すでに王者ノルベルト・キス(レベス・レーシング/マン)が自身6回目のチャンピオンを確定させている2024年のETRCヨーロピアン・トラック・レーシング・チャンピオンシップは、10月5~6日にスペイン・ハラマで最終戦を迎え、ここでも土日双方の予選を制覇したチャンピオンが、シーズンの全予選セッションで14回のポールポジションを獲得することに。昨季から継続する“年間予選全セッション制覇”の記録を更新するとともに、双方のオープニングヒートも制覇して年間19勝に到達してシーズンを終えている。
マドリード近郊に集結した17台のトラックが今季最後のレースウイークに臨むなか、注目は7年間在籍したチームに別れを告げ、引退を表明したアンドレ・クルシム(ドントタッチ・レーシング/イベコ)と、今季ここまで1勝止まりのシュテフィ・ハルム(チーム・シュバーベントラック/イベコ)による、実質的なランキング5位争いとなった。
これぞ王者の行軍。ノルベルト・キスが週末2勝を挙げ、早くも自身6度目の王座を確定/ETRC第6戦
ステップアップのChrome(クローム)登録ドライバーとしてクラス制覇を達成したホセ-エドゥアルド・ロドリゲス(レボコノート・レーシング・トラック・チーム/マン)ら下剋上組も混じえた争いに対し、同4位のアントニオ・アルバセテ(Tスポーツ・ベルナウ/マン)と3位のサッシャ・レンツ(SLトラックスポーツ30/マン)が土曜予選から激しい攻防戦を繰り広げる。
もはや定位置と化した今季13回目のポールポジションを獲得したキスの背後では、グリッドの最前列に向けふたりの争いが展開し、レンツ、アルバセテの両名がシリーズ6冠の“帝王”ヨッヘン・ハーン(チーム・ハーン・レーシング/イベコ)を4番手グリッドに退ける勢いをみせた。
迎えたレース1は波乱なく進み、キスとレンツの後ろでハーンの猛攻を凌いだアルバセテが最後の表彰台スポットを死守。さらに予選で唯一のベストタイムがトラック制限違反で削除されていたクルシムに対し、5番手発進としたロドリゲスがハルムも抑えて再びクロームでの勝利を飾り、彼女はリバースグリッド採用のレース2で逆襲を誓うこととなる。
■チャンピオン艦隊を抑え切ったテイラーが殊勲の2位
その土曜レース2はマーク・テイラー(テイラーズ・トラックスポーツ・レーシング/マン)がリバースポールからインサイドを維持してターン1へ。しかしフロントロウからサイド・バイ・サイドで食い下がったハルムが、狭いハラマのコース前半セクターを通じて並走。プレッシャーを掛け続けた効果か、ターン6で多少の接触がありつつも、ここでオーバーテイクを披露した彼女がリードを奪っていく。
後方ではアルバセテがロドリゲスを追い抜こうとした際に衝突し、ともにリタイアを喫する一方、ハルムは圧倒的な勝利を収めるべく引き離しに掛かる。その背後2番手で粘ったテイラーには、クルシムを3ワイドで仕留めた王者キスとハーンの“チャンピオン艦隊”が迫るも、これを抑え切ったイギリス人ドライバーが殊勲の2位を獲得。その前方で盤石のリードを築いたハルムが、ランキング5位を堅める今季2勝目を飾ってみせた。
「この成功したシーズンで2勝目を飾って終えることができるのは、本当に素晴らしいことね」と笑顔を見せたハルム。「また、初勝利以降の前半戦は苦戦が続いた時期もあったけれど、とくにシーズン後半戦で感嘆符(!)をひとつかふたつ付けるようなレースができたことは安堵できる結果だし、チームとパートナーにとっても非常にうれしく思っている」
明けた日曜、今季最後の予選では王者キスが躍動。Q3でわずか1回のアタックで最速を奪う貫禄のドライブをみせ、ハーンとレンツ、そして2列目4番手に飛び込んだハルムも置き去りにする年間全予選制覇を成し遂げる。
これが今季予選最上位となった彼女を含め、続くレース3での上位グリッド勢にポジション変動はなく、ポールシッターは今季19勝目という驚異的な勝利数に到達。さらに今季最終のレース4では、地元のヒーローでもあるアルバセテが、スペインの大観衆の声援を受け優勝を飾ってシーズンを終えることに。
このヒートではテイラーとロドリゲスのクローム組が激しい表彰台争いを演じ、その背後ではハーンとキスを相手に見事なディフェンスを見せたハルムが、4位を死守する完璧なドライビングを披露している。
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