■「レガシィ」シリーズのラストを飾る特別仕様車
スバルは2024年10月24日、クロスオーバーワゴン「レガシィ アウトバック(以下、アウトバック)」の「Limited EX」グレードをベースにした特別仕様車「30th Anniversary」を初公開しました。
レガシィ アウトバック誕生30周年を記念した特別仕様車の第2弾で、500台限定で発売されます。
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アウトバックは1994年、「レガシィ」シリーズのクロスオーバーモデルとして北米で誕生。国内では当初「レガシィ グランドワゴン」として1995年に登場しました。
その後「レガシィ ランカスター」(1998年登場)を経て、グローバル共通の“アウトバック”を名乗るようになったのは、2003年登場の通算3代目(BP系)から。現行型は2021年に登場した6代目です。
国内におけるフラッグシップモデルとなる6代目アウトバックは、スバルグローバルプラットフォーム+フルインナーフレーム構造などによる車体剛性の最適化を図り、動的質感と衝突安全性能を大幅に向上。
360度センシングを実現した「新世代アイサイト」に加え、3D高精度地図データを採用した高度運転支援システム「アイサイトX(エックス)」を全車標準装備するなど、先進安全機能も大幅に進化しました。
国内仕様のパワートレインは、最高出力177ps・最大トルク300Nmを発揮する1.8リッター水平4気筒直噴ターボ「DIT」エンジンと新型リニアトロニックを採用し、シンメトリカルAWD(四輪駆動)と組み合わせます。
2024年9月には一部改良を実施するとともに、アウトバックのデビュー30周年を記念した特別仕様車「Black Selection」を設定しており、今回の30th Anniversaryは30周年記念モデルの第2弾となります。
外観は、フロントグリルやルーフレール、ドアミラーなどをブラックに統一。内装は、アイボリー×ブラックナッパレザーの本革シートを採用することで、スポーティかつ上質なデザインに仕上げました。
さらに30周年記念を象徴する30th Anniversary専用リアオーナメントや、ドアトリムに専用刺繍を施します。
また足回りにも手が加えられているのも30th Anniversaryの大きな特徴です。
STIチューニングによる日立Astemo製のSFRD(Sensitive Frequency Response Damper:周波数応答型ダンパー)フロントダンパーやリアダンパーを装備。
フラットで滑らかな乗り心地と、思いのままに操れる走行安定性を両立し、上質ながらもスポーティな走行性能を実現したといいます。
特別仕様車30th Anniversaryは、2024年10月24日~11月10日の期間中に全国のSUBARU販売店で抽選申し込みを受け付け、前述の通り500台限定で販売されます。
30th Anniversaryについてスバルは、次のように説明します。
「30年の集大成として、どこまでも走り続けられるような安心感と快適性、荷物を効率的に積める積載性、質感の高い内装といった上質さの中に、スバルがこれまで磨き続けてきたスポーティな走行性能を織り込んだ30周年記念モデルです」
なお特別仕様車30th Anniversaryの販売価格はまだ明らかにされておらず、今後発表される模様です。
※ ※ ※
スバルは、日本市場向けレガシィ アウトバックを、2025年3月末までの受注をもって終了する予定だと明らかにしました。
1989年に初代がセダンおよびステーションワゴンの2タイプでデビューしたレガシィシリーズですが、2014年にワゴン(レガシィ ツーリングワゴン)が、2020年にセダン(レガシィB4)がそれぞれ国内での販売を終了しており、近年はアウトバックのみが残っていました。
2025年の販売終了により、国内における“レガシィ”36年の歴史に幕を閉じることとなります。
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