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【次期トヨタ86&スバルBRZ】新型、登場迫る BRZ現行は終了間近の情報 立ちはだかるハードルも

掲載 更新 44
【次期トヨタ86&スバルBRZ】新型、登場迫る BRZ現行は終了間近の情報 立ちはだかるハードルも

スバルBRZ終了、販売店に伝達済み

text:Yoichiro Watanabe(渡辺陽一郎)

【画像】水色に緑、オレンジに真紅 見慣れぬ色の86/BRZ/ロードスター【特別限定車8選】 全79枚

トヨタ86とスバルBRZの今後について、いろいろな情報が飛び交っている。

そこでスバルの販売店に今後の予定を尋ねた。

「スバルBRZは注文の終了が近いです。今現在の予定では、BRZの最終契約日は2020年7月20日で、納期は8月が最後でしょう」

「ただしメーカーの上限受注台数が既に決まっております。今後受注台数が伸びると、最終契約日が6月下旬とか7月上旬に早まる可能性もあります」

「現行型BRZが終了した後の情報は、何も聞いておりません。フルモデルチェンジか、マイナーチェンジか、今後BRZが存続するかもわかりません」という。

次はトヨタの販売店で86について尋ねた。

「トヨタ86は2020年3月に、特別仕様車のGTブラックエディションを86台の限定で発売しました」

「その後、スバルがBRZの生産を終える話は報道で知りましたが、86についてはメーカーから話を聞いておりません」とコメントした。

しかしメーカーは、次期モデルの開発を既に公表していた。

トヨタとスバルは、2019年9月に新たな業務資本提携に合意したと発表した。

業務提携の内容は「両社の強みを持ち寄り、最高に気持ちの良いAWDモデルを共同開発」「トヨタ86/スバルBRZの次期モデルを共同開発」という2つであった。

現行プラットフォーム 走行性能向上

明確に公表されているから、次期86&BRZの開発が進んでいることは間違いない。

次期型の内容は不明だが、プラットフォームは現行型のタイプに改良を加えて使うだろう。

86とBRZの発売は2012年だから、今では8年を経過するが、後輪駆動のプラットフォームはこの2車種の専用だ。

前輪駆動ベースの車種なら、インプレッサ/XV/フォレスターという具合に幅広い車種で償却を進められるが、販売台数の極端に少ないスポーツカーの86とBRZでは難しい。

長期間にわたって生産を続ける。

そのためにホイールベース(前輪と後輪の間隔)も2570mmで現行型と共通化され、サスペンションも前輪がストラット、後輪はダブルウイッシュボーンの4輪独立式を受け継ぐ。

ちなみに86とBRZは、水平対向エンジンを前後輪の重量配分が拮抗する位置に搭載したから、構造的に4WDは成立しない。従って駆動方式は後輪駆動の2WDのみだ。

プラットフォームが従来型と同じだから、エンジンも水平対向4気筒を搭載するが、排気量は拡大する可能性もある。

クルマの性格とエンジンルームの配置を考慮すると、ターボの装着は難しく(アフターパーツでは用意されるが)、パワーアップするなら排気量の拡大になるだろう。

安全装備&運転支援 アイサイト採用

次期型トヨタ86&スバルBRZの装備で注目されるのは、安全面と運転支援機能だ。

現行型はスバル製なのにアイサイトが採用されていない。

理由を開発者に尋ねてみた。

「フロントウインドウの角度と、カメラセンサーを装着できる高さ(地上高)のバランスからアイサイトの装着は難しいのです」という返答をされた。

しかし今日のクルマでは、カテゴリーを問わず、衝突被害軽減ブレーキの装着が常識になっている。

また86&BRZは、スポーツカーとあって長距離を移動することも考えられるので、車間距離を自動制御できるクルーズコントロールなどの運転支援機能も欲しい。

ちなみにマツダ・ロードスターは、車間距離を自動制御できるクルーズコントロールは採用していないが、80km/hを上限に作動する歩行者検知の可能な衝突被害軽減ブレーキ、後方の並走車両などを検知して知らせる機能は採用している。

86&BRZでこれらの安全装備を選べないのは、今日のクルマとしては不満だから、次期型ではアイサイトを採用するだろう。

86とBRZで困るのは、今後のスケジュールが、それぞれの販売店に説明されていないことではないだろうか?

販売店に今後の情報が伝わらない問題

86とBRZで困るのは、今後のスケジュールが販売店に説明されていないことだ。

一般的にメーカーは、将来的な新型車の投入スケジュールを明らかにしないが、その目的は主に現行型の買い控えを防ぐことにある。

次期型の登場が伝えられると、ユーザーはそれを待つから、現行型が売れなくなってしまう。そこで将来の発売スケジュールは伏せておく。

しかしBRZは、販売店で受注終了が間近なことを顧客に説明している。2019年9月のメーカー報道発表資料を見れば、前述の通り次期86&BRZの共同開発も明記されている。

さらにいえば、86とBRZは、買い控えが問題になるほど売れていない。

これらの事情を考えると、発売スケジュールは、早い段階で公表した方が得策だ。そうしないとユーザーは購入スケジュールを立てられず、「そろそろ日本車も卒業かなぁ」などと考えてBMW 3シリーズを買ってしまうかも知れない。

実車を見られない状態で、受注を開始するのは良心的とはいえないが、販売店に「いつ頃、どうなるのか」は伝えておきたい。

そうすれば顧客から尋ねられた時、「メーカーから情報が降りてこないんですよねぇ」と言い訳する必要もなく、メンツも立つ。

今のスポーツカー市場はきわめて小さい。ユーザー/販売会社/メーカーが互いに連携しないと盛り上がらない。

少なくともスポーツカーのユーザーを諦めさせたり、ほかのカテゴリーに乗り替えてしまうような対応をすべきではない。

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みんなのコメント

44件
  • >パワーアップするなら排気量の拡大になるだろう。
    軽くてコンパクトなFRクーペ、それで良いと思うんだけどな(;'∀')
  • まあ貶すような車ではない、実際スポーツカーとしては絶対台数が多くすれ違う台数もダントツで多い、それだけ売れている手が出る車という事。
    FRの庶民(笑)が新車で買えるスポーツカーは、これとロードスターくらいしかないのだから。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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