ランボルギーニはアメリカ・カリフォルニア州で開催されたモントレー・カーウイークにおいて、V型12気筒自然吸気エンジンを搭載するアヴェンタドールの限定モデル、『アヴェンタドールSVJ 63ロードスター』を発表した。また、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権における“フロリダ36時間”を2年連続で制したウラカンGT3 Evoを称える『ウラカンEVO GTセレブレーション』もあわせてお披露目された。
世界63台限定車となるアヴェンタドールSVJ 63ロードスターは、イタリア語で超高速を意味するスーパーヴェローチェ(SV)と、ハイパフォーマンスの証であるイオタ(Jota)を冠するアヴェンタドールSVJのオープントップモデル。ベース車となるクーペはニュルブルクリンク北コース“ノルドシュライフェ”の市販車最速タイムを保持している。
ランボルギーニ・アヴェンタドールSVJ、ニュル北コース量産車最速を更新
今回発表されたロードスターにもその性能が引き継がれており最高出力770PS(566kW)/8500rpm、最大トルクは720Nm/6750rpmを発揮するV12自然吸気エンジンをリヤミッドに搭載。0-100km/h加速は2.9秒、マックススピードは350km/h以上という並外れたスペックが与えられた。
エクステリアはロードスター専用の開発がなされ、オリジナルのルーフやエンジンカバー、エンジンエアベント、ウインドウスクリーン周縁などではマットカーボンファイバーまたは、シャイニーカーボンファイバーが選択可能だ。足元にはマットチタン仕上げのセンターロック式新型鍛造ホイールが採用された。
また、カラーリングはランボルギーニのデザインチーム、チェントロ・スティーレと同ブランドのアドベルソナム部門が共同で限定デザインを提供。63名のオーナーはモントレーに登場したGrigio Acheso(マットグレー)にArancio Dac(オレンジ)のラインが取り入れられたデザインなど計8つのオリジナルデザインの中から好みのカラーを選ぶことができる。
インテリアでは、3色が配されたアルカンターラをはじめ、コクピット各所にカーボンファイバーとランボルギーニが特許も持つ軽量素材“カーボンスキン”が用いられた。コクピットとエンジンルームの間の隔壁には外装と同様に『63』のロゴが配置され、同モデルが特別な1台であることを強調している。
そんなアヴェンタドールSVJ 63ロードスターは全63台がすでに完売。デリバリーは2020年以降となっており、順次世界各地のオーナーに届けられる予定だ。
■デイトナ24時間とセブリング12時間優勝を称えるウラカンEVO GTセレブレーション
アヴェンタドールSVJ 63ロードスターとともにペブルビーチでお披露目された、もう1台のスペシャルエディションモデルは特徴的なカラーリングをまとった『ウラカンEVO GTエディション』だ。
この限定車は北米のスポーツカーシリーズ、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のハイライトとも言えるデイトナ24時間レースと、これに続くセブリング12時間レースというふたつの耐久イベントでランボルギーニのFIA-GT3カー、ウラカンGT3およびウラカンGT3 Evoが2年連続で優勝したことを記念して作られたマシン。限定台数はふたつのイベントのレース時間にちなんだ36台だ。
カラーリングはIMSAシリーズを戦うポール・ミラー・レーシングとともに4つのレースで勝利を収めたGRTグラッサー・レーシング・チームのマシンを彷彿とさせるVerde Egeria(グリーン)とAcancio Aten(オレンジ)のツートンカラーのほか、チェントロ・スティーレの協力を得てアドベルソナムが3つのボディカラーを用意している。
そのエクステリアデザインでは優勝マシンのゼッケンナンバーである『11』のロゴが配されるほか、足元には20インチのセンターロック式ホイールが採用されレーシングカーの要素が引き立たされた。
この他、車両サイドには『DAYTONA 24h』『SEBRING 12h』と記されたプレートも取り付けられる。また、リクエストがあればイタリアとアメリカ国旗に囲まれたランボルギーニのロゴをルーフに、月桂樹に冠をリヤフェンダーに描くことも可能となっている。
初採用となる新型レース仕様シートを備え、外装色と自由に組み合わせられる3パターンのインテリアカラーも与えられたV10 NAエンジン搭載のスペシャルクーペ『ランボルギーニ・ウラカンEVO GTセレブレーション』は北米市場限定での発売。デリバリーは2020年初頭の予定だ。
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