日本国内の車いす、車いす移動車、路線バス製造関係メーカー13社により設立された「車椅子簡易固定標準化コンソーシアム」は、本年4月に車いす簡易固定システムの概要を定めた「車椅子簡易固定システムガイドライン」を制定。その動向が注目されるなか、今回のH.C.R.では、スズキがスペーシアをベースとした車椅子簡易固定装置装着車を出品した。
コンソーシアムが目指すのは、車いすの簡易固定。車いすメーカーは、車いすの固定に必要なアンカーバーを装着。一方、自動車メーカーは車両側にアンカーバーを固定するフックを設けることで、車いすの固定を規格化するというもの。
今回のスペーシア車椅子簡易固定装置はまだ開発途中のものだが、車いすにまつわる作業時間の短縮も期待でき、なおかつ中腰で行う介助者の車椅子固定操作姿勢を改善することにも役立っている。車いすを通常どおりウインチで引っ張り(ウインチ能力は従来どおり)、フックの場所でカチッと止まったら、その後の作業は必要なしという手間要らず。車いすを降車させるときは、フックのロックを解除して、これまた通常どおりウインチでゆっくりと車いすを降ろしていくという流れとなる。ちなみに、スズキではこの装備を今後発売される車いす移動車へ設定することを検討しており、多くの人に使ってもらえるようにしたいという思いがあるという。
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また、当日はこのスペーシアを題材としたコンソーシアムの課題共有会も実施され、コンソーシアムに参画しているメーカー担当者とスペーシア開発陣の意見交換が活発に行われた。車椅子簡易固定標準化コンソーシアム事務局の太田さんは「各社とも、簡易固定の実用化に向けて積極的に開発を続けられていて、本日、参加社のみなさまが新しい開発品を確認できる課題共有会を実施することができました。来年度は介護施設で実際に運用していただいて効果を測定する実証実験も行う予定で、ますますの普及、浸透に力を入れていければと思っています」と語っている。
今後もコンソーシアム活動の進捗をレポートできればと思う。
車いすを簡易固定できる機器が規格化できれば、そのメリットは計り知れない。同じ車いすで違う車両に乗ることはもちろん、バスやタクシー、船や飛行機など、公共交通機関を利用する際も、車いすユーザーはストレスなく移動することができる。今回トヨタブースでは、バスをイメージした展示を実施。これまでバスでは、固定操作の不安や、それに伴う運行遅れ、ほかの利用者からの冷たい視線などの問題があげられており、それらを大きく改善できる可能性を秘めている。写真の車いすは、日進医療器のもので、市販前提のアンカーバー装着仕様だ。コンソーシアムが制定する規定に基づいて装備されたアンカーバー。これを車両側のフックがしっかりと固定させる。こちらの車いすは、スズキ社で使用しているテスト用。【H.C.R. 2023 レポート 番外編】「スズキ スペーシア(参考出品車)」で確認! 便利な車いすの簡易固定はBelieve - ビリーヴ ジャパンで公開された投稿です。
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