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ポルシェ タイカン、ニュルブルクリンク・ノルトシュライフェで新記録を樹立!

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ポルシェ タイカン、ニュルブルクリンク・ノルトシュライフェで新記録を樹立!

Porsche Taycan Prototype

ポルシェ タイカン プロトタイプ

ポルシェ タイカン、ニュルブルクリンク・ノルトシュライフェで新記録を樹立!

世界一過酷なグリーンヘルでタイカンが証明した実力

ポルシェ初のEVスポーツカー「タイカン」がニュルブルクリンクのノルトシュライフェ(北コース)において、フル電動4ドアスポーツカーによる新記録を樹立した。今回、ポルシェのテストドライバー、ラース・ケルンが「グリーンヘル」と呼ばれる20.6kmのトラックにおいて、7分42秒というラップタイムを記録したのである。

ドライバーは高速コーナーでの安定性に太鼓判

アタックに挑んだケルンは、ニュルブルクリンクにおけるタイカン プロトタイプの実力に驚きを隠さない。

「タイカンはレーストラックにおいても素晴らしいパフォーマンスを発揮できると、世界でもっとも過酷なサーキットで証明することができました。アタック中、この電動スポーツカーがどれだけ魅力的なのかを繰り返し感じました。特にケッセルへンに代表される高速コーナーで見せたハンドリングの安定性、そしてアデナウの森のようなタイトセクションでの加速は印象的でした」

過酷なテストを経て挑んだニュルブルクリンク

タイカンのプロダクト責任者であるシュテファン・ヴェックバッハ(写真左)は、タイカンが挑んできた様々なテストがあったからこそ、今回の記録が達成できたと指摘する。

「タイカンは3つのテストでその耐久性を実証しました。最初のテストでこの電動スポーツカーは、テストドライブの一環として26回にも渡る0-200km/h加速テストを行い、次にナルドのテストコースにおける24時間連続走行では、一切のトラブルなく3425kmを走破しました。そして今回のニュルブルクリンクでのラップタイムです」

「記録達成には多くの要因がありますが、特に高速域におけるパワートレインの素晴らしいパフォーマンスが第一に挙げられます。そして、シャシーとエアロダイナミクスは一瞬の無駄もなく作動してくれました」

タイカンは開発の初期段階からノルトシュライフェでのテスト走行をシミュレーターで重ねてきた。バーチャルなサーキットとはいえ、確実な評価とテストを行うことができたという。そして、今回のテストにおける目的のひとつは、ラップタイムに大きく影響する電力エネルギーの温度管理のプロセスを調べることにあったという。

レジオ・リングでの加速テストとナルドでの耐久試験

ヴェックバッハが説明したように、タイカンはサーキット走行に加えて、耐久走行もこなしてきた。タイカン プロトタイプは、イタリアの高速試験場ナルドのテストコースでの24時間走行テストを敢行。3425kmを走破。これはナルドからトロンヘイム(ノルウェー)までのとほぼ変わらない距離となる。

このナルドでのテストは、195km/hから215km/hの速度域での走行が続けられた。テストの最中、タイカンが停止したのはドライバー交代と急速充電時のみ。最高気温は42度、路面温度は54度に達する過酷な状況で、タイカン プロトタイプはその耐久性能を市販開始前に実証している。

さらに7月末には、タイカン プロトタイプがドイツのレジオ・リングにおいて、0-200km/h加速を26回連続で行なった。平均所要時間は10秒以下、一番早いタイムと遅いタイムの差はわずか0.8秒だったという。

2基の高効率モーターを前後アクスルに搭載

ニュブルクリンクで実証された、タイカンのサーキットにおける高いパフォーマンスには、ポルシェの優れたテクノロジーに裏付けられている。

タイカンは非常に高効率な2基のモーターを前後のアクスルに搭載。4輪駆動システムとトラクションコントロールが走行状況に応じて素早い反応を行う。例えば、タイヤが空転した場合でも電気モーターが瞬時にもう一方のタイヤを作動させるのだ。

「ポルシェ4Dシャシーコントロール」は、シャシーに関するすべてのシステムをリアルタイムで統合。3チャンバー・エアサスペンションとアダプティブエアサスペンションからなるこのシステムは、電子制御式の「ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネージメント(PASM)」と「ポルシェ・トルク・ベクタリング(PTV)」、スタビライザーの「ポルシェ・ダイナミック・シャシー・コントロールスポーツ(PDCCスポーツ)」を含んでいる。また、リヤアクスルステアリングに、21インチタイヤも装備する。

これまでの電気自動車は400Vが一般的だったが、タイカンは史上初めて800Vシステムを備えた車両となる。それにより、高いレベルでのパフォーマンスを安定的に発揮することが可能となった。

タイカンのドライビングモードは、電動スポーツカーが誇るパフォーマンスをすべての領域で発揮させる。特に「スポーツプラス」は最もダイナミックなモード。クーリングフラップが開き、リヤスポイラーを延長してリフトを抑えるなど、スーパースポーツカー並みの機能を装備する。また、シャシーセッティングはサーキットにおいても最大限のパフォーマンスを発揮できる設定となり、サスペンションは一番低いポジションをキープする。

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