最初のモデルとなる。今後3年間に10種類のEVスクーターを発売する予定で、世界で最もスクーターが普及している台湾をはじめ、世界のEVスクーター市場を変革すると考えている。
 今回の発表会では、これに加えて同社の伝統であるブランド・スピリット「Win My Heart」、ならびにその3本の柱である「差別化」、「プライド」、「持続性」がEVイニシアティブをいかに先導してきたかを説明。このスピリットにより、KYMCOは優れた企業となり、尊敬されるグローバルブランドに成長することができた、と話した。

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 KYMCOのアレン・コウ会長は、「『Win My Heart』は顧客をすべての中心に置くことに、惜しまぬ努力を傾けることを意味します。毎日の生活で最高に思慮深い運転体験を提供することに私どもは誠心誠意努めてまいりました』」と述べている。

1つ目の柱「差別化」

 最初の柱である、「差別化」は単に他と異なっているだけではなく他より優れていることを意味する。「New Many 110 EV」と「Nice 100 EV」には差別化の特色が顕著にみられる。他のEVスクーターがバッテリーを搭載するためにシート下の収納スペースを減らしているのに対し、KYMCOは収納スペースをこれまでで最大にする革新的な設計を採用。他社の場合、バッテリーを取り外す面倒なプロセスが必要になるが、KYMCOはそれを驚くほど簡単に行えるだけでなく、見た目も美しく仕上げた。他社のスクーターはバッテリーを取り外したら乗ることが不可能となるが、KYMCOのスクーターはバッテリー充電中も運転を続けることができる。他社のスクーターは電力を消費する大型モーターを採用しているのに対し、KYMCOは キロワットあたりの性能に優れているBiactron効率化技術を開発。また、他社の場合は適切な充電施設が未整備なのに対し、KYMCOはライダーに電源コンセント・ネットワーク、充電ポイ ント・ネットワーク、エナジーステーションを提供しており、ライダーは航続距離を心配する必要がなくなるという。

2つ目の柱「プライド」

 顧客がKYMCO車のオーナーで あることを誇りに思うほど、KYMCO製品は真に素晴らしいものだ、というのがKYMCOが考える「プライド」である。同社はすでにEV車開発で大きな進歩を遂げているが、極めて高い「プライド」レベルに達するまでは、決して奢ることはない。数え切れないほどの技術革新を達成し、消費者が妥協することなく電動スクーターを導入できるまでは、「プライド」スタンダードに達したとは判断しないように、自社の製品を厳しく冷静な目を持って見つめていく方針である。

3つ目の柱「持続性」

 「持続性」は日々進歩し、いずれ以前ならば考えられなかったことを実現することを意味している。20年前、KYMCOは最初のEVスクーターを開発しました。当時は航続距離が30kmで、充電に6時間かかった。世界の環境保全に貢献したい、都市の空気をクリーンにしたい、EV車を市民に普及させたいとの願いは、この20年間途切れることがなかった。そしてついに本日、KYMCOは世界初のIonexスクーター(KYMCO New Many110EV及びKYMCO Nice 100 EV)を発売し、パーソナルコミューターの世界におけるグリーン・ムーブメントのパイオニアとなった。

■IONEXへのKYMCOの「WIN MY HEART」アプローチ

 まず最初に、台湾の消費者に「Win My Heart」充電インフラを提供するため、KYMCOはIonex EVスクーターの出荷開始当日に台湾国内のIonexの充電ステーション1,500ヵ所を利用可能にする計画だ。2019年末には充電ステーションを2,000ヵ所に増やす計画なので、ライダーは簡単に交換可能な共有バッテリーを借りて長距離旅行にも出かけることが可能だ。更にKYMCOは2年間で共用の電源スポット30,000ヵ所以上も整備し、ライダーの航続距離に関する不安を取り除かれる。

  2つ目のアプローチは、消費者が家庭で「Win My Heart」充電を行うために、Ionex EVスクーターは 業界初のスマート・エナジー・ベイを装備したことである。また、バッテリーが5kgと極めて軽量なため、ライダーは夜間に充電のためバッテリーを自宅内まで楽に持ち運びができ、毎朝フル充電したバッテリー を持ち出せる。アパートの住民でも夜間の充電が楽に行えるように、KYMCOは「Ionexグリーン・レディ・コミュニティ」プロジェクトを開始する計画も用意。Ionexグリーン・レディ・コミュニティプロジェクトとはは住宅用の建物の公共駐車場にエネルギー・ステーションを設置するという内容となる。

  3つ目は前例のない保証とサービスの提供。Ionex EVスクーターのバッテリーには5年保証、モーターには10年の保証付き。一方、Ionexのユーザーの走行距離当たりコストが高くな らないようにIonex EVスクーターの個人レンタル・バッテリーには生涯保証をつける。基本走行距離1,000kmの月間レンタル料金は僅かUS$10 (NT$299)。

 最後のアプローチはKYMCOは今後3年間に10車種のEV車を発売するということ。異なった要求を満たす「Win My Heart」製品を消費者に提供するのがこの10車種を展開する理由で、、各スクーターが異なるユーザー層をターゲットとして、異なる特徴を備える予定だ。
まずは今回のライトデューティ・クラスの2車種(KYMCO New Many 110 EV及びKYMCO Nice 100 EV)を発表。続いて、レギュラーデューティ及びヘビーデューティのEV車を発売する予定だ。

■新しいEVライダーの開拓

 KYMCOの電動スクーター開発の目標は、誰もが日常生活で環境に優しい乗り物を使用できるよ うにすること。
「New Many 110 EV」は、ファッションやレトロなスタイリングが好きな若い世代のライダー向けにデザインされたIonexの電動スクーターだ。「New Many 110 EV 」は8月に発売予定で、2つのバージョンがあります。政府の補助金があるので、実際の値段は、New Many 110 EV Noodoe NavigationバージョンがUS$1,590 (NT$47,800)から、スタンダード・バージョンがUS$1,420 (NT$42,800)からと価格を抑えられそうだ。
 「Nice 100 EV」はもう少し広い層を対象として実用性と入手性に配慮している。「Nice 100 EV」は10月に発売予定。政府の補助金があるので、消費者が実際に支払う価格はUS$990 (NT$ 29,800)からと、こちらも低価格になりそうだ。
KYMCOのAllenKo会長は、「本日、世界初のIonex.スクーターが2種類発表され、これで消費者は妥協することなく電動スクーターを利用できることになる。これは我々の時代における、もっとも重要な社会的ミッションを祝福すべく、オープン・ムーブメントへの参加を世界に促す招待状です」と述べている。

KYMCO New Many 110 EV諸元表

全長/ 全幅/ 全高…1,730/670/1,070mm
ホイールベース…1,195mm
乾燥重量…87kg
車両重量…97kg(コアバッテリー、交換可能バッテリー5kg含)
シート高…755mm
モータータイプ…DC ブラシレスモーター
モーターパワー…3,200W
モータートルク…16.5 Nm
最高速度…59km/h
最大登坂角…19°(34%)
バッテリータイプ…三元素リチウムイオンバッテリー
バッテリー容量…コアバッテリー:50V/10.5Ah、交換可能バッテリー:50V/13Ah
バッテリーボックス開閉機構…NFC 電動開閉式(NFC センサー & SW)
航続距離…60km(定速30km/h) 、36km(CNS モード) ※コアバッテリー+1交換可能バッテリー
チャージャータイプ…バッテリーチャージドック、チャージャー、エナジーステーション
チャージ時間…標準充電時間:4時間(付属充電器)
急速充電時間:1時間(急速充電器、エナジーステーション) ※0%∼100%
チャージャースペック…100~240V/3A 50~60Hz
メーター…Noodoe タイプ:LCD+Noodoe シティタイプ:LCD タイヤ F/R:90/90-10 50J
ブレーキ…Noodoe タイプ:フロントディスク式、リアドラム式 /標準シティタイプ:フロント・リア ドラム式
ヘッドライト…バルブ式
リアライト…導光式LED
ウィンカー…フロント : LED;、リア: バルブ式
ワランティ…パワーモーター:10年間、コアバッテリー:5 年間、交換式バッテリー:生涯補償
その他…低速時近接警告音、サイドスタンドパワーオフ、USBチャージャー
リバース機能、収納式フロント・センターフック


KYMCO Nice 100 EV諸元表

全長/ 全幅/ 全高…1,710/650/1,010mm
ホイールベース…1,200mm
乾燥重量…77kg
車両重量…87kg(コアバッテリー、交換可能バッテリー5kg含)
シート高…730mm
モータータイプ…DC ブラシレス ハブ
モーター モーターパワー…1500W
モータートルク…50Nm
最高速度…45km/h
最大登坂角…10.2°(18%)
バッテリータイプ…三元素リチウムイオンバッテリー
バッテリー容量…コアバッテリー:50V/10.5Ah、交換可能バッリー:50V/13Ah
バッテリーボックス開閉機構…NFC 電動開閉式 (NFC センサー & SW)
航続距離…64km(定速 30km/h)、39km(CNS モード)
※コアバッテリー+1交換可能バッテリー
チャージャータイプ…バッテリーチャージドック、チャージャー、エナジーステーション
チャージ時間…標準充電時間:4時間(付属充電器)、急速充電時間:1時間(急速充電器、エナジーステーション) ※0%∼100%
チャージャースペック…100~240V/3A 50~60Hz
メーター…LCD
タイヤ…F/R:80/90-10
ブレーキ…フロント・リアドラム式
ヘッドライト…バルブ式
リアライト…バルブ式
ウィンカー…バルブ式
ワランティ…パワーモーター:10年間、コアバッテリー:5 年間、交換式バッテリー:生涯補償
その他…低速時近接警告音、サイドスタンドパワーオフ、リバース機能

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