この記事をまとめると
■ホンダが東京オートサロンにe:TECHNOLOGYブースを出展
シビックタイプRのGT500マシンを公開! ホンダブースはサプライズ発表で騒然【東京オートサロン2023】
■バッテリーパックを使った社会をテーマにした展示内容
■F1チャンピオンであるマックス・フェルスタッペンがドライブしたカートに触れられる
すでにバッテリーパックもステーションも商品化されている!
煌びやかなカスタムカーが主役の東京オートサロン2023。ド派手なドレスアップカー、怪物級のチューニングカー、はたまたレーシングカーなど見どころは多い。だが、会場に行ったら忘れずに訪れてほしいブースがある。国際会議場の2階にある、AUTO SALON TECH 2023内にあるHonda e:TECHNOLOGYブースだ。
カーボンニュートラルをテーマしたこのブースでは、ホンダがモバイルパワーパックと呼ばれる、カートリッジ式のバッテリーパックを活用した移動や暮らしを提案している。実際、電動化が進むいま、バッテリーEVも徐々に浸透しているが、そこでネックになるのは充電時間だ。急速充電を利用しても30分程度の時間が必要となり、どうしてもガソリンや軽油の給油のようにはいかない。だがもし、空になったバッテリーを充電済みのバッテリーと交換できるならば、そうした問題は解決する。このブースは、そうしたバッテリーを交換するという社会をイメージしているのだ。
しかも単なる未来の社会のコンセプトではなく、じつはこのバッテリーパックも、そのバッテリーパックのステーションである「Honda Power Pack Exchanger e:」もすでに稼働している。フードデリバリーなどでお馴染みのジャイロ・キャノピーのEVモデルであるジャイロ・キャノピーe:や、小型電動ショベルカー等でこのバッテリーパックが利用可能だ。
そのほか、ブースに展示されていたレッドブルとアルファタウリカラーに彩られた電動カートは、開発車両ではあるもののこのバッテリーパックで動く。モータースポーツの感謝祭であるホンダ・サンクスデーで、F1チャンピオンのマックス・フェルスタッペンと、日本人ドライバーの角田裕毅がドライブした実車だ。さらにバッテリーパックを差し込む方式のポータブルバッテリーも現在開発中だという。
もちろん、これはホンダが独自に突っ走っているわけではなく、さまざまな製品に共通でバッテリーが使えるような、規格の統一といった動きもあるという。もしこれが実現、浸透すれば、街角のバッテリーステーションを使うことで、さまざまな製品を充電というストレスなく使うことができるようになる。そしてそんな社会はすでに動き出しているのだ。
期間中このブースでは、フェルスタッペンと角田がドライブした(しかもサイン入り!)カートに着座できるほか、バッテリーステーションへのバッテリーの抜き差しも体験できる。ぜひブースで、未来の社会風景を先取りしてほしい!
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