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復活した「三菱ラリーアート」が嬉しい総合優勝! 過酷な1500kmで戦った6日間の結果は?【AXCR2022】

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復活した「三菱ラリーアート」が嬉しい総合優勝! 過酷な1500kmで戦った6日間の結果は?【AXCR2022】

日本人最上位はTakuma-gpの2台、3-4位入賞!

 3年ぶりの開催となったアジアクロスカントリーラリー(AXCR)2022は、予定のスケジュールをこなし、そのステージをカンボジアに移しての最終日を迎えた。設定された最後のSSを各車が走り切り、今回復活した三菱ラリーアートのトライトン105号車Chayapon Yotha/Peerapong SOMBUTWONG組が、その総合優勝を飾った。

5日目終了で三菱「トライトン」がトップを維持! 全車、最後のSSが待つカンボジアへ入国【AXCR2022】

最終日はカンボジアを激走

 2022年11月21日(月)から6日間の日程で開催されたAXCRは、11月26日(土)にその最終日を迎えた。前日のSS (スペシャルステージ)5終了後、全チームが、タイ・ブリーラムからカンボジア・シエムリアップへ移動。最終日はこのシエムリアップ周辺に設定されたSSを走り切り、アンコール・ワットでゴールを迎えた。当初予定されていた総移動距離は約1700kmの設定は変更もあり、最終的には約1500kmほどとなった。

 この最終SSとなるSS6は、穴ぼこだらけの硬い路面と、日々のスコールで水はけの悪い箇所の路面はグチャグチャというカンボジアらしい路面を走破する47.83km。ステージ後半のディープマッドセクションがあり、後半出走車両でスタックするマシンが続出するという、このラリーレイドならではの光景も見られた。

 手負いのマシンながら、この最終日はマージンを見つつもプッシュ、SSトップタイムを狙っていった#116 FORTUNER GEOLANDAR takuma-gp(塙 郁夫/染宮弘和組)が見事トップタイムとなる40分56秒でこのSSを終えた。これまでこのAXCRの参戦を裏方として支え、自身の参戦としては3回目となった塙選手に話を伺った。

「コロナの影響もあって、コースのバリエーションも少なく、順位の変動が少なく、タイム差が僅差で、こういうのが大好きな僕としてはありがたいレースでした。今までドライバーがいくら頑張ってもミスコースやスタックで台無しじゃんってことも多かった。それを楽しみという人もいるのは重々承知の上で、今年は楽しめた」

2位と5分47秒差で三菱が総合優勝に

 この最終SSのタイムを反映させた総合結果は、2日目から総合トップに立っている#105 TEAM MITSUBISHI RALLIART(Chayaphol Yotha/Peerapong SOMBUTWONG)が、8時間22分42秒のタイムで優勝となった。

 このAXCR2022で三菱ラリーアートが復活参戦したが、ここで見事に復活デビューウインを果たすこととなった。チーム監督としてこの大会に帯同した増岡 浩氏に今回のAXCR2022を振り返ってもらった。

「今までやってきたクルマづくり、そしてチーム運営の経験がうまく活かされて結果につながったと思う。この成績を残せたことを純粋にうれしく思っています」

 今後については「もちろん、ディフェンディングチャンピオンとして、できれば来年も引き続き参戦したいですね。やるからには勝てるように頑張りたいですし、まずは会社に戻ってから、ですけどね」

 5分47秒差で2位に入ったのが#102 Toyota Cross Country Team Thailand(Jaras Jaengkamolkulchai/Sinoppong TRAIRAT)。デイリーのリザルトを見てもSS0で7位、以後5位、6位、4位、2位と淡々と走行をこなしてきて、の2位となった。

 そして3位に入ったのが、この日デイリーでトップタイムを出した116号車の塙&染宮組。すぐ後ろの4位には#108 FORTUNER GEOLANDAR takuma-gp(青木拓磨/Itthipon SIMARAKS)が入り、チームで3-4位を獲得した。

 クルマ椅子のドライバーの青木選手率いるこの「Fortuner GEOLANDAR takuma-gp」は、これまではコ・ドライバーを2名配置した3名1台の体制だったものを変更し、今回2台体制で参戦。基本的には1号車の青木車を2号車がサポートする形で日々走行を続けた。

 SS2こそ1号車を先行させたものの、それぞれで走行が可能との判断となり、それでも1号車に大きなトラブルがあれば、2号車がいつでも引き返す、というカタチでレースを進められた。幸いなことに2号車が引き返すことなくレースは終了し、2号車が1号車のひとつ手前でゴールすることとなった。

多くの日本人ドライバーチームも無事にゴールした

 ほかの参戦日本人では、三菱パジェロの#133 SRS-OSAKA Welport Rally Team(杉本達也/青木孝次/佐藤恭平組)が11時間13分19秒で13位。そして16位には、後半ペースを上げてきていたトヨタ・ハイラックスRevoの#123 ARTA Autobacs Rally Team(増川 智/竹藪英樹組)が入った(15時間49分48秒)。いすゞD-Maxの#128 SRS-OSAKA Welport Rally Team(山崎元彰/佐野智樹組)も17時間3分51秒のタイムで18位に。

 トヨタ・ハイラックスRevoの#135 WÜRTH TRD Hilux MSB Tras 135(新田正直/松井 勉組)が18時間0分48秒のタイムで20位に。続く21位にはスズキ・ジムニーの#132 eArk sports WRT(夷藤新基/里中謙太組)が入った(19時間22分48秒)。25位には、5月に納車されたばかりというピカピカの新車であるトヨタ・ランドクルーザー300を投入した#120 SRS-OSAKA Welport Rally Team(飯島祐一/中辻圭祐/東野眞伸組)が23時間12分49秒でフィニッシュ。また、コ・ドライバーとしてフォード・レンジャーFX4Maxの#107 Ford CarForLife Ironman Teamで参戦した西山和俊選手が19位(17時間33分3秒)で終えている。

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