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87馬力アップの707馬力! ノビテックが手掛けたマクラーレン「GT」の実力はいかに

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87馬力アップの707馬力! ノビテックが手掛けたマクラーレン「GT」の実力はいかに

■ノビテックが挑戦するミッドシップのグランド・ツーリングカーの世界

 ドイツのチューニング・メーカー、ノビテックから、マクラーレン「GT」をベースとした新作が公開された。

【画像】上品に仕立てたノビテック・マクラーレン「GT」のディテールはどうなっている?(12枚)

●まずはエアロダイナミクスのリニューアル

 ノビテックといえば、グループ内に、フェラーリをチューニング&ドレスアップする「ノビテック・ロッソ」、ランボルギーニやマクラーレンに対応する「ノビテック・トラド」、さらにマセラティ・ブランドの「ノビテック・トライデント」などの部門を擁している。ほかにはロールスロイスやテスラなど、ベースモデルの幅広さと総合チューナーとしての規模は、ドイツでも最大級のものになりつつある。

 ノビテックが手掛けたマクラーレンGTは、それまでのグランド・ツーリングカーが採用していたフロントにエンジンをマウントしておらず、V型8気筒ツインターボエンジンをリアミッドシップに搭載している。

 それでいて、ふたつのトランクとコックピット内により大きなスペースを確保しており、優れたパフォーマンスを保証する軽量構造等々によって、新たなグランドツーリング・カーの世界を定義したクルマである。ノビテックははたして、それをどう調理するというのか。

 ノビテックがまずおこなったのは、ボディのエアロダイナミクスをさらに向上させるためのリニューアルだ。

 より美しく、そしてよりスリリングなボディデザインを実現するために、デザイナーとエンジニアはいくつもの案を描き、そして実際に風洞実験によってその効果を証明した。

 新たにデザインされたエアロパーツは、もちろんすべてが軽量なカーボン製で、フロントのリップスポイラー、サイドパネル、サイドエアインテーク、リアスポイラー・リップ等々のアイテムで構成されている。

■見た目以上に劇的にパワーアップしたノビテック「GT」

 ホイールは、アメリカのVossen(ヴォッセン)社と共同で開発され鍛造アルミニウム製で、フロントに20インチ、リアには21インチ径をセット。サスペンションはノビテック独自のスポーツ・スプリングによって、車高を約25mmダウンさせることが可能となっている。

 タイヤはフロントが245/30ZR20、リアが325/25ZR21の設定だ。

●87psアップした最高出力

 リアミッドに搭載される4リッターV型8気筒ツインターボエンジンには、3つのチューニングキットが用意された。

 このチューニングのセンターピースとなっているチューニングキットは、燃料噴射と点火を新しいマッピングで制御する、いわゆるコンピューターチューニングである。

 エントリー的な「ノビテックN-TRONIC」ですら、672ps/7500rpm、688Nm/6200rpmまで高められている。ノーマルのマクラーレンGTが、最高出力620ps、最大トルク630Nmなので、いかにパワーアップしているかが分かるだろう。

 さらに、同時にブースト圧の制御、レース用の高性能排気システムを備えることで、もっとも高性能な仕様では、最高出力707ps、最大トルク714Nmを発揮することが可能となった。

 ノビテックが手を加えたマクラレンGTの0-100km/h加速は、3秒ジャスト(ノーマル3.2秒)。そして最高速は、333km/h(ノーマル326km/h)というパフォーマンスを誇る。

 はたしてGTにそこまでの性能を求める人がいるのかどうかは別として、いざとなれば引き出すことが可能な性能であることは、カスタマーには大きな安心材料となるのは確かだろう。

 インテリアのフィニッシュも、カスタマーの希望どおりに仕上げることができる。

 特にアルカンターラやオールレザーのインテリアは、ノビテックもそれを強く推奨している。GTとしてキャビンは、長時間を快適に過ごさなければならない場であるから、ここにもカスタマーの個性は強く表れることになるのだろう。

 ノビテックの新しいGTプログラムは、ノビテック・トライデントでこれまで続けてきたマセラティ車でのグランド・ツーリングカーのチューニング経験が、マクラーレンGTにおいても、大いに役立っているに違いない。

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みんなのコメント

3件
  • フロントはフェラーリ
    リアはランボルギーニ
  • これくらい落ち着いた外装なら恥ずかしくないね。

    これのオープンモデルがあったらほしい。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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