世界一のEVメーカー BYDとは
BYDジャパンは、日本導入モデルの第2弾として、コンパクトEVの「ドルフィン(DOLPHIN)」を発表した。
【画像】ディスプレイが回転! BYDドルフィンの細部【2グレードを比較】 全24枚
AUTOCAR JAPANの読者なら「BYD」というブランドについてはご存知だろうが、簡単におさらいしておこう。1995年にバッテリーメーカーとして創業したBYD社は、現在、ITエレクトロニクス、自動車、新エネルギー、都市モビリティといった4つの分野で事業を展開している。
中でも自動車においては、バッテリーメーカーとして創業して培った技術力を強みとして、バッテリーはもちろん、モーターやコントローラーなどの電動車のコアとなる技術を自社開発・製造。中国では9年連続で電気自動車販売台数第1位となり、2022年は約180万台に上り、テスラを抜いて世界一のEVメーカーになった。
日本市場においては、昨夏に日本導入を発表し、日本仕様の第1弾としてコンパクトSUVの「ATTO 3(アットスリー)」を2023年1月から販売開始。そして第2弾として、このドルフィンが発表され、第3弾としてフラッグシップとなるセダン型EVの「シール(SEAL)」も2023年下半期には導入が予定されている。
では、BYDが日本導入する第2弾のコンパクトEV、「ドルフィン」の概要を紹介していこう。
全長4.3m 3ナンバーサイズに
ドルフィンの外寸は、全長4290×全幅1770×全高1550mm。
ホイールベースは2700mm。全幅こそ1.7mを超えるので日本では3ナンバー登録となるが、全長はトヨタのヤリス・クロスより少し長いくらいのサイズ。
全高は1550mmにおさえられているから、都会のタワーパーキングなどでも問題なく駐車できるだろう。なお、この1550mmという全高は日本仕様のためにカスタマイズされた数値で、他市場向けは1570mmとなっている。
ドルフィンという車名は、英語の「イルカ(DOLPHIN)」が語源であり、その名が示すように海洋生物であるイルカの美しさから着想を得た、オーシャンエステティック デザインを採用。分かりやすくいえば、そのスタイリングは海を自由に泳ぐイルカを表現している。
ボディライン全体は、イルカが泳ぐ姿を彷彿とさせる、丸みを帯びた美しい外観とした。イルカの目のような、つぶらながら前方をくまなく照らせるLEDヘッドランプ。イルカの口元をイメージさせる可愛らしい造形のフロントバンパー開口部。ダブルウエストラインのサイドビュー。
そしてボディカラーも海洋美あふれるフレッシュなバリエーションを設定するなど、人懐っこさと愛らしさにあふれるエクステリアとなっている。
90度回転する大型ディスプレイ
可愛らしいイメージの強いドルフィンのエクステリアだが、インテリアは意外とスポーティなイメージでまとめられている。
インパネは、イルカが泳ぐオーシャンを彷彿とさせる、立体的で波のようなデザインだ。イルカのヒレを彷彿とさせるような、遊び心のあるデザインも見られる。
ビーガンレザー製のステアリングホイールは円形の下側をカットしたタイプで、ドライビング中に操作しやすい形状に。ウインカーのレバーは日本向けに右側に変更されている。
ステアリングホイールの奥には5インチのTFT液晶マルチメーターが備わる。
そしてダッシュボード中央には、12.8インチのマルチメディア用タッチスクリーンを装備。これは既に日本に導入されているATTO 3のものと同様に90度回転して、タテでもヨコでも使える優れものだ。
ヘッドレスト一体型のスポーティなシートは、ステアリングホイール同様にビーガンレザーを採用しており、運転席は6ウエイ、助手席は4ウエイの電動アジャスト。どちらもヒーターを内蔵した。
ラゲッジスペースはリアシート使用時で440Lと、このクラスとしては十分な広さがあり、ラゲッジフロアは高さを2段階に変えることができ、リアシートバックを倒したときにフラットにすることも可能だ。
2種の違い 航続距離最大476km
日本仕様は、標準モデルの「ドルフィン」と、航続可能距離を伸ばした「ドルフィン・ロングレンジ」の2グレードが設定される。両車の違いは、モーターの出力と駆動用バッテリーの容量だ。
いずれもフロントにモーターを搭載して前輪を駆動するFWDだが、ドルフィンは最高出力70kW(95ps)/3714-14000rpm、最大トルク180Nm(18.4kgm)/0-3714rpmを発生。ドルフィン・ロングレンジは150kW(204ps)/5000-9000rpmと310Nm(31.6kgm)/0-4433rpmと、パワースペックはかなり異なる。
駆動用のリチウムイオンバッテリーは、BYD独自のブレードバッテリーだが、総電力量はドルフィンが44.9kWh、ロングレンジが58.56kWhとなっている。
一充電の走行可能距離は、ドルフィンが400km、ロングレンジが476kmだ。ちなみに車両重量は、ドルフィンが1520kg、ロングレンジが1680kg。
プラットフォームをはじめ基本的なメカニズムは両車とも共通だが、リアサスペンション形式はドルフィンがトーションビーム、ロングレンジがマルチリンクと差別化されている。
充電方式は、交流の普通充電とCHAdeMOの急速充電の両方に対応。また、V2H(ビークル to ホーム)やV2L(ビークル to ロード)といった外部給電機能にも対応(AC充電口はオプション)しており、災害時など万一の時の非常用電源としても使用可能だ。
価格/装備について
コンパクト電気自動車のドルフィンだが、安全&快適装備は、クラスを超えたレベルで充実している。
安全装備では、ステアリングホイールやペダルの操作などからドライバーの疲労度を検知するドライバー注意喚起機能(DAW)、車内のミリ波レーダーが車内に生態が残っているか検知する幼児置き去り検知(CPD)、急なアクセル操作や前後に障害物があるときにアクセル操作を制御するペダル踏み間違い時加速抑制装置(AMAP)を搭載。
また、進路を横切る車両との衝突回避を促すフロントクロストラフィックアラート(FCTA)/フロントクロストラフィックブレーキ(FCTB)など、アクティブセーフティを充実させた。
快適装備も、オートエアコン、PM2.5高性能フィルター、電動フォールディング・ドアミラー(デフロスター内蔵)、スマホ・ワイヤレス充電(ロングレンジのみ)、キーレスエントリー&キーレススタート、12.8インチ・タッチスクリーン(電動回転式)、FM/AMラジオ、GPSナビゲーションなど、十分以上のレベルにある。
また、ATTO 3と同様に日本語音声認識機能も搭載しており、「ハイ、BYD!」と声をかけるとさまざまな操作を指示することができるのも便利な機能だ。
BYDドルフィンの日本価格は下記のとおりとなっている。
ドルフィン:363万円
ドルフィン・ロングレンジ:407万円
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