「2020-2021日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)」を獲得したレヴォーグの出来栄えを高く評価しているのは石川氏も同様で、やはり最高得点の 10 点を配した。2月号で紹介した東京から四国までの長距離試乗、そこで受けた好印象の要旨を改めてまとめてみる。(Motor Magazine2021年3月号より)
乗るたびに感心させられる走行性能と各種先進装備
リーン燃焼も行う新たに開発された水平対向1.8Lターボエンジン、スバル初の電子制御ダンパーを含めたドライブモードセレクト(STIスポーツ)、一気に進んだコクピットのデジタル化、高速道路上で高度な運転支援を行うアイサイトXの新搭載(EXモデル)など新型レヴォーグはニュースに溢れ、乗るたびに感心する。
●【くるま問答】ガソリンの給油口、はて? 右か左か、車内からでも一発で見分ける方法教えます(2020.01.21)
高速道路を走ると、メーターパネル中央に白いクルマのアイコンが現れる。スイッチを押すとアイコンが緑に変わり、アイサイトXがハンズオン状態で使用できるようになる。
アイサイト自体も前側方レーダーを採用するなど大きく進化しているが、アイサイトXはそこに3D高精度地図ユニットや12.3インチのフル液晶メーター、カメラで運転者の状況を監視するドライバーモニタリングシステムなどを追加。とくに3D高精度地図ユニットは衛星からの情報と合わせて自車位置を正確に把握するため、カーブや料金所での速度抑制を行うようになった。
特筆すべきは、手放し運転を検知するシステムがトルクセンサーから静電センサーにアップグレードされたこと。静電センサーはハンドルに触れていることを検知するので「手放し」と誤認されることが格段に少なくなった。
熟成度が増したSGP(スバルグローバルプラットフォーム)
ワインディングロードで存分に試せたのが、STIスポーツに標準装備となるドライブモードセレクト。パワーユニットの出力特性やステアリング、サスペンションのダンピング、AWDの特性、アイサイト使用時の加速特性やエアコンまでもが切り替え可能。
「スポーツ+」モードでは、アクセルペダル操作への反応がシャープになり、よりキビキビとした動きが楽しめた。さらにAWDはアクセルオフでも後輪への駆動力を保持するため、前輪の負担が軽減されてコーナリングフォースが増し、ライントレース性も向上した。
GT-Hのサスペンションは減衰力固定タイプだが、乗り心地とハンドリングのバランスが取れたスイートスポットの広いフットワークで、とても好印象だった。
先日試した2000kmの長距離ドライブでも走り疲れしなかったのは、熟成の進んだSGP(スバルグローバルプラットフォーム)に、新たにフルインナーフレーム構造を組み合わせて構造用接着剤の使用部位も拡大、極めて高いボディ剛性が実現されているからだ。
加えて、電動パワーステアリングが従来の1ピニオン式からアシスト軸を分離独立させたデュアルピニオン式になり操舵フィールが非常に良くなったのも、大きく貢献していた。(文:石川芳雄/写真:永元秀和)
スバル レヴォーグSTIスポーツEX主要諸元
●全長×全幅×全高:4755×1795×1500mm
●ホイールベース:2670mm
●車両重量:1580kg
●エンジン:対4 DOHCターボ
●総排気量:1795cc
●最高出力:130kW(177ps)/5200-5600rpm
●最大トルク:300Nm/1600-3600rpm
●トランスミッション:CVT
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:レギュラー・63L
●WLTCモード燃費:13.6km/L
●タイヤサイズ:225/45R18
●車両価格(税込):409万2000円
スバル レヴォーグGT-H EX主要諸元
●全長×全幅×全高:4755×1795×1500mm
●ホイールベース:2670mm
●車両重量:1570kg
●エンジン:対4 DOHCターボ
●総排気量:1795cc
●最高出力:130kW(177ps)/5200-5600rpm
●最大トルク:300Nm/1600-3600rpm
●トランスミッション:CVT
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:レギュラー・63L
●WLTCモード燃費:13.6km/L
●タイヤサイズ:225/45R18
●車両価格(税込):370万7000円
[ アルバム : 石川芳雄氏が見出したスバル レヴォーグの価値 はオリジナルサイトでご覧ください ]
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みんなのコメント
こんなにも持ち上げちゃったら、マイチェンのトピックスとか、無くなちっちゃうんじゃないかな?