現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > モンツァでは「昨年以上にマシンの弱点が露呈した」とレッドブルF1代表。選手権争いへのプレッシャーも認める

ここから本文です

モンツァでは「昨年以上にマシンの弱点が露呈した」とレッドブルF1代表。選手権争いへのプレッシャーも認める

掲載 2
モンツァでは「昨年以上にマシンの弱点が露呈した」とレッドブルF1代表。選手権争いへのプレッシャーも認める

 レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、F1第16戦イタリアGPについて、モンツァ・サーキットでは昨年以上にマシンの欠点が露呈し、問題が浮き彫りになったと振り返った。

 2022年初頭に新しいテクニカルレギュレーションが施行されて以来、モンツァはレッドブルにとって最も競争力の低い週末となった。RB20はフィールドで4番目のマシンだったことは明らかで、マックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスは、メルセデスとさえ現実的なバトルをすることはなかった。最初のコーナーで、ジョージ・ラッセル(メルセデス)がオスカー・ピアストリ(マクラーレン)とのインシデントでかなりのタイムを失ったため、フェルスタッペンはかろうじて1.7秒差で彼より先にフィニッシュすることができたが、この同じマシンが今シーズンの序盤を支配していたことを考えると、モンツァでのレッドブルのペースがひどく期待外れだったことは否定できない。

レッドブル&HRC密着:最新フロアを搭載もライバルに敵わず“モンスター”に苦労。戦略では自ら逆転の可能性を絶つ

 たとえドライバーズランキングで62ポイントのリードを保っているとしても、両タイトルを獲得できる現実的なチャンスはないと考えているとフェルスタッペンが語った数分後、チーム代表のクリスチャン・ホーナーも「今日のペースでは、両チャンピオンシップがプレッシャーにさらされることは間違いない」と認めた。

「状況を早急に好転させなければならない。このコースでは、昨年と比べてマシンの欠陥が露呈したと思うし、今週末に浮き彫りになった非常に明確な問題があると思う。我々は問題に対処し、解決しなければならないことを認識している。そうしないと、我々自身に大きなプレッシャーがかかることになる」

 RB20の弱点を露呈させたモンツァの要件は何だったのかと問われたホーナーは、「他のコースでは、ダウンフォースを増やすとバランスの問題の一部が隠れてしまう。バランスが崩れていてうまく機能していないのがわかるだろう」と説明した。モンツァのロングストレートでは、「そのような状況に陥るとすぐにタイヤに負担がかかり、補正しなければならなくなり、バランスを調整しなければならず、ひとつの問題を解決しても別の問題が生じて悪循環に陥ってしまう」という。

 フリー走行3回目が行われるなか、レッドブルのメカニックたちが、バランスの問題を解決しようと車体のバラストを動かしているのが見られたが、これは非常に異例の手順であり、マシンのセットアップについてチームにいかに迷いがあったかが浮き彫りにされた。ホーナーはRB20にメカニカルな問題があることを認めた。

「それはしばらく前からあった。実際にデータを調べてみると、今年の初めには特性に問題があったと思う。他のチームは明らかに進歩していたが、我々の方ではパッケージをより強くプッシュするにつれて、問題が露呈した。データを遡ってみても、昨年はオースティンなどで、この現象が見られ始めたレースがいくつかあった。これは我々が対処しなければならない特性だと認識しており、ファクトリーではそうすることに全力を注いでいる」

 ホーナーはまた、直近のライバルがすべてモンツァ仕様のパッケージに投資していたなかで、今週末はモンツァ仕様のウイングを作らない決定を下したことについても対処を問われたが、彼はそれが主な問題ではないと説明した。

「それはむしろバランスの問題だ。100%バランスの問題だと思う。フロントとリヤのつながりがないので、マックスはコーナーに進入する際に望むようにリヤに頼ることができない。その結果、アンダーステアが発生してしまう。これは非常に微妙な差だ。予選を見てみると、バランスの取れた磨り減ったタイヤではベストタイムに匹敵する19.6秒を記録できたのに、新品タイヤ2セットを履くと、バランスが完全に崩れ、0.4秒半も遅くなってしまった」

関連タグ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

メルセデスAMG本社へはドイツ版新幹線「ICE」の1等車で! 優雅な旅を堪能できるかと思いきや、元気なオバサマたちに邪魔をされ…【みどり独乙通信】
メルセデスAMG本社へはドイツ版新幹線「ICE」の1等車で! 優雅な旅を堪能できるかと思いきや、元気なオバサマたちに邪魔をされ…【みどり独乙通信】
Auto Messe Web
ホンダ「0シリーズ」SUVが来月初公開へ 米CES 2025でプロトタイプ2車種を出展
ホンダ「0シリーズ」SUVが来月初公開へ 米CES 2025でプロトタイプ2車種を出展
AUTOCAR JAPAN
大人好みに進化したアウトランダーPHEV【九島辰也】
大人好みに進化したアウトランダーPHEV【九島辰也】
グーネット
“トヨタのなかでトップレベルで戦えるドライバー”平川亮のF1テストは「コースをはみ出すことすらなかった」と中嶋TGR-E副会長が評価
“トヨタのなかでトップレベルで戦えるドライバー”平川亮のF1テストは「コースをはみ出すことすらなかった」と中嶋TGR-E副会長が評価
AUTOSPORT web
2025年始動、世界初の水素燃料ワンメイク競技『エクストリームH』がFIAのワールドカップ格式を取得へ
2025年始動、世界初の水素燃料ワンメイク競技『エクストリームH』がFIAのワールドカップ格式を取得へ
AUTOSPORT web
【ドイツ】プリウス顔な新型「ハイパークーペ」がスゴイ! 5リッター「V8」搭載のナラン・オートモーティブの新モデルとは
【ドイツ】プリウス顔な新型「ハイパークーペ」がスゴイ! 5リッター「V8」搭載のナラン・オートモーティブの新モデルとは
くるまのニュース
上海汽車傘下のMG、「半固体電池」搭載EVを2025年発売 コスパ強調
上海汽車傘下のMG、「半固体電池」搭載EVを2025年発売 コスパ強調
AUTOCAR JAPAN
国産最高級ミニバン『アルファード』『ヴェルファイア』に初のPHEVが登場。1065万円から
国産最高級ミニバン『アルファード』『ヴェルファイア』に初のPHEVが登場。1065万円から
AUTOSPORT web
新SUV時代に挑むトヨタ、ミツビシ、シボレーの全15チームに対し異例の“ドラフト制”で布陣が確定/SCB
新SUV時代に挑むトヨタ、ミツビシ、シボレーの全15チームに対し異例の“ドラフト制”で布陣が確定/SCB
AUTOSPORT web
日本の道路事情にピッタンコ!? 旧型「ミニ」生産終了から四半世紀 なぜ高値安定なのか?
日本の道路事情にピッタンコ!? 旧型「ミニ」生産終了から四半世紀 なぜ高値安定なのか?
乗りものニュース
【メキシコ】日産の新型「キックス」が人気スギ!? 8年ぶり全面刷新で“大胆顔”に!全長4.3m級ボディ&「クラス超え上質内装」の「小さな高級車」が売れてる
【メキシコ】日産の新型「キックス」が人気スギ!? 8年ぶり全面刷新で“大胆顔”に!全長4.3m級ボディ&「クラス超え上質内装」の「小さな高級車」が売れてる
くるまのニュース
ホンダが大型スクーターの「X-ADV」をアップデート! 新型ヘッドライトや先進装備の採用で「カッコよさ&快適性」が大幅アップ
ホンダが大型スクーターの「X-ADV」をアップデート! 新型ヘッドライトや先進装備の採用で「カッコよさ&快適性」が大幅アップ
VAGUE
輪留めは物理的なブレーキであると共に気もちのブレーキとしても重要! 輪留めがプロドライバーの意識を高めていた
輪留めは物理的なブレーキであると共に気もちのブレーキとしても重要! 輪留めがプロドライバーの意識を高めていた
WEB CARTOP
グーマガ 今週のダイジェスト【12/14~12/20】池田直渡氏、吼える!
グーマガ 今週のダイジェスト【12/14~12/20】池田直渡氏、吼える!
グーネット
[DSP大全]「イコライザー」をプロ並みに使いこなすスペシャル・テクを紹介!
[DSP大全]「イコライザー」をプロ並みに使いこなすスペシャル・テクを紹介!
レスポンス
ホンダウエルカムプラザ青山が本社ビル建て替えのため2025年3月31日で休館。最後のイベントを開催へ
ホンダウエルカムプラザ青山が本社ビル建て替えのため2025年3月31日で休館。最後のイベントを開催へ
AUTOSPORT web
F1タイヤの34%が未使用で”ムダ”に。ピレリのデータから浮き彫りになる対策の必要性
F1タイヤの34%が未使用で”ムダ”に。ピレリのデータから浮き彫りになる対策の必要性
motorsport.com 日本版
どうして隣の車にビタ付きで走るの…? 謎の「トナラー運転」の行動心理を交通心理士がズバリ解説
どうして隣の車にビタ付きで走るの…? 謎の「トナラー運転」の行動心理を交通心理士がズバリ解説
乗りものニュース

みんなのコメント

2件
  • msr********
    他人事みたいな意見を述べるのは如何なものかと。対処出来る人達を皆追い出したり引き止められなかたのは、貴方が原因ですよ。
  • ale********
    チームの弱点もなんとかしないと
    ホーナーさんはもういらない
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村