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【10年ひと昔の国産車 24】レクサス RX450hの加速には驚きを隠せなかった

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【10年ひと昔の国産車 24】レクサス RX450hの加速には驚きを隠せなかった

「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前の国産車は環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は「レクサス RX450h」だ。

レクサス RX450h(2009年)
3世代目にして、日本でもトヨタ ハリアーからレクサス RXを名のるようになったプレミアムSUVのパイオニア。ノーマルのエンジンを搭載したRX350のインプレッションは以前に紹介したが、3カ月ほど遅れて発売されたトップブレードのハイブリッドモデル、RX450hにようやく試乗する機会を得た。

●【くるま問答】ガソリンの給油口、はて? 右か左か、車内からでも一発で見分ける方法教えます(2020.01.21)

このモデルの前身にあたる、日本ではハリアー ハイブリッドと呼ばれていたモデルについては、かなり辛辣な評価がされていたこともあった。ベース車のハリアーはおおむね評価が高かったのだが、ハイブリッド化による車両重量の増加によって、とくにフロントが重くなったことで、走る、曲がる、止まるといったクルマの基本的な走りの印象がスポイルされているという評価が多かった。

とくに、箱根のようなワインディングロードを走ろうものなら、フロントの過重が大きいことでタイヤのショルダーがすぐに削れてグリップレベルが悪化し、思ったようなコーナリングラインをトレースできず、かなり怖い思いをしたという人もいたようだ。

だが、今回のRX ハイブリッドは、そんな悪評を払拭してくれそうだ。走り出してみると、まずハリアー ハイブリッドよりもかなり身軽になっているように感じられる。ところが、実際には車両重量は150kgも重くなっているのにもかかわらずだ。

軽くなっていないのに身軽に感じられるのは、コーナリングですんなりと曲がってくれ立ち、ブレーキングで不安になるほどノーズダイブして前のめりになったりすることもない。これは、サスペンションなどのセッティングが進化したことによるのだろう。

車名は450だが、排気量は3.5Lに拡大され、それとともにアトキンソンサイクルを採用したエンジンと、若干高出力化されたモーターを組み合わせたハイブリッドシステムは、驚くほどの加速をみせる。この加速感は、いままでにないものだ。しかも、ハリアー ハイブリッドでは「強引」なイメージの加速感だったが、RXではジェントルにして強力なダッシュといった印象になっている。

今回、試乗したのはエアサスペンション仕様だが、バネ下の重さを上手に払拭している。巧みに乗り心地がまとめられていて、印象はかなり良かった。

このように、全体的にうまくまとめられたRX ハイブリッドだが、最大の欠点は大きなサイズだろう。アメリカではミドルサイズにあたるらしいが、全長は4.8m近く、全幅も1.9m近くあるから、日本の一般道で乗るには、ちょっと覚悟して乗る必要があるかもしれない。

カタログ上は燃費も向上しているが、このクルマの醍醐味は何といっても動力性能だ。しかも今なら、エコカー減税のメリットも十二分に享受できる。RX350より140万円高いが、燃費はほぼ半分だから、予算と使い方で悩むところかもしれない。

■レクサス RX450h バージョンL 主要諸元
●全長×全幅×全高:4770×1885×1690mm
●ホイールベース:2740mm
●車両重量:2090kg
●エンジン種類:V6 DOHC+モーター
●排気量:3456cc
●エンジン最高出力:183kW<249ps>/6000rpm
●エンジン最大トルク:317Nm<32.3kgm>/4800rpm
●モーター最高出力:123kW<167ps>+50kW<68ps>
●モーター最大トルク:335Nm<34.2kgm>+139Nm<14.2kgm>
●トランスミッション:電気式無段変速機
●駆動方式:フロント横置き4WD
●10・15モード燃費:18.8km/L
●タイヤ:235/60R18
●当時の車両価格<税込み>:625万円

[ アルバム : レクサス RX450h はオリジナルサイトでご覧ください ]

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