プロの料理人とコーヒー屋で行くキャンプは最強に楽しい!? バイク乗りのコーヒー屋デイドリップ通信VOL.8

コーヒー屋とビストロ店主の気まま旅

　こんにちは！バイク好きのコーヒー屋、Day Drip Coffeeのクロダです。コーヒーとバイク。それぞれに奥深い世界観を持つ魅力的な存在ですね。このコラムでは、そんな二つの世界を行き来するうちに見えてくるトピックをお届けしています。今回はキャンプツーリング、いわゆる「キャンツー」について。秋はバイクツーリングに絶好の季節ですし、キャンプも秋が一番だと個人的に思っています。そして食欲の秋でもあり、ホットコーヒーも恋しくなる季節…。先日行って来たキャンツーでは、それらを“全部入り”にして楽しむ機会となりました。

　きっかけは僕の店のご近所、東京・世田谷の千歳船橋にあるビストロ“endroll”（エンドロール）のご主人、マサさんから、キャンプに行かないかと誘われたことでした。このお店はナチュラルワインと料理がとても美味しく、普段ワインを飲まない僕が飲み過ぎてしまうほどで、お気に入りの店の一つです。

　マサさんは若い頃からバイク乗りで、現在の愛車は英国トライアンフのボンネビル。そしてキャンプ好きでもあり、ちょいちょいソロキャンプに出掛けていて、北海道ツーリングではテント泊もしていたそう。

　そんな人から誘われたら、そりゃもう行かない手はありません。打ち合わせと称して飲みに行き、アレコレと相談した結果、行き先は道志の森キャンプ場に決定。ここは相模原市と山中湖を結ぶ国道413号、通称「道志みち」沿いにあるキャンプ場です。

　道志みちは東京～神奈川あたりのバイク乗りには説明不要、お馴染みのツーリングルートですよね。途中にある「道の駅どうし」ではいつも多くのライダーを見掛けます。ロード自転車とバイク歴が長い僕的には、東京オリンピックの自転車ロードレースのコースだった道でもあります。

　ルートは行きも帰りも中央道経由でした。行きは相模湖東ICで降り、買い出しのために地元スーパーへ。でもルートをちゃんと確認しないで走っていたので、道を間違えつつでしたけどね。そもそも僕が思っていたスーパーは全然違う場所で、勘違いにも程があるレベル。細かな打ち合わせをせず、お互いインカムも付けていないので、結果としてやることはざっくりになりますが、それでOK。大体なんとかなるんです（笑）。スーパーで食材やらビールやらを保冷バッグに目一杯ゲットしたら、道志みちのワインディングを堪能しながらキャンプ場へ向かいました。

　場内は平日だというのに結構混んでいましたが、良さそうな場所を見つけて着地。早速テントを張りサイト設営を終えたら、ひとまず乾杯♪ 結構寒くて（最低12℃）、食事のことも踏まえて早速炭に着火します。

　普段キャンプのご飯は簡単に済ませる派のマサさんですが、今回は僕のワガママで「エンドロールのご主人を独り占めするキャンプ飯」をお願いしてしまいました。とはいえ凝ったことはせず、いろいろ炭焼き（網焼き）でいくことに。定番の焼肉、焼き野菜などに加え、秋といえばさんま♪ そして〆はマサさんが仕込んできたトリッパでノックアウト！ 激ウマの連打でリングに、いやシュラフに沈んだクロダでした……。

　翌朝。朝食もウマウマでした。ホットサンドメーカーを持ってきたマサさん。アジフライとヒレカツのホットサンドをささっと作ってくれました。

　僕はというと、ようやくの出番。朝のコーヒードリップです。これしか出来ず申し訳ないと思いつつ、この日のために用意した「道志の森ブレンド」を淹れました。互いのバイクを眺めつつ自然の中で飲むコーヒーの、なんと美味しいこと！ 撤収後、雨雲が近付いていたため温泉はキャンセルしてまっすぐ帰ることに。道志みちで降り出した時はちょっとビビりましたが、その後すぐに止んで、帰路も中央道経由で無事に帰宅しました。

　普段バイクで走る時はいつも一人で、誰かと一緒に走った経験はほとんどありません。そんな人も結構多いのではないでしょうか。今回は初めての相手と一緒に走った訳ですが、たまたまずっと後ろを走っていたので、相手のクセをよく見るようにしていました。ブレーキのタイミング。加速感。コーナーのライン取りなんかもう全然違っていてびっくりでした。車両の大きさやタイヤの特性の違いも影響するのかな。いろいろ勉強になりますね。

　バイクツーリングという共通の楽しみをキャンプと絡め、さらにお互いの得意技を繰り出して楽しいひと時を過ごせたのは、本当に幸せな時間でした。バイク、キャンプ、コーヒーは三種の神器と言っても過言ではないかも。バイクに乗っていて、そしてコーヒー屋やっていて、ホントに良かった～♪

Comments

[ger********]

キャンプでコーヒーにこだわりを持っている人って以外にも多いです。