現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【欧州でプロトタイプ目撃】レクサスが市販めざし開発中か 「GR GT3コンセプト」はどんなクルマ?

ここから本文です

【欧州でプロトタイプ目撃】レクサスが市販めざし開発中か 「GR GT3コンセプト」はどんなクルマ?

掲載 24
【欧州でプロトタイプ目撃】レクサスが市販めざし開発中か 「GR GT3コンセプト」はどんなクルマ?

2022年の東京オートサロンでワールドプレミア

AUTOCAR JAPANでは、かつてトヨタ GAZOOレーシング(以下、TGR)が公開した「GR GT3コンセプト(GR GT3 Concept)」の市販化に向けた開発が進められている、と報じた。

【画像】ICE? BEV? 気になるパワートレイン【プロトタイプとコンセプトモデルを写真で見る】 全14枚

このGR GT3コンセプトが世界初公開されたのは、約2年前の東京オートサロン。その日会場で取材したGR GT3コンセプトのディテールから、開発が進められていると噂のロードバージョンの情報を整理してみたい。

東京オートサロン2022の当日。会場のトヨタ/TGRブースでは発表を前にヴェールを被ったGR GT3コンセプトが展示されているはず……と思ったら、アンヴェールはなく、すでに実車がそのまま展示されており、多くのメディアの注目を浴びていた。

ボディカラーは、当時からメルセデスAMGなどのハイパフォーマンスモデルで流行していた、マットなダークグレー。

ロングノーズ/ショートデッキのファストバック・スタイルで、GT3コンセプトと謳っているだけにフロントのバンパースポイラー、リアエンドの大型ウイング、そしてサイドステップといったエアロパーツが装着されているが、ボディそのものは流麗なクーペのスタイリングだ。しかも、いままでのトヨタ車やレクサス車とは一線を画したデザインのようだった。

車両のそばのボードには「GR GT3 Concept」という車名。「『モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり』の更なる推進」といったフレーズ。そして簡単なスペックが書かれていた。

そのボードに書かれていたスペックは、全長×全幅×全高=4590×2040×1140mm、ホイールベースは2725mmという外寸のみ。しかもウインドーは真っ黒で室内は見えない。

おそらく、この展示車両はモックアップ(実物大模型)で、インテリアは完成していないものと思われた。当然ながら(?)。パワートレインや駆動方式なども発表されていない。

そのスタイルから想像される限り、エンジンはフロントに搭載されるようだが。

「GT3」のホモロゲーションを取得するためには?

そして車名に「GT3」とあるように、カスタマースポーツの最高峰であるGT3レースへの参戦を目指すドライバーのために、TGRではこのクルマを開発中であるとした。

ホモロゲーションを取得するためには、年間200台以上のロード(市販車)バージョンを生産しなければならない。

この東京オートサロン2022以降、GR GT3コンセプトが一般公開されたり、続報が発表されることはなかった。

だが、2023年の夏ごろから、GR GT3のプロトタイプと思われる、カモフラージュが施されたテスト車両が日本国内のサーキットで走る光景が目撃されている。最近では、海外のサーキットでもカモフラージュされたGR GT3のプロトタイプ(と思われる車両)がテスト走行を行っているようだ。

つまり、デビュー時期は未定だが開発は進められているということだろう。

カモフラージュ車両のスクープ画像を見るかぎり、そのスタイリングはTASに展示された車両と大きくは変わっていないようだ。パワートレーンは、新開発のV8ツインターボエンジンではないかと噂されている。

GT3のレーシングカーとなれば、日本ではスーパーGTのGT300クラスやスーパー耐久といったレースに参戦できる。海外メーカーのGT3マシンと戦う、GR GT3の姿を楽しみにしているモータースポーツ ファンも多いのではないだろうか。

ロードカーはレースバージョンから遅れて登場か

そして気になるのは、やはりロードバージョンだろう。

このGR GT3、車名が示すように現在は「GR」ブランドでの開発が進められているようだが、モータースポーツやさまざまなシーンでのイメージを高めるためには、「レクサス」ブランドで販売されることも考えられる。

レース仕様のデチューン版とはいえ、パワースペックはかなりのものになるはず。生産台数もレギュレーションで200台以上とはなっているが、大メーカーのトヨタとはいえ、そう大量生産は考えられない。せいぜい、200台+アルファくらいとなるだろうから、車両価格もそれなりに高額になることは間違いない。

そうなると、レクサス ブランドで販売される可能性も高そうだ。

GR GT3のレース仕様は2026年シーズンには参戦するのではないかと予想されている。となれば、その少し後にはロードバージョンも販売されることになるだろう。

トヨタおよびレクサスとしては、レクサス LFA以来のスーパースポーツカーとなるであろうGR GT3のロードバージョン(車名は変わるかもしれないが)。

東京オートサロン2022の直後から、SNSなどに多くの書き込みが寄せられるなど、注目を集めてきただけに、トヨタファンだけでなく、多くのモータースポーツファンやクルマ好きたちが、そのデビューの日を待っていることだろう。

こんな記事も読まれています

「トイレに行きたいのですが…駐めちゃダメ?」 高速にある「謎のバス停」 SNSでは「一般車が進入していた」の声も どんなルールなの?
「トイレに行きたいのですが…駐めちゃダメ?」 高速にある「謎のバス停」 SNSでは「一般車が進入していた」の声も どんなルールなの?
くるまのニュース
運賃交渉すれば“村八分”にされる? 荷主を過剰に気遣う中小運送の社長たち、本当に守るべきは誰なのか?
運賃交渉すれば“村八分”にされる? 荷主を過剰に気遣う中小運送の社長たち、本当に守るべきは誰なのか?
Merkmal
ホンダ「ADV160」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
ホンダ「ADV160」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
webオートバイ
いやこれは凄いわ……[EV]の歴史に残る一台が韓国から出ている件
いやこれは凄いわ……[EV]の歴史に残る一台が韓国から出ている件
ベストカーWeb
軽自動車ってのが凄すぎる…! 世界に誇れる自動車と言えば[スズキ ジムニー]でしょ! 
軽自動車ってのが凄すぎる…! 世界に誇れる自動車と言えば[スズキ ジムニー]でしょ! 
ベストカーWeb
レッドブル&HRC密着:突貫工事でリヤウイングを修正。マシン性能を出し切っての予選5番手にフェルスタッペンも満足
レッドブル&HRC密着:突貫工事でリヤウイングを修正。マシン性能を出し切っての予選5番手にフェルスタッペンも満足
AUTOSPORT web
ポールのラッセル「壁に接触、望みが消えたかと思った」マシンの速さについては「理由が分からない」/F1第22戦
ポールのラッセル「壁に接触、望みが消えたかと思った」マシンの速さについては「理由が分からない」/F1第22戦
AUTOSPORT web
次期デリカD5はこうなってほしい!! 唯一無二の価値を持つSUVミニバンへの期待
次期デリカD5はこうなってほしい!! 唯一無二の価値を持つSUVミニバンへの期待
ベストカーWeb
フェルスタッペン予選5番手「ベガス用リヤウイングを作らないという方針がハンデに」タイトルには有利な位置を確保
フェルスタッペン予選5番手「ベガス用リヤウイングを作らないという方針がハンデに」タイトルには有利な位置を確保
AUTOSPORT web
佐藤万璃音、2025年もユナイテッド・オートスポーツからWEC世界耐久選手権にフル参戦
佐藤万璃音、2025年もユナイテッド・オートスポーツからWEC世界耐久選手権にフル参戦
AUTOSPORT web
やっぱたまらんなV型エンジン!! [スカイラインNISMO]とレクサス[IS500]の[パンチ力]にひれ伏した件
やっぱたまらんなV型エンジン!! [スカイラインNISMO]とレクサス[IS500]の[パンチ力]にひれ伏した件
ベストカーWeb
エバンスとの実質的な一騎打ちもタナクはトップ譲らず。ヌービルは7番手に挽回【ラリージャパン デイ3】
エバンスとの実質的な一騎打ちもタナクはトップ譲らず。ヌービルは7番手に挽回【ラリージャパン デイ3】
AUTOSPORT web
【角田裕毅F1第22戦展望】ファクトリーと現場の連携で活きたレッドブル製リヤサスペンション。改善の継続が7番手に繋がる
【角田裕毅F1第22戦展望】ファクトリーと現場の連携で活きたレッドブル製リヤサスペンション。改善の継続が7番手に繋がる
AUTOSPORT web
メルセデス・ベンツCLE 詳細データテスト 快適で上質な走りが身上 動力性能と燃費効率はほどほど
メルセデス・ベンツCLE 詳細データテスト 快適で上質な走りが身上 動力性能と燃費効率はほどほど
AUTOCAR JAPAN
WRCラリージャパンSS12恵那での車両進入事案について実行委員会が声明。被害届を提出へ
WRCラリージャパンSS12恵那での車両進入事案について実行委員会が声明。被害届を提出へ
AUTOSPORT web
2024年も記録保持中!? カローラ ロードスター…… ギネスブックに登録された「日本のクルマの世界一」【10年前の再録記事プレイバック】
2024年も記録保持中!? カローラ ロードスター…… ギネスブックに登録された「日本のクルマの世界一」【10年前の再録記事プレイバック】
ベストカーWeb
80年代バブル期に日本で人気だったMG「ミジェット」に試乗! 英国ライトウェイトスポーツの代表格はいまもビギナーにオススメです【旧車ソムリエ】
80年代バブル期に日本で人気だったMG「ミジェット」に試乗! 英国ライトウェイトスポーツの代表格はいまもビギナーにオススメです【旧車ソムリエ】
Auto Messe Web
【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP予選
【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP予選
AUTOSPORT web

みんなのコメント

24件
  • tak********
    トヨタはデザインに難ありですね…
    性能は良いのは前提に…でも憧れるとか
    欲しいとか勿論買える範囲の値段の車の話ですが
    無いですね。涙目フロントマスクは無くなり
    安心しましたが今度はアイアンマンマスクに
    統一ですか…個人としてはウルトラマンマスクが
    今日のお勧めです。
  • mad********
    GT3って市販前に参戦出来るのかな。
    LFA以降何台もお蔵入りになってるから市販確実なのは安心だけど。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2695.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1880.03258.0万円

中古車を検索
GTの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2695.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1880.03258.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村