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【PHEV初導入】新型ジープ・グランドチェロキー 2列シート仕様、北米発表  今年後半発売予定

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【PHEV初導入】新型ジープ・グランドチェロキー 2列シート仕様、北米発表  今年後半発売予定

PHEVは2.0L直4に電気モーターx2

執筆:Takuya Hayashi(林 汰久也)

【画像】悪路もいけちゃう高級SUV【新型グランドチェロキーを現行モデルと写真で比較】 全80枚

第5世代となる新型ジープ・グランドチェロキーが発表された。新しいデザインとパワートレイン、最新の車載システムを搭載し、快適性とオフロード走破性を向上させている。

ジープによると、グランドチェロキーは全世界で700万台以上を売り上げているという。今回のモデルチェンジにおける最も大きな変化の1つは、PHEV(プラグイン・ハイブリッド)が初めて導入されたことだ。

PHEVのグランドチェロキー4xeは、ターボチャージャー付きの2.0L直列4気筒ガソリンエンジンと2基の電気モーター、8速ATを搭載し、380psと65kg-mのトルクを発揮。400Vの17kWhバッテリーにより約40kmのEV走行が可能だという。

3つの走行モード(ハイブリッド、エレクトリック、eセーブ)を備え、通勤や長距離走行などさまざまなシチュエーションに対応。車内のタッチスクリーンには電力の流れや回生ブレーキの効き具合を表示するほか、電気料金を抑えるために充電時間を設定することもできる。

高電圧の電子機器はすべて密閉され、防水加工が施されているため、最大61cmの水深に耐えられるとのことだ。

ジープのクリスチャン・ムニエCEOは次のように述べている。

「ジープ・グランドチェロキーは当社のグローバル・フラッグシップであり、ジープブランドをプレミアムな洗練性、革新的なテクノロジー、先進的な4×4システム、電動化の新しい時代へと導いていきます」

「オンロードでのダイナミクスと4×4、4xeのパフォーマンスを完璧にバランスさせた全く新しいジープ・グランドチェロキーは、これまでで最も技術的に進歩した、ラグジュアリーなグランドチェロキーです」

オフロード性能にも妥協なし

新型グランドチェロキーでは、オンロードでの快適性だけでなく、ジープならではのオフロード性能も重視して設計されている。

クォドラ・トラックI、クォドラ・トラックII、電子制御式LSD付きクォドラ・トラックIIという3つの4×4システムを用意。それぞれアクティブ・トランスファーケースが装備されており、悪路では最もグリップ力のあるタイヤにトルクを送ることでトラクションを向上させる。

また、ジープ独自のクォドラ・リフトと呼ばれるエアサスペンションを採用し、28.7cmの最低地上高(5段階に調整可能)と水深61cmの耐水性を実現している。サスペンションはセミアダプティブ・ダンピングにより、路面状況に応じてセッティングを自動的に調整し、快適性や安定性の向上に図っている。

街中などでは後輪のみで走行し、燃費を改善。4輪駆動が必要と判断されると、自動的にフロントアクスルも駆動して4輪駆動へ切り替わる。

3列シートのグランドチェロキーLも

パワートレインは、PHEV以外では3.6L V6エンジンと5.7L V8エンジンを用意。前者は最高出力297psと最大トルク35kg-m、後者は最高出力362psと最大トルク53kg-mを発生する。各エンジンには8速ATが組み合わされる。

プラットフォームは全面的に刷新され、4xeの電動パワートレインに対応した。2種類のホイールベースが用意され、2列シートの標準モデルと3列シートのグランドチェロキーLを選択できる。

グランドチェロキーLでは、ホイールベースが標準の2964mmに対し3090mmと、130mm近く延長されている。全長は5204mm(標準は4910mm)となっており、全幅は変わらない。ジープによると、2列シートの標準モデルは4xeの電動化により室内空間が犠牲にならないよう、パッケージングが最適化されているという。

グレードは、「ラレード」、「アルティチュード」、「リミテッド」、「オーバーランド」、「トレイルホーク」、「サミット」、「サミット・リザーブ」の7種類を展開。全モデルに3.6L V6エンジンが標準搭載され、オーバーランド、トレイルホーク、サミット、サミット・リザーブでは5.7L V8を選択できる。

2.0L直4ハイブリッドの4xeは、リミテッド、トレイルホーク、オーバーランド、サミット、サミット・リザーブに設定されている。

空力性能を高めたエクステリア

デザインは、グランドチェロキーらしさを残しつつ現代的にブラッシュアップしている。空力効率を高めるため、ルーフをやや寝かせた形状になっている点が特徴だ。また、ベルトラインが低くなったことで窓が広くなり、視認性を高めるとともに室内が明るくなったという。

ジープのアイコンである7スロットグリルは大型化し、存在感を強調。可動式クリルシャッター、エアカーテン、スポイラーなど空力性能を高めるパーツが多く採用されている。

インテリアでは、最大3つの10.1インチデジタルディスプレイ(助手席専用ディスプレイを含む)、10インチのヘッドアップ・ディスプレイ、ワイヤレス・スマートフォン充電パッドなどを装備。アップル・カープレイおよびアンドロイド・オート対応の車載システム「U-connect」の最新バージョンを搭載している。

安全面では、アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)、アダプティブ・レーン・マネジメント、自転車検知機能付き衝突警告システム、緊急自動ブレーキ、ブラインドスポットモニターなどを標準装備している。オプションでナイトビジョンカメラや居眠り運転検知システムなどを追加可能だ。

新型ジープ・グランドチェロキーは、2021年第4四半期に北米で発売される予定。PHEVのグランドチェロキー4xeは、2022年初頭に北米で、同年後半に他の市場でも発売される予定だ。記事執筆時点では、日本仕様に関する発表は確認されていない。

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