現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 7600万円超えの「国産車」が爆走? 400馬力の「P25」が凄い! スバル「インプレッサ 22B」の正体とは

ここから本文です

7600万円超えの「国産車」が爆走? 400馬力の「P25」が凄い! スバル「インプレッサ 22B」の正体とは

掲載 7
7600万円超えの「国産車」が爆走? 400馬力の「P25」が凄い! スバル「インプレッサ 22B」の正体とは

■限定25台のスバル車は7600万円! どんな特徴を持つ?

 イギリスで開催された「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」では、プロドライブの「P25」がはじめて一般公開され、現地でそのはしりを披露しました。
 
 スバル「インプレッサ 22B」を現代によみがえらせたというP25は、限定25台がすでに完売しているようです。

【画像】400馬力超えの「インプレッサ」が爆走!? 7600万円の価値があるその姿を見る!(22枚)

 イギリスの首都ロンドンから南西に約80kmに位置するグッドウッド。

 イギリスらしい風景が広がるこの街の郊外にあるリッチモンド公爵家の敷地では、1993年より歴史的な自動車の祭典「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」が開催されています。

 ヒストリック・レーシングカーを中心に多種多様なクルマが登場するこの祭典ですが、イベントのハイライトであるヒルクライムセッションでは、希少な新型車も多く見ることができます。

 プロドライブの「P25」というモデルは、2022年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで見ることのできた希少なモデルのひとつです。

 多くの人にとって耳慣れないプロドライブですが、スバルファンにとっては特別な響きを持つかもしれません。

 というのも、スバルが世界ラリー選手権(WRC)で圧倒的な強さを誇り初の世界チャンピオンを獲得した1995年、「インプレッサ」のラリーカーの開発を手掛けていたのがこのプロドライブです。

 モータースポーツ界で高い評価を得るプロドライブが制作したP25は、1995年の歴史的快挙を遂げてから25周年が経過したことを記念して企画されました。

 ベースとなるのは、当時のWRカーを公道走行可能なものとして再現したインプレッサ 22Bです。

 専用開発の2.2リッター水平対向4気筒ターボエンジンを搭載したインプレッサ 22Bは1998年に424台が限定生産され、現在でも高い人気を誇る1台です。

 P25は、この希少なインプレッサ 22Bをベースに、現代の技術を多く採り入れたいわゆる「レストモッド」のクルマです。

 P25に搭載されるエンジンは、現行の「BRZ」に使用されているものをベースとした2.4リッター水平対向4気筒エンジンへと換装。

 ピストンやコンロッドは特注のものが使用され、またギャレット製ターボチャージャーが組み合わされた結果、最高出力は405ps、最大トルクは61kg・mへと強化されています。

 トランスミッションには6速のセミオートマティックが採用され、ステアリングに備わったパドルシフトによりわずか80ミリ秒(0.08秒)という超高速でのシフトチェンジを可能にしています。

 足回りにはビルシュタイン製の可変ダンパーとAPレーシング製の380mmベンチレーテドディスク&6ピストンキャリパーブレーキが光ります。

 ホイールはプロドライブ製の19インチホイールにブリヂストンの「ポテンザ(235/35 R19)」が組み合わされます。

 また、エクステリアは当時の面影を強く残していますが、ボンネットやルーフ、トランクリッド、そしてアイコンとなっている大型のリアウイングなど多くのパーツがカーボンファイバー製のものへと置き換わった結果、1200kgを下回るほどの軽量化に成功しています。

 インテリアは、レザーやアルカンターラ、カーボンファイバーなどを組み合わせ、当時のインプレッサの雰囲気が再現。

 ただし、ダッシュボードにはデータロガー付きの高精細ワイドディスプレイが設置されるなど、現代的な機能性も兼ね備えています。

 グッドウッドに設けられた特設コースでは、P22が心地良いサウンドを奏でながらデモランをおこない、多くのクルマ好きを魅了していました。
 
※ ※ ※

 オリジナルのインプレッサ 22Bは、2021年に行われた海外のオークションで、4000万円を超える価格で落札されています。

 そうしたなかで、P25の車両価格は46万ポンド(約7600万円)と、一般の人々にはとても手の届かないほど高価なものですが、プロドライブによると、25台限定のP25はすべて完売しているとのこと。

 このモデルのヒストリーとパフォーマンスを考えると、富裕層の「スバリスト」たちからすれば、お買い得な1台なのかもしれません。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

快適さと使いやすさの最適解! 日産NV200バネットがベースのキャンパー
快適さと使いやすさの最適解! 日産NV200バネットがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
[大型ミニバン]頂上対決!? レクサス[LM]vsトヨタ[ヴェルファイア]約800万円の価格差はどこ?
[大型ミニバン]頂上対決!? レクサス[LM]vsトヨタ[ヴェルファイア]約800万円の価格差はどこ?
ベストカーWeb
破格の約90万円!! ダイハツ・[コペン]は今こそ買い時でしょ!
破格の約90万円!! ダイハツ・[コペン]は今こそ買い時でしょ!
ベストカーWeb
[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
ベストカーWeb
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
AUTOSPORT web
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
AUTOSPORT web
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
ベストカーWeb
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
AUTOSPORT web
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
ベストカーWeb
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
AUTOSPORT web
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
ベストカーWeb
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
Auto Messe Web
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
AUTOCAR JAPAN
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
AUTOSPORT web
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
乗りものニュース
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
AUTOSPORT web
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
AUTOSPORT web
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
くるまのニュース

みんなのコメント

7件
  • 欧州だとインプレッサて言ってもWRXの人気はスゴイからね
  • パッとしなかったリトナをベースによくここまで仕上げたもんだ 
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

126.0263.6万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

29.0349.8万円

中古車を検索
インプレッサの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

126.0263.6万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

29.0349.8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村