カシオの腕時計「G-SHOCK」シリーズにカーボンモノコックを初採用した超軽量ウォッチが登場する。2019年3月15日発売予定の『GWR-B1000』は、航空コンセプトの「GRAVITYMASTER(グラビティマスター)」シリーズの最新作。もともと同シリーズは航空機のボディやウイングの素材であるカーボンを多用しているのが特徴だが、新作の『GWR-B1000』では、これでもかと言わんばかりの軽量技術が注ぎ込まれている。
今回、この新作ウォッチをデビュー前に実際に触れることができた。
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通常、腕時計というとムービング系や基盤からなるモジュールをケースに収めたのちに裏蓋でカバーする構造を思い浮かべるが、『GWR-B1000』は裏蓋と一体化したカーボンモノコックケースを採用する。腕時計の用途に必要な柔軟性と軽さを両立するために、プラスチック樹脂にカーボン繊維を練り込む量について研究を重ねた結果、モノコックケースが実現したのだという。
また、G-SHOCKのロゴが入るベゼル部分はドライカーボン製。カーボンシートを積層した後、プレス成型によりリング状として、そこから切削するという製法を採用している。これにより、ベゼルの側面にもしっかりとカーボンの目地が浮き上がり、素材感をアピールする。航空機のイメージというが、クルマ好きからするとモータースポーツやチューニングといった世界に直結したイメージを感じるビジュアルだ。
さらにカーボン製のベゼルとモノコックケースの間にはチタンリングが挟まっている。クルマ好きなら知っているようにチタンも軽量な素材であり、G-SHOCKの新製品『GWR-B1000』が軽さを追求したことは伝わってくる。カーボンモノコックケースの採用により強度が上がり、それに合わせて設計を変えたことにより、ケース側面のボタンなどを保護するガードが不要となったのだという。その「ボタンガードレスデザイン」を採用したのも特徴だ。なお、ボタン類はいずれもチタン製だ。
そうして、この新しいカーボン製腕時計は72gという超軽量に仕上がった。この軽さはパイロットの負担を軽減することをイメージしているというが、ドライビングにもメリットは大いにあるだろう。たとえばしっかりとしたメタルタイプの腕時計をしていると、運転しているときに時計自体の重さが気になることもあるが、この『GWR-B1000』であれば装着していることによる違和感はないだろう。とくに右ハンドル車でMTを運転するときには左手(多くの場合、腕時計をつけているだろう)の動きが大きくなりがち。しかし、これほど軽量であれば頻繁なシフトチェンジでも気にならないはずだ。
さらに、バンドにもカーボンファイバーインサートバンドを採用。引張耐久性に優れているという機能性だけでなく、カーボン素材による統一感にもつながっているのも嬉しい。
カシオにはモータースポーツ直系ブランドとして「EDIFICE」シリーズも用意されているが、カーボンやチタンの素材感や、とにかく軽いという実用面でのメリットを考えると、カーボンモノコックケースを採用した『GWR-B1000』はスポーツドライビングにピッタリの腕時計ではないだろうか。ともかく一度でも手にとってみれば、その軽さに驚くこと請け合いだ。
カラーは、ブルー×ブラックとグレー×ブラックの2色。電源はソーラー充電システムで、20気圧防水。Bluetooth機能も備え、スマートフォンとの連携も可能だ。メーカー希望小売価格は9万円(消費税別)となっている。
文:山本晋也
自動車コミュニケータ・コラムニスト
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