現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 車名を聞いてもカタチが思い出せない!? マイナーな車5選

ここから本文です

車名を聞いてもカタチが思い出せない!? マイナーな車5選

掲載 21
車名を聞いてもカタチが思い出せない!? マイナーな車5選

■名前を聞いても思い出せないほどマイナーなクルマ

 大ヒットしたクルマや、近年、人気が再燃して話題になったようなクルマは、車名を聞けばどんなデザインのクルマか思い出せます。一方で、車名を聞いても姿かたちが思い出せないようなクルマも存在。

さすがにエンジンがデカすぎでしょ!? 大排気量コンパクトカー5選

 そうしたモデルの多くは、人気となることなく短命で終わったり、販売台数が少なくて路上で見る機会が少ない、いわゆるマイナーなクルマといえます。

 そこで、忘却の彼方に消え去ってしまったようなマイナーなモデルを、5車種ピックアップして紹介します。

●日産「バサラ」

 1990年代はミニバンが一気に普及した時代で、各メーカーから次々と新型ミニバンが登場しました。

 そうした背景から、日産は1999年に、前年に発売されていた「プレサージュ」と主要なコンポーネンツを共有するミニバンの「バサラ」を発売。

 バサラとプレサージュとの相違点はフロントグリルとテールランプくらいですが、バサラはアメリカのミニバンを思わせるようなデザインです。

 トップグレードには最高出力220馬力を発揮する3リッターV型6気筒DOHCエンジンを搭載するなど、高級路線でした。

 バサラという車名は「ダイヤモンド」を意味するサンスクリット語の「ヴァジャラ」が伝達されて生まれた日本語「婆娑羅」で、ダイナミックで輝くような存在感を表現したといいます。

 そんな荘厳な名前のバサラでしたが、当時、日産は「セレナ」「エルグランド」「プレーリー」などミニバンのラインナップが過剰だったため、徐々に車種整理が進み、2003年にはプレサージュと統合されて販売は終了します。

 さらにプレサージュもエルグランドと統合され、2009年には販売終了となりました。

●三菱「カリスマ」

 現在、三菱はルノー×日産×三菱アライアンスの一員となっていますが、これまでもクライスラーやPSAグループなどと提携して、クルマの開発をおこなってきました。

 1995年には欧州で、三菱とボルボ、オランダ政府が共同で設立した「ネッドカー」社で製造された三菱「カリスマ」を発売。同じ工場で作られたボルボ「S40」とプラットフォームを共有した兄弟車でもあります。

 カリスマは欧州で高い評価を受け、1996年には1.8リッターガソリンエンジンを搭載するベーシックな4ドアセダンとして、日本へ輸入販売されました。

 なお、カリスマという車名の由来は、ギリシア語で非凡な能力を意味する「Kharisma」をもとに、「CAR」を合わせた造語である「CARISMA」で、日本では人々を引きつける強い魅力を持つ人物を「○○のカリスマ」と呼ぶなど、かつては流行語のように使われました。

 しかし、カリスマの販売は好調とはいえず、2001年に日本での販売を終了。現存数も少なく、実際にはカリスマになれなかったクルマです。

●トヨタ「オーパ」

 2000年に発売されたトヨタ「オーパ」は、ミニバンでも乗用車でもない、新ジャンルの次世代ミディアムカーという触れ込みでデビュー。実際には5ドアハッチバックのショートワゴンタイプに属するボディです。

 発売時は最高出力136馬力の1.8リッター直列4気筒エンジン搭載車のみでしたが、2か月遅れでトヨタ初のCVT(スーパーCVT)を組み合わせた152馬力を発揮する2リッター直列4気筒エンジン搭載車を追加ラインナップし、1.8リッターエンジン搭載車より低燃費を実現。

 セダンのような運転感覚ながら、コラムシフト採用によりウォークスルーを可能とした前席や、スライド可能な後席と巧みなシートアレンジで生まれるフラットスペースなど、ハッチバックのようでありミニバンのようでもありました。

 広い室内空間と使い勝手の良さで広いユーザー層に受け入れられると目論んでいたようですが、中途半端さが感じ取れてしまい話題になることも少なく、発売から5年で生産終了となってしまいました。

■マツダの勢いがスゴかった頃に発売されたモデルとは

●オートザム(マツダ)「レビュー」

 1980年代の終わり頃からマツダは車種の拡充と販売増を目的に、5つの販売チャネルを展開。そのひとつであるオートザムから1990年に発売されたのが、コンパクトセダンの「レビュー」です。

 一見するとハッチバックのような外観ですが、リアには容量280リッターの独立したトランクスペースを持っています。

 デザインは丸みを強調したキュートなルックスを採用しながら、身長180cmくらいの大人でも頭上に余裕があるトールスタイルです。

 マツダが生産していたフォード「フェスティバ」とコンポーネンツを共有し、エンジンは1.3リッターと1.5リッターの直列4気筒SOHCを搭載。トランスミッションは5速MTのほか1.3リッター車には3速AT、1.5リッター車には4速ATが設定されました。

 また、上級グレードには前後どちらからも開く画期的な電動キャンバストップが設定され、リアシートからも開閉操作が可能でした。

 価格は約90万円からと安価なコンパクトセダンとして競合するクルマは少なかったものの、販売的には良好とはいえず、1998年に「デミオ」に統合するかたちで販売を終了しました。

●スズキ「エリオ/エリオセダン」

 現在、スズキの登録車で主力車種となっている「スイフト」のご先祖は、1983年に初代が発売された「カルタス」で、さらにカルタスから分派したのが、2001年にデビューした「エリオ」です。

 エリオは取りまわしが良好なコンパクトボディに、高い天井と足元が広いゆとりあるパッケージングが特徴の5ドアハッチバックで、空気の流れをイメージしたモノシェイプフォルムを採用していたことから「AERIO」と名付けられました。

 遅れて登場した4ドアの「エリオセダン」はクラス最大容量の独立したトランクルームを実現するなど、使い勝手の良さを重視しています。

 搭載されたエンジンは最高出力110馬力の1.5リッター直列4気筒DOHCで、駆動方式はFFとフルタイム4WDが用意されていました。

 2003年のマイナーチェンジでは、エリオ/エリオセダンともに125馬力を発揮する1.8リッターエンジン搭載車を追加ラインナップ。1.5リッター車は5ナンバー登録ですが、1.8リッターモデルはフェンダー部にモールが追加されたことで全幅が広がり、スズキ初の3ナンバー登録車になりました。

 スズキの意欲作だったエリオ/エリオセダンですがヒットしたとはいえず、2006年にはエリオが、2007年にはエリオセダンが生産を終了。実質的な後継車は「SX4」です。

※ ※ ※

 今回紹介した5台は「本当にマイナー車なのか?」という人もいると思いますが、実際に路上で走っている姿を見ることは稀です。

 比較的最近のクルマながら中古車でもほとんど流通していないため、現存数も極端に少ないと予想されます。

 どのモデルも特徴があり良い点もあるのですが、残念ながらヒットせず、いまでは覚えている人も少ないのではないでしょうか。

こんな記事も読まれています

【MotoGP】ワイルドカード参戦のダニ・ペドロサ、2年連続の母国戦参加は「予想外」KTMのスピード向上に今回も尽力へ
【MotoGP】ワイルドカード参戦のダニ・ペドロサ、2年連続の母国戦参加は「予想外」KTMのスピード向上に今回も尽力へ
motorsport.com 日本版
ホンダ、ヴェゼルを一部改良 意匠変更やHVにアウトドアテイストの新パッケージ
ホンダ、ヴェゼルを一部改良 意匠変更やHVにアウトドアテイストの新パッケージ
日刊自動車新聞
トーヨータイヤが“低電費”と耐摩耗性能を両立した小型EVトラック用リブタイヤ「ナノエナジー M151 EV」を発売
トーヨータイヤが“低電費”と耐摩耗性能を両立した小型EVトラック用リブタイヤ「ナノエナジー M151 EV」を発売
レスポンス
32年ぶりに改称「グッドライダーミーティング」から「ベーシックライディングレッスン(BRL)」へ
32年ぶりに改称「グッドライダーミーティング」から「ベーシックライディングレッスン(BRL)」へ
バイクのニュース
日産が新型「小さな高級車」発表! 全長4.3m級&上質内装を採用! 高級スニーカーから発想得た「キックス」とは
日産が新型「小さな高級車」発表! 全長4.3m級&上質内装を採用! 高級スニーカーから発想得た「キックス」とは
くるまのニュース
フェラーリF1、マイアミGPスペシャルカラーのアパレルコレクションを披露。ブルーのレーシングスーツもちら見せ
フェラーリF1、マイアミGPスペシャルカラーのアパレルコレクションを披露。ブルーのレーシングスーツもちら見せ
AUTOSPORT web
ポルシェも恐れたプジョーの存在!! 205GTIの1.6Lエンジンが気持ちいい! ファンの多さに納得のデキ
ポルシェも恐れたプジョーの存在!! 205GTIの1.6Lエンジンが気持ちいい! ファンの多さに納得のデキ
ベストカーWeb
懐かしのアメ車特集! シボレー「コルベット」に「カマロ」などオートモビルカウンシルに5台の米国車が登場しました
懐かしのアメ車特集! シボレー「コルベット」に「カマロ」などオートモビルカウンシルに5台の米国車が登場しました
Auto Messe Web
ハイブリッドシステムまで進化したぞっ! ホンダ・ヴェゼルのマイチェンを詳細リポート
ハイブリッドシステムまで進化したぞっ! ホンダ・ヴェゼルのマイチェンを詳細リポート
WEB CARTOP
軽自動車に使えない?「95馬力のバイク用660cc・3気筒エンジン」その特性から実現度を考えてみた
軽自動車に使えない?「95馬力のバイク用660cc・3気筒エンジン」その特性から実現度を考えてみた
モーサイ
開発責任者(当時)自らが「R35 GT-R」の内幕を語るプレミアム書籍、シリアルナンバー刻印入りでの発売に向けて受注開始!
開発責任者(当時)自らが「R35 GT-R」の内幕を語るプレミアム書籍、シリアルナンバー刻印入りでの発売に向けて受注開始!
LE VOLANT CARSMEET WEB
でっかい懐中電灯?いやいや【DEWALT】「18V XR LEDタワーライト」はタワー型の⾼照度エリアライト!  
でっかい懐中電灯?いやいや【DEWALT】「18V XR LEDタワーライト」はタワー型の⾼照度エリアライト!  
モーサイ
防水バッグに革命が! 柔らかくてコンパクトなのに中身が濡れない b/c「KAVA TY」【車に積みたいアウトドアアイテム】
防水バッグに革命が! 柔らかくてコンパクトなのに中身が濡れない b/c「KAVA TY」【車に積みたいアウトドアアイテム】
月刊自家用車WEB
三菱デボネア誕生60周年。知られざる命名のエピソード
三菱デボネア誕生60周年。知られざる命名のエピソード
driver@web
リカルドが明かす、角田裕毅躍進のキーポイント「ユウキは僕のドライビングとセットアップに寄せたはず」
リカルドが明かす、角田裕毅躍進のキーポイント「ユウキは僕のドライビングとセットアップに寄せたはず」
motorsport.com 日本版
【高速道路情報】ゴールデンウイーク期間の高速道路における渋滞予測について
【高速道路情報】ゴールデンウイーク期間の高速道路における渋滞予測について
Webモーターマガジン
※オージーケーカブト KAMUI-3 の新グラフィックモデル「KAMUI-3 RIDGE/カムイ・3 リッジ」が発売!
※オージーケーカブト KAMUI-3 の新グラフィックモデル「KAMUI-3 RIDGE/カムイ・3 リッジ」が発売!
バイクブロス
ブレンボ(Brembo)で続く持続可能な開発:再生可能エネルギー使用率75%を達成し、CO2排出量を削減
ブレンボ(Brembo)で続く持続可能な開発:再生可能エネルギー使用率75%を達成し、CO2排出量を削減
AutoBild Japan

みんなのコメント

21件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村