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メルセデスF1、イタリアGPで今季マシンW15は「どんどん遅くなった」と困惑。ハミルトンは今後のアップデートに期待

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メルセデスF1、イタリアGPで今季マシンW15は「どんどん遅くなった」と困惑。ハミルトンは今後のアップデートに期待

 メルセデスのルイス・ハミルトンとジョージ・ラッセルは、F1勢力図が予想不可能となる中、なぜイタリアGPでチームが最適なパフォーマンスを発揮できなかったのか理解できずにいる。

 ハミルトンはイタリアGPのフリー走行2回目と3回目、そして予選Q2でトップタイムを記録した。ただ最終的には、Q3ではラッセルが3番手、ハミルトンが6番手に終わった。

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 一夜変わって決勝日でもメルセデスはサマーブレイク前の好調ぶりを再現することはできず、ハミルトンはレースを制したフェラーリのシャルル・ルクレールから22.8秒遅れでチェッカー。メルセデスはよりタイヤのデグラデーション(性能劣化)に悩まされるようになり、レースペースでは1周あたり「一般的に0.1~0.2秒足りない」とハミルトンは説明した。

 W15のマシンバランスについて質問を受けたハミルトンは、次のように語った。

「問題はなかったよ。珍しいこともない。左フロントにグレイニング(ささくれ摩耗)が出るか、左リヤにグレイニングが出るかのどっちかだ。僕らにはただペースがなかった。なぜそうなったのか、原因を探らないといけない」

「また、金曜には調子が良さそうに見えたのに、週末を通してどんどんペースが落ちていった。もしくは他が速くなったか、僕ら(の燃料搭載量)が軽すぎてライバルがかなり積んでいたのかもしれない。誰にも分からないよ」

 ラッセルの結果があまり芳しくなかったのは、オープニングラップのターン1でのミスが主な原因だった。ラッセルはこのミスでランオフエリアを走らざるを得なくなり、7番手に後退した。

 ラッセルは、このアクシデントでフロントウイングにダメージを負い、予定よりも早いピットストップを余儀なくされた。

 このアクシデントによってラッセルは優勝や表彰台フィニッシュのチャンスを失ったが、いずれにせよメルセデスのふたりにとっては難しい挑戦だった。

「オスカー(ピアストリ/マクラーレン)のブレーキングポイントに引っかかってしまい、僕はブレーキを踏み込んだ。彼に近づき過ぎて、アクシデントを避ける必要があり、ロックアップし始めてしまった」とラッセルは言う。

「週末全体がこんなに早く終わってしまうなんて、かなりガッカリだよ。でもその後のペースを見ると、マクラーレンやフェラーリについていくことはできなかったと思う」

「本当に残念な1日だった。しかし最終的には、ペースがなかった。このスポーツは今、少し奇妙なことになっている。フェラーリはザントフールトやその前のレースでは苦戦しているように見えたけど、日曜日のザントフールトやこの週末全体では速かったから、よく分からないんだ」

 一方イタリアGPではマクラーレン、フェラーリ、メルセデスの全6台が0.2秒以内の差で予選を通過したため、ハミルトンは今後のアップデートが、マイナーチェンジとはいえ、他のトップチームとの戦いに役立つと期待している。

「これからの数レースでパフォーマンスが向上するのは間違いない」とハミルトンは言う。

「僕らには小さなパーツがある。大きなモノがあるかどうか分からないけど、もう少しパフォーマンスが上がると良いね」

 過去5戦で2勝を挙げているハミルトンは「いつかまた優勝争いをするチャンスがある」と期待しており、次のように語った。

「前進できれば、(イタリアGPでの)我々より少しはマシになるコースも出てくるはずだ」

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