ライディングジャケットとアンダーウエアの間に空間を作ることで、夏場のツーリングをサポートするクシタニの製品を紹介!
文:太田安治/モデル:木川田ステラ、小野塚雅人/写真:柴田直行、松川 忍
立体メッシュ構造が生むスッカスカの通気性
通気性に優れたナイロンメッシュ生地は90年代からライディングウエアに使われはじめ、涼しさと乾きやすさで夏場の快適性が劇的に向上。今やライディングウエアには欠かせない素材となっている。
しかしどれほど通気性の高いメッシュ素材を採用していても、プロテクター部分の風は抜けない。ライディングジャケットは肩、肘、背中にプロテクターを装備した製品が増えているが、ジャケットを脱ぐとプロテクターと接していた部分だけ、下に着たTシャツが汗で濡れていることがある。つくづく夏物の快適性と保護性能の両立は難しいと思う。
そこで注目したのがクシタニのメッシュベスト。もともとは暑い時期でもレザージャケットを快適に着るために開発された製品で、ポリエステル素材を3D(立体)メッシュ構造とした生地が特徴。通常のライディングジャケットは走行時の前傾姿勢や風圧によってジャケットと体がほぼ密着した状態になるが、3Dメッシュ生地は約4mmの厚さがあるので密着することがなく、高い通風性を維持できる。
レザージャケットの下に着ることで夏場の快適性が高まるのは当然だが、メッシュジャケットと組み合わせればさらに涼しさが増し、チェスト(胸部)プロテクターを付けたときの暑苦しさも大幅に軽減してくれる。見た目以上の効果に驚くはずだ。
テスター太田安治の欲張りリクエスト
機能的には文句なし。ライダーの動きも妨げないし、重量も330g(Lサイズ実測)と軽く、着心地もいい。3Dメッシュ生地の密度、厚み、硬さを変えることで、さらに通気性を高めたバージョンも作れそう。
文:太田安治/モデル:木川田ステラ、小野塚雅人/写真:柴田直行、松川 忍
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